
今回は、Being と Doing についてです。
- Being と Doing とは?
- 自己肯定感と自己効力感の違いは?
- Being 型と Doing 型のビジョンとは?
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
この記事で書いているのは、Being と Doing です。
具体的には、Being と Doing の視点で自己肯定感と自己効力感、ビジョンを掘り下げています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、何か参考になればうれしいです。
自己肯定感と自己効力感
いきなりですが、自己肯定感と自己効力感は、どう違うでしょうか?
2つの違い
どちらも自分をポジティブに捉えたり、自分への自信ですが、2つは同じ意味ではありません。それぞれの意味は、次のようになります。
自己肯定感
- そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自分に価値を感じる
- 自分の存在への自信 (Being)
自己効力感
- 自分には達成できる、乗り越えることができるという自信
- 自分の行動への自信 (Doing)
自己肯定感と自己効力感には、相互に関わり合う相乗効果があります。
相乗効果
2つは全く別物ではなく、相互に影響し合います。
自己肯定感と自己効力感の相乗効果
- 自分に自信があり、たとえ失敗してもありのままの自分を受け入れる素地があるので、行動に移せる (自己肯定感 → 自己効力感)
- 自分は達成できるという自信があるから、そういう自分を肯定的に捉えられる (自己効力感 → 自己肯定感)
ここまで、自己肯定感と自己効力感について見てきました。
ここからは話を少し変え、Being と Doing の視点で、ビジョンについて掘り下げます。
Being と Doing のビジョン
ビジョンと聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか?
ビジョンとは何か
ビジョンは企業だけのものと思われがちですが、個人のレベルでもビジョンを持ってよいと私は考えています。
英語では Vision で、語源からビジョンを掘り下げると、Vis には 「見る」 、on は 「こと」 という意味があります。つまり、Vision とは 「見ること」 です。
一言で表現すると、ビジョンとは、心から実現したいと思う一枚の未来像 (絵) です。
2つのビジョンのタイプ
ビジョンには2つのタイプがあります。
2つのビジョンのタイプ
- ありたい自分の姿 (Being 型ビジョン)
- つくりたい世界観 (Doing 型ビジョン)
どちらも理想とするものですが、見ている方向が異なります。Being 型ビジョンは自分の内側を、Doing 型ビジョンは外側を見ています。
山登りにたとえると
ビジョンを山登りにたとえると、ビジョンを持つとは、山に登る前に頂上に登った時にどう見えるかを描くことです。

Free Image on Pixabay
Being 型のビジョンは、ありたい自分の姿を描くので、登山を成し遂げた自分の姿です。頂上にいる自分はどんな表情をしているか、そこで何を感じるか・思うかです。

Being 型のビジョンのイメージ (Free Image on Pixabay)
一方の Doing 型のビジョンは、頂上から見える景色です。自分が行動した登山から、空や雲、頂上からの地上はどんな景色を見るかです。

Doing 型のビジョンのイメージ (Free Image on Pixabay)
まとめ
今回は、Being と Doing というテーマでした。
内容は、自己肯定感と自己効力感、ビジョンについて、Being と Doing の視点で掘り下げました。
最後に今回の記事のまとめです。
記事の内容をマトリクスで整理すると、以下のようになる。

自己肯定感は自分の存在への自信 (Being) 。自己効力感は自分の行動への自信 (Doing) 。
自己肯定感と自己効力感には相乗効果がある。
- 自分を肯定し受け入れているので、行動に移せる (自己肯定感 → 自己効力感)
- 自分は達成できる自信があるから、自分を肯定的に捉えられる (自己効力感 → 自己肯定感)
ビジョンとは、心から実現したいと思う一枚の未来像 (絵) 。Vision の Vis は 「見る」 、on は 「こと」 。
ビジョンには2つのタイプがある。
- ありたい自分の姿 (Being 型ビジョン)
- つくりたい世界観 (Doing 型ビジョン)