今回は、起業についてです。
- 「起業したい」 相談を受けることがある
- どんなアドバイスをしたらいい?
- 起業のアイデアをどう磨けばいい?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、起業アイデアが魅力的かのチェックリストです。
ご自身で起業を考えている、いつか起業してみたいと思っている、あるいは、まわりでも起業を考えている方がいましたら、ぜひ参考にしてみてください。
少しだけ、記事の背景です。
最近、知人から起業アイデアを相談される機会が増えてきました (週に1回くらい) 。まず相手から話を聞いて、その後にする質問が、誰にも概ね同じだと気づきました。
質問が、起業アイデアを検証するチェックリストになると思ったので、ご紹介します。
起業アイデアを検証するチェックリスト
私が起業の相談や、ビジネスアイデアを聞いた時にする質問は、以下です。
毎回、一度に全てをするわけではありませんが、相手に次の観点で聞くと、起業アイデアが筋が良さそうかどうかが見えてきます。
Why の質問
- 本人の情熱の源 (原体験も含め、なぜやりたいのか)
- 描いているビジョンは何か (どんな未来像を実現するための起業か)
- 誰の何の問題を解決するのか
What や How 、Who など
- 解決アプローチ (上記の問題をどう解くのか)
- ビジネスモデル
- 誰と一緒にやるのか (起業メンバー)
- ファイナンスまわり (どのくらい資金が必要か、どう集めるか。時間軸も併せて)
その他
- 懸念は何か
- なぜ今か
- あなただけの真実は何か (他の人はそうは思わない・気づいていないが、自分は真実だと思うこと)
- Exit プランは
いくつかを、補足します。
[補足 1] Why の質問
起業の話を聞く時に、まず自分が注目するのは Why です。
Why の質問
- 本人の情熱の源 (原体験も含め、なぜやりたいのか)
- 描いているビジョンは何か (どんな未来像を実現するための起業か)
- 誰の何の問題を解決するのか
なぜ本人はやりたいのか、どれくらいの熱量での情熱を持っているかを、起業をしようと思った経緯や起業アイデアを聞いている時に見ます。
起業への情熱や問題設定を通じて、起業して何を目指すかのビジョンも見えてきます。
ビジョンを言葉にしていれば読ませてもらい、なければ描いている未来像を語ってもらいます。ここからも、起業への情熱を知ることができます。
そして、誰を対象にしたビジネスなのかも最初に聞きます。誰の問題に対して、なんとしても自分が解決したいと思っているかです。
[補足 2] What や How 、Who などへの質問
Why がわかれば、具体的な起業構想に入っていきます。
What や How 、Who など
- 解決アプローチ (問題をどう解くのか)
- ビジネスモデル
- 誰と一緒にやるのか (起業メンバー)
- ファイナンスまわり (どのくらい資金が必要か、どう集めるか。時間軸も併せて)
ビジネスモデルでは、以下の要素に分解します。
ビジネスモデルの因数分解
- マーケットはあるか (想定顧客やユーザーの量と質。先行している競合)
- 自分たちの提供価値 (想定顧客は本当にお金を払ってでも使いたいと思うのか。それはなぜか)
- 提供価値 (強み) の源泉 (なぜ自分たちはできるのか)
- マネタイズの方法 (誰から、何の提供価値に対して、どういう課金方法か)
[補足 3] その他の質問
ここまで紹介した質問に加えて、さらに深掘りをする時に聞く質問です。
その他の質問
- 懸念は何か
- なぜ今か
- あなただけの真実は何か (他の人はそうは思わない・気づいていないが、自分は真実だと思うこと)
- Exit プランは
懸念は何か?
起業前の時点で何に懸念を持っているかを聞きます。そもそも懸念があるのか、あれば具体的に何か、現時点で何か対応を考えているかを続けて質問します。
なぜ今か?
次は 「なぜ今か」 です。起業はタイミングが大事です。
2つ意味があり、本人のタイミングと、市場や環境のタイミング (世の中のトレンド) です。
世の中の波に乗れば起業は成功しやすく、早すぎたり遅すぎると失敗の可能性が高まります。起業のタイミングがなぜ今なのかを聞くことによって、起業が波に乗れそうかも見えてきます。
あなただけの真実は何か?
この質問に明確に答えられるくらい言語化がされていると、起業アイデアがおもしろいと思えます。
あなただけの真実とは、他の人はそうは思わない、あるいは気づいていないが、自分には見えていて真実だと信じていることです。99% の人がそうは思わないが、1% である自分にとっての真実です。
誰もやっていないことをやる起業アイデアなのかどうかです。
Exit プランは?
起業前の時点で 「出口」 を具体的に想定しているかです。
具体的には、上場を目指すのか、バイアウト (買収) により上がるのかです。
Exit して資産を築けたとして、その次は何かも興味があるので聞きます。
別の起業を目指すのか、それともエンジェル投資家のような起業を応援する立場になりたいのか、それとも悠々自適の暮らしをしたいかです。
まとめ
今回は、起業アイデアを磨くためのチェックリストをご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめとして、チェックリストをもう一度載せておきます。
Why の質問
- 本人の情熱の源 (原体験も含め、なぜやりたいのか)
- 描いているビジョンは何か (どんな未来像を実現するための起業か)
- 誰の何の問題を解決するのか
What や How 、Who など
- 解決アプローチ (上記の問題をどう解くのか)
- ビジネスモデル
- 誰と一緒にやるのか (起業メンバー)
- ファイナンスまわり (どのくらい資金が必要か、どう集めるか。時間軸も併せて)
その他
- 懸念は何か
- なぜ今か
- あなただけの真実は何か (他の人はそうは思わない・気づいていないが、自分は真実だと思うこと)
- Exit プランは