
今回は、新しい挑戦についてです。
- 新しく何かに挑戦したいけど、なかなか始められない…
- 変革の8つのプロセスとは?
- 新しいチャレンジを成功させる方法
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、新しい挑戦をどう進めればうまくできるかです。
企業変革力 という本にある変革のプロセスをヒントに、個人のレベルで応用する方法をご紹介しています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事や普段のプライベートでも参考にしてみてください。
8段階の変革プロセス
今回の記事でまずご紹介したいのは、企業変革の8段階のプロセスです。
書籍 企業変革力 で取り上げられていますが、この本をもとにペンギンを主人公にした小説、カモメになったペンギン に、8つのプロセスをわかりやすく書かれています。
8段階の変革プロセス
- 危機意識を高める
- 推進チームをつくる
- ビジョンと戦略を立てる
- ビジョンを周知する
- メンバーが行動しやすい環境を整える
- 短期的な成果を生む
- さらなる変革を進める
- 新しい方法を文化として根づかせる
企業変革のプロセスですが、考え方は個人のレベルにも当てはまります。
ここからは、何か新しい挑戦をする時に、8段階の変革プロセスを応用してみます。
新しい挑戦への応用
[変革 1] 危機意識を高める
8段階の変革プロセスの最初は、危機意識からでした。
個人に当てはめると、今のままではいけないという覚悟です。自分は変わる、変わりたいという強い思いを危機意識として持ち、挑戦への原動力にします。
[変革 2] 推進チームをつくる
ここでは個人に当てはめているので、チームは割愛します。
[変革 3] ビジョンと戦略を立てる
ビジョンを個人に当てはめると、変わった時の自分の姿です。自分が理想とする目指したい姿を想像します。
戦略は、ありたい自分の姿というビジョンを実現するために、何をするかです。
戦略の肝は 「やらないこと」 にあります。捨てるものがあるからこそ、やることに集中できるのです。新しく挑戦するために 「何をやらないか」 も明確だと、やることを意識でき時間を使えます。
[変革 4] ビジョンを周知する
自分が目指したい姿は、一度つくって終わりではありません。
ビジョンは何度も思い返し想像することによって、自分のありたい姿がより具体的にイメージできるようになります。
繰り返すことによって、そこに向かいたい、自分はそうなりたいという思いが定着し、新しい行動へのモチベーションにすることができます。
[変革 5] メンバーが行動しやすい環境を整える
ビジョンや戦略は立てたのは、行動のためです。行動をするからこそ、変われるのです。
新しい挑戦のハードルになっていることは何か、行動を邪魔しているものは何かを知り、少しでも行動しやすい環境や仕組みをつくります。
[変革 6] 短期的な成果を生む
新しい挑戦のために行動をすると、変化が生まれます。
自分にしかわからないような結果、少しの成果でよいので、自分で自分をほめる、認めるといいです。
新しい挑戦を始め、なるべく早い段階で成果を意識します。
[変革 7] さらなる変革を進める
新しい何かを続けていると、時にはマンネリを感じたり、やる気が出ないこともあるでしょう。
ここでやめてしまうか、続けられるかで分かれ道になります。たとえ大きな成功や成果が出なくても、一定期間はやり続けたいところです。
例えば、3週間はとにかくやってみる、次は1ヶ月、その後は3ヶ月と目安を細かく設定し、成果よりも続けていること自体に目を向けてみるといいです。
[変革 8] 新しい方法を文化として根づかせる
8段階の最後のプロセスは定着です。
個人に当てはめると、新しく始めた挑戦が習慣のようになり、自分のものになっている状態です。ここまでいけば、新しいチャレンジは成功です。
8段階の変革プロセスで思ったこと
ここまで、企業変革のプロセスを個人にも当てはめてみました。いかがでしょうか?
私が変革プロセスで思ったことは、次の3つです。
8段階の変革プロセスで思ったこと
- 危機意識とビジョンの両方が原動力
- 行動する (一歩目を踏み出す)
- 自分だけの小さな成果
[思ったこと 1] 危機意識とビジョンの両方が原動力
何かを変えたい、新しく挑戦をしたいと思った時に、今の自分への危機感だけではなく、未来へのポジティブなイメージ (ビジョン) の両方が大切です。
どちらか一方ではなく、2つをバランス良く保ち、変わることや行動の原動力にします。
[思ったこと 2] 行動する (一歩目を踏み出す)
企業や組織、個人のレベルでも、何かを行動して初めて変わります。
行動のためのビジョンや戦略も大事ですが、実行に移されなければ絵に描いた餅です。
小さくてもいいので、一歩目を自分の意思で踏み出せるか、ちょっとの勇気で行動してみることが大切です。
[思ったこと 3] 自分だけの小さな成果
行動をすれば何かが変わります。
この時の変化を 「小さな成果」 として、たとえ自分にしかわからないレベルでも、目を向け成果を祝ってみるといいです。
自分で自分を報いように、早い段階での変化や成果を大事にして、自分が行動したからこそ生まれたものだと思ってみると、次の行動につながります。
まとめ
今回は、変革の8段階のプロセスと、個人への応用 (新しい挑戦) を書きました。
最後に今回の記事のまとめです。
8段階の変革プロセス
- 危機意識を高める
- 推進チームをつくる
- ビジョンと戦略を立てる
- ビジョンを周知する
- メンバーが行動しやすい環境を整える
- 短期的な成果を生む
- さらなる変革を進める
- 新しい方法を文化として根づかせる
8段階の変革プロセスは、個人のレベルにも当てはまる。例えば、新しく挑戦する時に応用できる。
- 今のままではいけないという覚悟
- 自分が理想とする目指したい姿を描く。実現のための 「やること」 と 「やらないこと」 を明確にする
- ビジョン (ありたい姿) を何度も思い返し想像する
- 少しでも行動しやすい環境や仕組みをつくる
- 自分にしかわからないような結果・成果に、自分で自分をほめる
- たとえ大きな成功や成果が出なくても、一定期間はやり続ける (例: 3週間)
- 新しく始めた挑戦が習慣になる
8段階の変革プロセスで思ったこと
- 危機意識とビジョンの両方が原動力
- 行動する (一歩目を踏み出す)
- 自分だけの小さな成果に目を向ける
企業変革力 (ジョン・P・コッター)
カモメになったペンギン (ジョン・P・コッター / 藤原和博 (翻訳) )