今回は、二つのフレームをご紹介します。
WOOP と PDCA です。WOOP は馴染みがないと思いますが、何でしょうか?
この記事でわかること
- 目標達成の法則 WOOP
- WOOP と PDCA の関係
- WOOP と PDCA で願望を実現する方法
今回ご紹介するフレームの一つは WOOP です。馴染みのないフレームかもしれませんが、ビジネスで汎用的に使えるフレームです。
記事の後半では PDCA を取り上げ、WOOP と PDCA の関係から願望を実現させる方法を紐解きます。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
目標達成の法則 WOOP
まず今回ご紹介したいのは、WOOP という目標達成の法則です。
WOOP とは、4つの頭文字からです。
WOOP
- Wish 願望
- Outcome 願望が実現した時の具体的な成果
- Obstacle 成果達成への障害となる具体的な問題
- Plan 問題を解決するための計画
これだけだとまだイメージが湧きにくいので、具体例でご説明します。転職の例です。
WOOP の例
- [Wish] すばらしい仕事に就きたい
- [Outcome] Apple で事業部長として働く
- [Obstacle] Apple での仕事や社内文化を事前に理解しておきたい
- [Plan] Apple で働く知り合いを LinkedIn でチェックする
では、WOOPのポイントについて、4つを順番に見ていきましょう。
WOOP のポイント
最初の Wish (願望) は、自分の内側からの気持ちです。
自分のワクワク、やってみたいという内発的動機によって生まれる願望です。
二つ目の Outcome は、Wish からの具体的な成果です。どうなれば・どうあれば Wish が実現したと言えるかの定義を解像度高く言語化します。
三つ目の Obstacle は、成果を達成するために障害となっている問題です。
ここで初めて現実を見ます。解決すべき問題に向き合うのです。
最後の四つ目の Plan は計画です。願望・成果・問題、問題を解決するための課題設定、そして具体的に何をするかの実行プランに落としていきます。
WOOP と PDCA の関係
WOOP の最後は Plan でした。
Plan から始まる有名なフレームは PDCA です。WOOP と PDCA をうまく使えば、相乗効果が生まれます。
具体的には、PDCA の Plan をつくるために、その前に WOOP よってより広い視野、高い視座から見ます。WOOP で願望・成果・問題が言語化されていれば、現実に即した Plan をつくれます。
まず WOOP から抽象レイヤーで俯瞰をして、PDCA という具体レイヤーを回していくのです。
ここまで WOOP と PDCA の関係を見てきました。では二つを合わせて見た時に、ポイントはどこにあるでしょうか?
願望を実現させるポイント
ポイントは三つです。
願望を実現させるポイント
- Wish で終わらせない (成果・問題・解決の計画まで落とし込み言語化する)
- PDCA で視野が狭くなるのを WOOP に立ち返り視野を広げる
- 願望から成果・問題・計画と解像度を上げ (WOOP) 、実際に実行する (PDCA) 。WOOP と PDCA の相乗効果
WOOP と PDCA を組み合わせることの意義は、特に最後の三つ目のポイントにあります。
WOOP で単に願望では終わらせずに、具体的な計画まで落とし込みます。
計画を立てただけでは道半ばなので、行動に移します。行動のプロセスが PDCA です。計画を実行し振り返り、次の PDCA を回していきます。
WOOP と PDCA の合わせ技によって、願望を願望のままで終わらせず、実現できるのです。
まとめ
今回は、二つのフレーム WOOP と PDCA をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
目標達成の法則 WOOP
- Wish 願望
- Outcome 願望が実現した時の具体的な成果
- Obstacle 成果達成への障害となる具体的な問題
- Plan 問題を解決するための計画
WOOP と PDCA の関係
PDCA の Plan をつくるために、その前に WOOP よってより広い視野、高い視座から見る。願望・成果・問題を言語化し、現実に即した Plan をつくる。WOOP から抽象レイヤーで俯瞰をして、PDCA という具体レイヤーを回していく。
願望を実現させるポイント
- Wish で終わらせない (成果・問題・解決の計画まで落とし込み言語化する)
- PDCA で視野が狭くなるのを WOOP に立ち返り視野を広げる
- 願望から成果・問題・計画と解像度を上げ (WOOP) 、実際に実行する (PDCA) 。WOOP と PDCA の相乗効果