
今回は、フリーランスでの働き方についてです。
- フリーランスで複数の会社と働くメリットは?
- 慣れるまでに苦労したことは?
- 自分に合う会社を見つける方法は?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
フリーランスでの仕事を経験して、フリーランスで複数の違う仕事をするメリット、慣れるまでに苦労したことなどをご紹介します。
フリーランスを考えている、挑戦しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
複数の会社と働くメリット
まずは私の簡単な経歴からご説明します。
去年の2018年に5年5ヶ月いた Google を辞め、フリーランスとして独立しました。正確には今は個人事業主です。
フリーランスでやっていることは、いくつかのベンチャー企業と直接契約をし、経営や事業支援をしています。経営や事業戦略のコンサルティングや、プロダクトマネージャーとしてのプロダクト開発のリード、マーケティング支援などです。
複数の会社に対して、同時並行で働いています。
今の働き方は自分に合っていると思っていて、メリットを整理すると次のようになります。
複数の会社と働くメリット
- 色々な仕事をやれる (自分のやりたいことが増える)
- 学びや成長になる
- 過度な依存が減り、縛られずに自由でいられる
- 自分を会社に見立てる意識を持てる (経営者目線)
それぞれ、もう少し詳しくご説明します。
[メリット 1] 色々な仕事をやれる (自分のやりたいことが増える)
複数の会社と仕事をするということは、それだけ仕事の種類や幅が増えます。自分のやりたいことを仕事にできていることが、自分のモチベーションを高めてくれます。
また、色々な人と仕事で関われることも魅力です。薄いつながりではなく、仕事を一緒にやるような深いつながりです。
[メリット 2] 学びや成長になる
複数の会社で様々なことを仕事にすると、点と点がつながる時があります。
A 社での経験が、別の B 社での仕事に役に立ちます。仕事や業界が違うので、仕事の内容が直接つながるというよりも、方法や知見が別のところで活かされます。
好循環が起こるので、自分の学びや成長が加速します。同じ1つの会社で仕事を続けるよりも、経験の幅が広がります。
[メリット 3] 過度な依存が減り、縛られずに自由でいられる
複数の会社と働くことによって、どこか1つの会社への依存を減らすことができます。
その時々では、相手の会社や仕事にコミットしますが、大きく俯瞰すると依存しすぎない状態です。縛られている感覚もないので、自由な気持ちでいられます。この気持ちになれることもメリットです。
[メリット 4] 自分を会社に見立てる意識を持てる (経営者目線)
フリーランスで会社から独立した働き方をするようになり、自然と自分自身を会社と見立てる意識を持つようになりました。
具体的には、自分自身の PL と BS を考えたり、自分のビジネスモデルは何かという視点です。
PL 視点とは、売上に対して税金はどの程度か、家賃や生活費、仕事に必要なお金などの経費、最終的に手元に残るのはどのくらいかの利益への意識です。
BS 視点では、BS の左側です。自分が持っている資産は何かです。
特に、ノウハウや経験が無形資産と呼べるくらいになっているか、自分が何に時間とお金を投資しているか、その結果、どんな資産を築いているかへの意識です。
慣れるまでに苦労したこと
反対に、デメリットというか、フリーランスで複数の会社と働くことに慣れるまでに苦労したこともあります。
具体的には次の3つです。
慣れるまでに苦労したこと
- スケジュール管理 (仕事の入れすぎ)
- 組織への帰属意識が生まれない孤独感
- 自分への期待の見極めと期待値コントロール
1つずつ順にご説明します。
[苦労したこと 1] スケジュール管理 (仕事の入れすぎ)
注意しないと、仕事は増え続けます。
複数の会社と仕事をするので、自分の仕事量の全体が見えるのは自分だけです。スケジュールを管理しないと、すぐに仕事が入り過ぎの状態になります。
カレンダーでのスケジュール管理を徹底することに加え、余裕を持ったスケジュールにすることが大事だと学びました。
時間の余裕と、精神的な余裕です。緊急の状況でない限り、80% の稼働を最大の目安にしています。
[苦労したこと 2] 組織への帰属意識が生まれない孤独感
仕事先の相手と一緒に働いてはいますが、どこかで自分はその会社の人ではないという気持ちがあります。
組織への帰属意識や仲間意識が高まりにくいので、ふとした瞬間に孤独を感じることがあります。これは良くも悪くもです。
良い面は、縛られずに自由でいられることです。また、外部の立場になりやすいので、客観的にその会社や仕事を見ることができます。
[苦労したこと 3] 自分への期待の見極めと期待値コントロール
雇用される正社員ではないので、フリーランスというのは、よりシビアに価値を提供しているかどうかを見られます。
相手の会社に価値を提供できない状況が続けば、最後は契約が解除されます。フリーランスとして、それだけの覚悟を持てるかが大事です。
相手が自分にどんな期待をしているかを見極め、どんな価値を相手に提供するかです。
期待値コントロールも時には必要です。ただし、自分の価値をどう見せるかに注力しすぎると、私の場合は本末転倒に思いました。何のために仕事をしているかが見えなくなるからです。
自分に合う会社を見つける方法
一緒に仕事をする人、会社をどうすれば見分けられるのでしょうか?
これまでのフリーランスの経験を振り返ると、見るポイントはいくつかあります。見分けるためにやっていることは、最初は赤字でよいと考えることです。
具体的には、一定の 「トライアル期間」 をつくり、トライアルの間はお金をあえてもらわずに試しに一緒に働いてみることです。例えば、2週間から1ヶ月程度は請求書を出さずに、小さなプロジェクトの位置付けでやってみます。
トライアル期間で、相手と良いビジネスの関係を長く築けそうかを見極めます。
具体的に見るポイントは、次のようなものがあります。
自分に合う会社を見つける視点
- 相手との相性。実際に一緒に働いてどう自分が感じるか
- 自分が価値を出せそうか、相手の期待にマッチするか
- どの程度の自由度で働けるか。自分はどれだけ管理されるか
- 投入する時間の見積もり。相手のオフィスに行く時間のみの稼働か、それとも自宅に持ち帰っての仕事は発生するか
これらを見極め、相互理解を深めてから具体的な契約を詰めます。
要は、小さく始めてみて、自分が本当に一緒に働きたいと思えるかどうかです。
まとめ
今回は、フリーランスの仕事やこれまでの経験から、複数の仕事 (働き先) を持つことについて書きました。
最後にまとめです。
フリーランスで複数の仕事を持つメリット
色々な仕事をやれる (自分のやりたいことが増える)
学びや成長になる
過度な依存が減り、縛られずに自由でいられる
自分を会社に見立てる意識を持てる (経営者目線)
慣れるまでに苦労したこと
- スケジュール管理 (仕事の入れすぎ)
- 組織への帰属意識が生まれない孤独感
- 自分への期待の見極めと期待値コントロール
自分に合う会社を見つける方法は、「トライアル期間」 をつくり、トライアルの間はお金をあえてもらわずに試しに一緒に働いてみる。相手と良いビジネスの関係を長く築けそうかを見極める。
見るポイント
- 相手との相性
- 自分が価値を出せそうか
- どの程度の自由度で働けるか (自分はどれだけ管理されるか)
- 投入する時間の見積もり