今回は、組織と学習組織についてです。
- そもそも組織とは何?
- 組織の存在意義とは?
- 学習する組織になるために必要なこと
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、組織とは何か、学習する組織になっていくために必要なことは何かです。
戦略的な学習をするための条件を6つご紹介します。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、真似人となど仕事での参考にしてみてください。
組織とは何か
いきなりですが、組織とは何でしょうか?
私の一言の定義は、組織は複数の個が集まり相互に影響し合う集団です。
そして、組織の存在意義とは、組織のビジョンや目的を実現するために、一人ひとりの能力や強みをかけ合わせ弱みを補完し、一人ではできないことをするためにあります。
学習する組織に必要なこと
では、学習する組織になるためには、何が必要なのでしょうか?
あらためて整理すると、学習する組織に必要なことは以下の6つです。
学習する組織に必要なこと
- 学ぶことの意味合いの理解
- 逆算して学ぶ
- 学ぶ領域のバランス
- 学びの共有
- 学びの実践
- 頭でっかちにならない
以下、それぞれについて順番に解説します。
[学習組織になる条件 1] 学ぶことの意味合いの理解
組織の各メンバーが何のために学ぶかの意味合いを理解し、誰かに強制されずに自ら学んでいることです。
学ぶための原動力には、次の2つがあります。
学ぶための原動力
- 学びたいという意欲
- 健全な危機感
後者の健全な危機感とは、自分から学んでいかないと成長につながらず、組織に残れないというものです。
危機感がプレッシャーになりすぎるとよくないですが、各メンバーが良い意味での危機感を持ち、学ぶ意欲も合わさって、何のために学ぶかを理解していることです。
[学習組織になる条件 2] 逆算して学ぶ
学習組織になるための2つ目の条件は、組織のビジョンや目的から逆算して、何を学ぶかを戦略的に決めていることです。
ただし、全ての学習テーマを計画通りに固めて決める必要はありません。
中には、当初は想定していなかったことにも積極的に学びたいと思えるものがでてきます。たとえ、すぐに何かの役に立つ内容ではなくても、自分が興味を持つテーマであれば学習対象に含めてよいでしょう。
あらかじめの計画と、予期せぬ偶然の機会の両方から学ぶ対象を広げていくのです。
[学習組織になる条件 3] 学ぶ領域のバランス
組織のメンバー全員が同じ領域を学ぶわけでもなく、かと言って全くのバラバラでもない状況が良いと考えます。
この状況は、結果的にそうなっていることが望ましいです。組織のマネージャーが学ぶテーマを強要せず、各メンバーが学びたいことを決めていき、あくまで結果的にほどよく学習内容がバラけている組織です。
[学習組織になる条件 4] 学びの共有
学習する組織は、学んだことや成功・失敗からの教訓を、お互いに共有し教え合う組織です。
人に教えることは、自分自身への学びになります。
インプットの段階で、誰かに教えることを前提に取り組むと情報が入ってきやすくなります。
教えるというアウトプットの時も、人に教えることによって自分の整理になり、理解があやふやなところがわかります。相手から質問されれば、新しい気づきを得られます。
[学習組織になる条件 5] 学びの実践
学習する組織に必要なのは、学んで終わりではなく、学んだことを試してみるという実践です。
お互いに教え合ったことも、早速自分に取り入れてみるというスタンスが大事です。
ものごとを 「知っている」 と 「できる」 は違います。知っていてもできなければ、知識としてはまだ十分なレベルとは言えません。やってみることによって、さらに自分の知が強化されます。
[学習組織になる条件 6] 頭でっかちにならない
学んだことを絶対に正しいと信じすぎず、時には学習内容や自分の経験・知識を否定することも必要になります。
というのは、外部環境の変化が大きいと、過去の経験や持っている知識が陳腐化してしまうからです。変化に追いついていないわけで、これに気づかずに自分の経験・知識に固執することは危ういです。
アンラーニング (学習棄却) という考え方があるように、能動的に新しく学び直すことが求められます。
まとめ
今回は、組織とは何か、学習する組織になるために何が必要かを書きました。
最後に今回の記事のまとめです。
組織は複数の個が集まり相互に影響し合う集団。
組織の存在意義は、組織のビジョンや目的を実現するために、一人ひとりの能力や強みをかけ合わせ弱みを補完し、一人ではできないことをする。
学習する組織になるために必要なこと
- 学ぶことの意味合いの理解
- 組織のビジョンや目的から逆算して学ぶ
- 学ぶ領域のバランス
- 学びを共有し、教え合う
- 学びの実践
- 頭でっかちにならない。時にはアンラーニングをする