今回は、勝ち筋という観点で書いています。
この記事でわかること
- 「勝ち筋」 とは何か
- 勝ち筋の見極め方とつくり方
- 個人への応用
まず最初に、勝ち筋という考え方について書いています。
そこから、勝ち筋をどう見極めてつくるかを掘り下げ、最後に個人のレベルで横展開をしています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になれば嬉しいです。
勝ち筋とは
普段の仕事でよく使う言葉に、「勝ち筋」 があります。
私の印象では、大企業よりもベンチャー企業でよく耳にする言葉です。では、勝ち筋とは何でしょうか?
勝ち筋を別の表現を使えば、勝利への筋書き、勝つための重要ポイント、成功要因、勝利条件です。
戦略の用語で近いのは、KSF (Key Success Factor: 主要な成功要因) です。
では、どうすれば勝ち筋を見い出すことができるでしょうか?
勝ち筋の見極め方とつくり方
二つのアプローチがあります。
勝ち筋のつくり方
- 競争ルールを見極め、そのルール下で自分たちの勝ちパターンをつくる
- そもそもの競争ルールを変える
一つ目のアプローチは、競争環境という前提を所与にする勝ち筋のつくり方です。
競争環境は分解ができます。
競争環境の要素
- 戦場 (市場)
- 競争相手 (敵)
- ターゲット (競争相手と何をめぐって競うのか)
その環境下で、自分たちの目的を実現しゴール到達への最適なやり方を見い出します。
勝ち筋をつくる二つ目のやり方は、そもそもの競争ルールを疑うところからです。
ゲームチェンジャーのアプローチで、ルール自体を自分たちで書き換えようとします。
勝ち筋は何かという問いは、事業戦略、マーケティング戦略、プロダクト戦略など広く汎用的に有効です。さらには、個人のレベルでも当てはめることができます。
個人のレベルでの勝ち筋
ここまでの話を個人にも当てはめると、考えたい問いは 「自分自身にとっての勝ち筋は何か」 です。
仕事での成果、相手に価値を提供するための成功要因です。
価値提供までのシナリオとプロセスが、自分の言葉で言語化できているかが問われます。
勝ち筋の明確化
- 価値提供の源泉
- 実行プロセス (価値転換)
- 提供価値
これらの要因を明確にし、さらに価値提供が源泉 (資産) として蓄積する好循環をまわします。
先ほど、勝ち筋のつくり方は二つのアプローチがあると説明しました。二つ目のアプローチは、そもそもの競争ルールを変えられないかでした。
この考え方は個人にも当てはまります。
自分のいる環境、制約になっている競争ルールを変えられないかです。
前提を疑い、今のルールがもし変わってしまったら、あるいは自ら変えられないかを考えます。
5W1H から要素を分解して考えていくといいです。
前提を疑うための 5W1H
- 誰に対して
- なぜ
- いつ
- どこで
- 何を
- どうやって
以上から自分がいる環境や制約を洗い出し、そこから何を変えられるかを見極めるのです。
まとめ
今回は、勝ち筋について掘り下げました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
勝ち筋
「勝ち筋」 とは勝利への筋書き、勝つための重要ポイント、成功要因、勝利条件、KSF (Key Success Factor: 主要な成功要因) 。
勝ち筋のつくり方
- 競争ルールを見極め、ルールを所与の前提として自分たちの勝ちパターンをつくる
- そもそもの競争ルールを変える (ゲームチェンジャーのアプローチ)
個人への示唆
個人のレベルに当てはめると、勝ち筋は仕事での成果や価値提供の成功要因。価値提供の源泉、実行プロセス (価値転換) 、提供価値を把握する。
自分のいる環境、制約になっている競争ルールを変えられないかのゲームチェンジャーの発想も持っておく。