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1156回目のブログ更新です。
サーバント・リーダーシップ実践講座 という本をご紹介します。
このエントリーで読んでいただきたい内容は、以下です。
- 本書の内容。サーバントリーダーとは
- 目指したいサーバントリーダー像
- サーバントリーダーの本質
本書の内容
以下は、本書の内容紹介からの引用です。
本書では、支配君臨型リーダーに代わって注目され始めているサーバント・リーダーシップの考え方を、スターバックスやサウスウエスト航空などの企業の事例を交えて紹介する。
サーバントリーダーとは
まず、サーバントリーダーの定義からです。
サーバントリーダーの定義
この本でのサーバントリーダーシップの定義は、次の2つを満たすことです。
- ビジョナリー:大義あるミッション・ビジョン・バリューを示す
- サーバント:メンバーに奉仕する
どちらか一方では十分ではありません。例えば、ビジョンやミッションを提示してもメンバーへの関与がない (ビジョナリーの側面のみ) 、目指す先は描けずメンバーを奉仕するだけ (サーバントの側面のみ) では 「サーバントリーダー」 とは呼べないのです。
サーバントリーダーへの誤解
サーバントリーダーには誤解があると本書では指摘します。奉仕するだけの人、受身的、サポートするだけという誤解です。
先ほどの定義に当てはめると、サーバントの側面のみに焦点が当たっています。リーダーシップが欠けています。
サーバントリーダーは、あくまでリーダーシップがあってのものです。リーダーとしてビジョンやミッションを提示し、かつ、メンバーの能力を引き出せるようなサーバントの要素が求められます。
サーバントリーダーの5つのバリュー
本書で示されるサーバントリーダーの5つのバリューは、以下です。
- 個人を尊重する
- 導く
- サーブする
- 人の持てる力を引き出す
- 個人の成長へとつながる
5つのうちの2つ、「個人を尊重する」 「人の持てる力を引き出す」 でメンバーの行動につなげます。結果として導き、個人の成長へとつながっていきます。
リーダーの奉仕は何のためか
ここからは、サーバントリーダーで思ったことです。リーダーがメンバーをサポートする、奉仕するのは、そもそも何のためかです。
思ったのは、メンバーの行動を促し、組織全体での実行力を高めるためです。
ビジョンやミッションを示す、目的を達成するための戦略を決めるだけでは十分ではありません。いかに個々人が行動に移し、組織として実行をやる抜けるかどうかです。
確かに一部のメンバーは、ビジョンなどの目指す先や戦略が提示されればリーダーのサポートがなくても自律的に動けます。ただし、これができるのは組織のメンバーの2割です。残りの8割は具体的な行動に落とし込めず、組織全体では実行に移りません。
ここにリーダーの奉仕やサポートが活きます。具体的なアクションを起こせるように、サーバントが必要になります。
目指したいサーバントリーダー像
サーバントリーダーは、私自身が目指したいリーダー像です。
昨年2018年に会社を辞め独立をしました。フリーランスでの主な事業は、企業の経営や事業支援です。具体的には、経営や事業レベルでのコンサルティングやアドバイス、プロダクトマネージャーやマーケターとしても関わっています (2019年2月現在) 。
どの立場の関わり方でも共通して持ちたマインドセットが、相手に対してギブファーストで貢献する姿勢です。
ここに、私はサーバントリーダーでありたいです。一緒に働く相手を個人として尊重し、彼ら・彼女らが持っている力を最大限に引き出すこと、個々人の成長を通して会社の成長につなげたいという思いからです。
最後に (サーバントリーダーの本質)
サーバントリーダーの本質だと思うのは、リーダーが一人では実現できないことを皆で成し遂げることです。
リーダーはメンバーそれぞれのポテンシャルや能力を最大限に引き出します。そのためには、ビジョンやミッションという大義・目指す先を示し、メンバーを尊重しながら奉仕するという2つを満たします。
理想は、リーダーからフォロワーへの奉仕という一方向だけではなく、フォロワーからリーダーへの双方向でサーバントが実現され、かつ、一人ひとりがビジョンに向かって自律的に動き、実行をやり抜いている組織です。
サーバント・リーダーシップ実践講座 (真田茂人)