
今回は 「終了条件」 についてです。
この記事わかること
- 終了条件とは
- スポーツの例 (サッカー, 野球, テニスの違い)
- 山登りのアナロジー
- ビジネスへの当てはめ (会議を例に)
- 未来から逆算しよう
この記事で書いているのは、終了条件の重要性と具体的な設定方法についてです。
スポーツや山登りのアナロジーからも掘り下げています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
終了条件の要素
この記事のテーマは 「終了条件」 です。
ものごとを終える時の終了条件には、二つの要素があります。
終了条件の要素
- 時間や回数の区切り
- 中身
では二つをスポーツを例に見てみましょう。
スポーツへの当てはめ
時間で終えるスポーツの例はサッカーです。前後半で90分が経過すれば終わります。終了時点で得点が多いチームが勝ちです。
回数で終わるスポーツには野球があります。対戦する両チームが攻撃機会を9回やれば終了します。終了の段階で得点が多いチームが勝利します。
時間や回数ではなく、先に勝利の条件を達成したプレイヤーやチームが勝つスポーツもあります。
例えばテニスです。ゲーム数で6を取り、男子なら3セット、女子なら2セットを先に獲得すれば勝ちです。テニスの終了条件は時間ではなく、セット数です。
ではここからは、ビジネスでの終了条件を見てみましょう。
ビジネスでの終了条件
先にお伝えしたい結論を書いておくと、ビジネスでは終了条件を時間や回数、中身の両方意識して設定するといいです。
例えば会議を例に見てみましょう。
通常は会議が終了するのは時刻からの影響が強いです。
30分の会議で10時から始まれば、10:30 になればほぼ強制的に終わります。だからこそ意識したいのは中身による終了条件です。
中身とは、あらかじめ設定したその会議の目的を達成したかどうかです。
もちろん終了時刻を無視することはできませんが、会議ではどういう状態 (目的を達成した時のゴール) になれば終わるかを意識するといいです。
終了条件から逆算する
終了条件があるからこそ、シナリオやプロセス、勝ち筋を見出すことができます。
山登りに例えると向かう先として目指す頂上が頭の中に入っているので、どうすれば山登りが終わるかが理解できています。
頂上というゴールから逆算をして、どのルートを選ぶのか、どういう方法で登りどれぐらいのペース配分かを決めていきます。目印となる途中時点のマイルストーンも決めます。
未来を見据えよう
ビジネスでも同じです。
先ほどの会議を例に続けると、終了条件として終了時刻だけではなく中身もどうすれば終わるかを定義します。例えば 「このアジェンダについて合意され、次のステップが決まっている」 です。
時間と中身から逆算して会議設計を作ります。会議設定の要素には、以下があります。
会議設計
- アジェンダと論点 (と仮説)
- 時間配分
- 参加者
- 会議室、必要な備品
- 事前資料。必要ならあらかじめタスクをやってもらう
山登りでは目指す頂上がわからないと、ルート (プロセス) は決められません。
ビジネスも同じです。先に終了条件、成功条件、要件定義を決めてからです。別の表現をすれば終了条件という未来を見据えてから、逆算してプロセスを設計します。
まとめ
今回は終了条件を取り上げました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
終了条件の要素
- 時間や回数の区切り
- 中身
ビジネスでの終了条件
- ビジネスでは終了条件を時間や回数、中身の両方意識して設定するといい
終了条件から逆算する
- 終了条件があるからこそ、シナリオ (プロセス) や勝ち筋を見出すことができる
- 先に終了条件、成功条件、要件定義を決める。終了条件という未来を見据えてから、逆算してプロセスを設計する