今回は競合分析についてです。
この記事でわかること
- 競合分析の設計方法
- 1. 目的とゴール設定
- 2. 調査・分析の論点と切り口の選定
- 3. アウトプットフレームの作成 (先につくる)
- 情報収集時の注意点
この記事で書いているのは、競合分析の方法についてです。実際に手を動かして調査をする前の準備で、何をすればいいかをご紹介しています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
競合分析の設計方法
皆さんは普段のお仕事で、競合分析をされる機会はあるでしょうか?
競合分析をする時に重要だと思っているのは、想定する競合各社、商品やサービスの詳細な分析に入る前の準備です。
具体的には、以下の設計項目を明確にして調査と分析に入ります。
競合分析の設計 (プランニング)
- 目的とゴール設定
- 調査・分析の論点と切り口の選定
- アウトプットフレームの作成
では、それぞれについて順番に見ていきましょう。
[設計 1] 目的とゴール設定
まず最初にやる重要なことは目的の明確化です。今からやろうとしている競合分析は、誰が何の目的で、どのように使うかをはっきりさせます。
詳細の調査や分析に入ると目の前のことに集中するあまり、目的が置き去りになってしまうことがあります。ともすると手段の目的化が起こるので、競合分析の設計で目的とコール設定を明確にします。
ゴール設定とは、目的を達成したかどうかを判断する具体的な基準です。この状態になれば目的を達成したと言えるかをゴールとして言語化します。
[設計 2] 調査・分析の論点と切り口の選定
次にやることは競合調査や分析をする時の論点、切り口の選定です。
まずは切り口を広く洗い出して、テーブルの俎上にあげます。その後にどの切り口を捨てるか、残ったものの中から何が重要かの判断をして、重要な論点と切り口だけに絞ります。
順番は最初に広げて、その後に絞るです。
[設計 3] アウトプットフレームの作成
競合分析の結果をアウトプットとして、比較表や関係図、グラフを作成することになります。
競合分析の設計、つまり詳細を調べたり分析をする前の段階で、先にアウトプットのフレームを作っておきます。この時点ではフレームだけで、中身は空です。
なぜ先にアウトプットフレームを作るのでしょうか?
設計段階でつくる効果は、これから調査・分析をする時に何が必要になるかの情報がクリアになることです。目の前の枠組みだけのアウトプットフレームを見ることによって、これから自分はどれぐらいの解像度でこのフレームを埋めていくかのイメージを持つことができます。
以上の内容を競合分析の設計として準備をします。その後に、情報収集などの調査と競合分析に入っていきます。
情報収集時の注意点
競合分析時の注意点としてあえて一つ上げておくと、対応中は常に目的を意識します。
先ほども少し触れたように作業に没頭すると視野が狭くなるので、本来は手段であることが目的になってしまいます。目的から照らし合わせてそこまで調べる必要はないにもかかわらず、調べること自体が目的となってしまうと、どこまででも調査に時間を費やせてしまいます。
この状態を未然に防ぐために、競合分析の設計で明確化した目的を常に頭に入れておきます。
競合分析とは、極論を言えばどこまででもやれてしまいます。終わりにするかどうかはケースバイケースで、目的とゴール設定によります。
QCD という、品質、コスト (かけるリソース) 、スピードやスケジュール感の三つのトレードオフを最適化させることが肝になります。
まとめ
今回は競合分析についてでした。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
競合分析の設計
- 目的とゴール設定 (誰が何の目的で競合分析結果をどのように使うか)
- 調査・分析の論点と切り口の選定 (広げて絞る)
- アウトプットフレームの作成 (調査・分析で何が必要になるかが明確になる)
情報収集時の注意点
- 常に目的を意識する (手段の目的化にならないようにする)
- QCD である品質、コスト (かけるリソース) 、スピードやスケジュール感の三つのトレードオフを最適化させる