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モチベーションに影響する 「衛生要因」 と 「動機づけ要因」 。自分に向き合い動機の源泉を言語化する


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1187回目のブログ更新です。

今回は、仕事のモチベーションについてです。

モチベーションには大きく2つがあることをご存知ですか?

イノベーション・オブ・ライフ という本には、モチベーションを 「衛生要因」 と 「動機づけ要因」 に分けています。

仕事への向き合い、キャリアを考えるためのヒントになると思ったので、自分のモチベーションが何かを振り返るきっかけにしていただけるとうれしいです。

このエントリーで読んでいただきたい内容は、

  • モチベーションの2つの要因
  • 2つの問いかけ
  • 自分の動機づけ要因をつくっているもの

最後に、内容をまとめています。


モチベーションの2つの要因


イノベーション・オブ・ライフ - ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ という本に、モチベーションには2つの要因があると書かれています。





2つの要因とは、「衛生要因」 と 「動機づけ要因」 です。それぞれは、以下になります。


衛生要因

  • 欠ければ不満につながるもの
  • 具体的には、肩書き、報酬、職の安定、上司や同僚との関係、作業条件など
  • 衛生状態が悪ければ人は健康を害するが、衛生状態が良くても健康が増進されるわけではないことからの呼び名


動機づけ要因

  • 心から深く満足させる、仕事への愛情を生み出す要因
  • 具体的には、仕事へのやりがい、他者による評価、責任、自己成長、有意義な貢献
  • 外からの働きかけや刺激とはほとんど関係なく、自分自身の内面と関係がある


前者の衛生要因に関して本書で印象的だったのは、「仕事に不満がある」 の反対は 「仕事には不満がない」 であり、仕事に満足しているとは異なると書かれていたことです。

私の衛生要因と動機づけ要因の理解は、衛生要因は 「-1 → 0」 になるもの、動機づけ要因は 「0 → +1」 です。

興味深いと思うのは、肩書きや報酬が衛生要因に入っていることです。

自分が低いと感じれば不満になりますが、一定以上の水準になっても深い満足には必ずしもつながらないということです。心からの満足には、仕事へのやりがいや自己成長などの 「動機づけ要因」 です。


2つの問いかけ


本書 イノベーション・オブ・ライフ が読者に問いかけるのは、自分にとってのモチベーションの2つの要因とは何かです。

私は読みながら、次の2つを考えさせられました。

  • 衛生要因を追い求めていないか
  • 自分にとっての動機づけ要因は何か


[思ったこと 1] 衛生要因を追い求めていないか


衛生要因とは、欠けていたり低ければ不満になります。衛生要因をさらに分けると、2つです。

  • 年収、肩書き
  • 職場の環境、人間関係

特にわかりやすいのは前者です。年収や肩書きを気にして追い求めすぎていないか、他人と比べようとしていないかです。

忘れないようにしたいのは、衛生要因は不満の解消にはなるものの、高い満足にはつながらないことです。


[思ったこと 2] 自分にとっての動機づけ要因は何か


動機づけ要因は、仕事へのやりがい、自己成長や自己実現、相手への貢献、他者からの評価などです。

あらためて考えさせられたのは、自分にとって何が動機づけ要因になっているかです。自分の内面にあるものですが、言語化できているかを本書から問われました。

日頃から取り組んでいる仕事に自分はどういうやりがいを感じているのか、何をすれば成長につながると考えているかです。


自分の動機づけ要因をつくってるもの


仕事に限らず、私の動機づけ要因を整理し言語化すると、次のようになります。


かっこよく生きる

  • 目指したい姿はかっこよく生きる。あくまで自分から見てそう思うか
  • 2人の自分がいて、今の自分と小学2年生だった頃の自分。子どもだった自分から見て、今の大人の自分に憧れを持つか


我が身を正す

  • かっこよく生きるために我が身を正す
  • たとえ人が見ていなくても、自分の価値観に沿わないこと、後ろめたいことをしないよう自分を律する


大切にしたい考え方 (価値観)

  • 自分が正しいと思うこと (やりたいと思うことも含む) をする
  • 失敗を恐れず行動しチャレンジする
  • ギブファーストで価値を提供する


以上が私の軸です。これらが自分の動機づけ要因になり、満たされるものがモチベーションの源泉になります。


まとめ


今回は、イノベーション・オブ・ライフ という本から、仕事でのモチベーションについて考えました。

最後にまとめです。

  • モチベーションは2つの要因に分けられる。報酬や肩書き、職場の環境や人間関係などの 「衛生要因」 、やりがい・自己成長・貢献などの 「動機づけ要因」 。衛生要因は低ければ不満になるが、一定水準を超えても高い満足にはつながらない。心から深く満足させるのは動機づけ要因

  • 報酬や肩書きというわかりやすい衛生要因を追い求めていないか、他人と比べてしまっていないか。自分にとっての動機づけ要因は何か

  • 以下が、私自身の動機づけ要因になっている
    1. かっこよく生きる
    2. 我が身を正す
    3. 自分にとって正しいことをする・失敗を恐れず行動しチャレンジする・ギブファーストで価値を提供する




イノベーション・オブ・ライフ - ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ (クレイトン・M・クリステンセン / ジェームズ・アルワース / カレン・ディロン / 櫻井祐子 (訳) )

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多田 翼 (運営者)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。