今回は、フリーランスでの働き方についてです。
- 会社を辞めてフリーランスで働いてみたい
- フリーランスでの失敗は?
- 失敗から学んだ教訓は?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
Google を去年2018年に辞め、フリーランスとして独立しました。フリーランスになってからを振り返ると、会社を辞める前に想定していたこと、わかっていなかったことがありました。
この記事でわかるのは、フリーランスになるにあたって何を大切にしたか、どんな失敗があったか、失敗から学んだ大事なことです。
読んでいただきたいのは、フリーランスという働き方に興味がある方、これからフリーランスになってみたいと思っている方、すでにフリーランスとして働いている方です。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
フリーランスでの仕事内容
フリーランスになりやっていることは、自分がこれだと思った魅力的なベンチャー企業の経営や事業支援です。
フリーランスでやっていること
- 経営や起業のコンサルティングやアドバイス
- 事業支援。具体的には、マーケティング、プロダクト開発、メディア事業、ネット広告事業
- 企業文化醸成 (ビジョンや価値基準の策定および浸透)
- もともとの専門であるマーケティングリサーチや調査のアドバイス
大切な Why と What という軸
フリーランスとして独立をするにあたって大切にしたのは、なぜその仕事を自分はするのかの Why 、どんな仕事をするのかの What です。
Why と What は、具体的には次のようなことです。
大切な Why
なぜ自分はその相手 (会社や人) と働きたいと思うかです。
Why の要素
- ビジョンやミッションへの共感
- 自分も参加して、一緒に成し遂げたいと心から思える
- 相手が求めていることに役に立てる。その先の社会に貢献できる
大切な What
What とは、自分は何をするかです。以下のような、やりがいを持てることです。
What の要素
- 自分は何をするか、何をやらないか
- 具体的に自分の何の資源を使うのか (時間だけではなく、自分のどんな経験やスキルが役に立つか)
- 自分は何を得るか (お金よりも、どんな経験や学び・成長ができるか)
以上の Why と What は、独立する前から大切にしていたことでした。
フリーランスでの失敗
フリーランスでは、仕事をする相手との相性によりうまく働ける場合と、そうではないことの両方を経験できました。
うまくいかないケースでは、以下のようなことが起こりました。
フリーランスでの失敗事例
- 一緒に仕事をするメンバーとはフラットな関係だったものの、経営陣の影響が強く特にトップの方針が絶対的であった
- 自分のことが過剰に管理されていると感じ、次第に必要なこと以外はやらなくていいという雰囲気になった
- 会社が目指す理念や方針には共感していたが、自分の役割は本当に自分がやりたいと思えることではなくなっていった
- 自分の働き方はまわりのメンバーからは評価されていたが、経営陣からは見えにくいこともありトップからは評価されなかった
- トップに評価されないと、相手先の組織の中では居づらさを感じるようになった。自分の居場所がなく、気兼ねなく発言するのをためらってしまうことも増えた
- 稼働時間を増やしてきたものの、次第にやりがいが見い出せなくなり、自分にとっての大切なことを見失っているように感じた
ここからは、どんなことが学べるでしょうか?
以下、失敗から学べたことをご紹介します。
学んだ Who の大切さ
一言で言えば、誰とどんな組織で働くかの大切さです。Why と What に加えて、Who が大事だと学びました。
Who の要素
- 一緒に働く人は誰か。その人たちは自分と合うか (考え方や価値観)
- 人の集まりである組織・チーム、企業とフィットするか。具体的には、価値基準、マネジメント手法、企業文化
- 特にベンチャー企業では、影響力のある CEO などのトップの人との相性
3つめのトップとの相性で補足です。
たとえ自分が直接仕事をする機会が多くなくても、ベンチャー企業のような小規模の会社ではトップとの相性は大事だと学びました。というのは、ベンチャー企業は良くも悪くもトップの考え方、振る舞いや言動がダイレクトに会社に影響します。
直接仕事をするメンバーとの相性が良くても、トップとの考え方や価値観の相違があると、徐々に自分との乖離が生まれます。
では、Who が合わないとどうなるのでしょうか?
Why と What を満たしても Who で合わないと、次第に一緒に働きづらくなります。
その組織への帰属意識、一体感が得られにくくなります。居づらくなり、心理的安全性 (自分はここにいてよいと思える・受け入れられている感覚) がなくなります。
Who が合わない場合にどうするか
Why と What が良くても、後から Who が自分とは合わないと感じることは起こります。
その場合、どうすればよいのでしょうか?
私がフリーランスからの失敗で学んだ今の結論は、無理に合わせようとする、あるいは消耗してしまうより、去ることを選びます。
前提は、他人は直接変えられないことです。
人の集まりである組織や組織文化は、自分が組織のトップであり影響力が大きければ別ですが、組織や環境を直接変えるのも簡単ではありません。自分がコントロールできることは限界があります。
自分を無理やり変えてまで、あるいは合わないという気持ちから目を背けて毎日を過ごすことは健全ではありません。であるならば、いつまでも居続けるよりも、自分から身を引く決断を早めにしたほうがいいでしょう。
まとめ
今回は、フリーランスでの働き方を書きました。働くにあたって大切にしていることです。
最後に今回の記事のまとめです。
フリーランスとして独立をするにあたって大切にしたのは、なぜその仕事を自分はするのかの Why 、どんな仕事をするのかの What
フリーランスでの失敗は、
- 一緒に仕事をするメンバーとはフラットな関係だったものの、トップからは評価されなかった
- 相手先の組織の中では居づらさを感じるようになった。消耗する中で稼働時間が増えた
- 会社が目指す理念や方針には共感していたが、本当に自分がやりたいと思えなくなった。自分や大切なことを見失った
失敗から学べたのは、誰とどんな組織で働くかの大切さ。Why と What に加えて、Who が大事。
一緒に働く人たちは自分と合うか (考え方や価値観) 。組織・チーム、企業の価値基準、マネジメント手法、企業文化がフィットするか。
特にベンチャー企業では、影響力のある CEO などのトップの人との相性が重要
Who が合わない場合は、無理に合わせ消耗してしまうより、去ることを選ぶ。
自分を無理やり変えてまで、合わないという気持ちから目を背けて毎日を過ごすことは健全ではない