今回は、仕事ができる人・できない人の特徴を掘り下げます。
この記事でわかること
- 仕事ができる人・できない人の特徴
- マーケティングの顧客理解
- 顧客理解の方法
最初に、仕事ができない人の特徴を書いています。そして記事の後半では着想を広げ、マーケティングへの示唆をご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
仕事ができない人の特徴
キングコングの西野亮廣さんが、Voicy で 「仕事ができない人の特徴」 を話していました。
一言で言うと、想像力の欠如です。
では、想像力の欠如とは具体的に何でしょうか?
例えば、「自分がされて嬉しいことは、他の人も同じように嬉しいと思ってしまう」 です。
これは間違いです。というのは、人には好き嫌い、正しい正しくないが異なり、価値観が様々です。自分と他人は違う人間なのです。
この前提を忘れてしまうと、「自分 = 他人」 になります。相手は自分とは違うという意識を持ち、いかに想像して相手を理解しようとするか。これができないと、つまり想像力がないと仕事ができない人になってしまいます。
想像力の欠如は、マーケティングにも示唆があります。ここからはマーケティングと想像力について見ていきましょう。
マーケティングと顧客理解
皆さんはもし 「マーケティングで大事なことは何か」 と聞かれれば、何と答えるでしょうか?
私は、マーケティングは顧客理解に始まり、顧客理解に終わると考えています。
顧客理解に始まるとは、マーケティングではターゲットを設定して顧客課題を定義します。
顧客課題に対して自分たちは何をするかのソリューション、そして顧客はどんな価値が得られるかを仮説として設定します。
では 「顧客理解に終わる」 とは何を意味するのでしょうか?
仮説を検証する、つまり実際に商品やサービスを提供し、具体的に顧客はどんな価値を得られたのか、仮説は正しかったかを検証します。この検証プロセスが 「顧客理解に終わる」 です。
顧客理解には想像力が不可欠
顧客を理解する時に、大切な前提があります。
それは 「自分 ≠ 顧客」 です。自分はどこまでいっても他人である顧客にはなれないという事実を受け入れ、前向きなあきらめをし、その上で 「じゃあどうするか」 を考えるのです。
自分ではない他者を 100% 理解することはできないという前提のもと、それでも顧客を少しでも理解しようとする。この時に、想像力が欠かせません。
想像力の範囲は、顧客が自分でも意識していない、自覚できていない領域にも及びます。
本人が意識していないことでも、そうだと気づかされれば行動や時には習慣すらも変わる、奥にある気持ちです。専門的にはマーケティングでは 「顧客インサイト」 と表現するものです。
それでは、顧客理解はどのようにすればいいのでしょうか?
顧客理解の方法
想像力を駆使して顧客理解をするためには、なるべく直接見に行く、相手と対話をする機会をつくります。
顧客理解のアプローチはいくつかあります。
顧客理解の方法
- 観察する
- 聞く, 聴く
- 見る, 視る, 観る, 診る
これらの方法には、ベースになる考え方があります。「人間を理解する」 「一人の人間を深く掘り下げる」 という姿勢です。
なお、「見る, 視る, 観る, 診る」 については、別の記事で詳しく書いています。よければ、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、仕事ができない人の特徴を取り上げ、そこから着想を広げ、マーケティングの顧客理解について掘り下げました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
1.
仕事ができない人の特徴は 「想像力の欠如」 。自分と他人は違う人間だが、想像力が足りないと 「自分がされて嬉しいことは、他の人も同じように嬉しい」 と考えてしまう。
2.
マーケティングは顧客理解に始まり、顧客理解に終わる。顧客理解には想像力が不可欠。
想像力の範囲は、顧客が自分でも意識していない、自覚できていない領域まで及ぶ。本人が意識していないことでも、そうだと気づかされれば行動や時には習慣すらも変わる、奥にある気持ち (顧客インサイト) 。
3.
自分ではない他者を 100% 理解することはできない 「自分 ≠ 顧客」 という前提のもと、それでも顧客を少しでも理解しようとする。
想像力を駆使して顧客理解をするためには、なるべく直接見に行く、相手と対話をする。ベースには、「人間を理解する」 「一人の人間を深く掘り下げる」 という姿勢。