今回は働き方とキャリアについてです。
✓ この記事でわかること
- 独立で生き残り続けるための 「仕事の分散」
- 分散を判断する5つの視点
- 1. クライアント企業
- 2. 専門領域
- 3. 自分の立ち位置
- 4. 事業フェーズ
- 5. 売上
会社員ではなくフリーランスや起業した会社が生き残るために、「ほど良い仕事の分散」 を掘り下げます。
ほど良い仕事の分散とは何でしょうか?
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考になればうれしいです。
前提となる考え方
本題の 「分散を判断する5つの視点」 に入る前に、前提となっている考え方を共有させてください。
私は以前に会社を辞めて独立後、まずはフリーランスになりました。正確には個人事業主です。
フリーランスをおよそ2年続け、その後に自分の会社を設立しました (Aqxis 合同会社) 。今はその会社の代表で、企業へのコンサルティングの仕事をしています。
フリーランスも含めて数年の独立期間を振り返って思うのは、自立して生き残り続けるために 「ほど良く仕事が分散できている状態」 が望ましいということです。
では、「ほど良い分散」 とは具体的にどのような状況なのでしょうか?
分散状況を把握する5つのポイント
ここからが今回の本題です。
独立をしてから意識しているのは、仕事が望ましく分散ができているかです。次の5つのチェックポイントから見ています。
✓ 仕事の分散を判断する5つの視点
- クライアント企業
- 専門領域
- 自分の立ち位置
- 事業フェーズ
- 売上
ではそれぞれについて順番にご説明しますね。
[分散 1] クライアント企業
特定の一社だけの契約よりも、の企業と仕事ができている方が良いと考えています。
社数は最低でもできれば3社です。
ただし増やしすぎるのも良くはありません。各案件に使う時間が少なくなり、そのままの状況が続くとクライアントが期待する価値を出せなくなってしまいます。私自身もオーバーワークになります。
クライアント企業数の分散は3社から多くても1桁で収まる状態が良いです。
[分散 2] 専門領域
案件ごとに活用する自分の専門スキルが分散できているといいです。
私の場合は例えば、以下の専門領域で特定の1つに偏っていない状態を目指します。
✓ 専門領域の例
- 事業戦略
- マーケティング
- マーケティングリサーチ
- 新規事業開発やプロダクト開発
- プロジェクトマネジメント
- ファシリテーション
[分散 3] 自分の立ち位置
クライアント企業への自分の関わり方、距離感も分散させます。
立ち位置とは私の場合は大きく3つです。
✓ 関わる立ち位置
- アドバイザーや顧問などの第三者的な関わり
- 現場にハンズオンをするサポート (自分もメンバーと一緒に手を動かす仕事)
- プロジェクトリード
これら3つのうち例えば1つ目のアドバイザーの仕事が多くなりすぎると、現場感覚が薄れてしまう弊害があります。
関わる立ち位置でも分散ができているかをチェックします。
[分散 4] 事業フェーズ
関わるクライアント企業の事業が、どのフェーズにあるかも分散できているといいです。
事業フェーズは大きく3つです。
✓ 事業フェーズ
- 新規開発の段階 [0 → 1]
- 成長の段階 [1 → 10]
- 安定の段階 [10 → 100]
プロダクトライフサイクルで言えば順番に導入、成長、成熟です。
例えば安定段階の仕事ばかりにならないように、意識的に 「0 → 1」 である新規開発段階の仕事を入れるようにしています。
[分散 5] 売上
1つの案件や企業からの売上が集中していないかもチェックポイントです。
ここは5つ中でコントロールはしにくいです。あくまで仕事の結果としてと、相手との決めごとでもあります。とはいえ売上の配分が極端に偏っていないかは把握するようにしています。
まとめ
今回は独立して生き残り続けるための 「仕事の分散」 という考え方と、具体的な分散のチェックポイントをご紹介しました。
最後に記事のまとめです。
前提となる背景と考え方
- 以前に会社を辞めて独立後フリーランス (個人事業主) になり2年続け、その後に自分の会社を設立した
- 数年の独立期間を振り返って思うのは、自立して生き残り続けるためにほど 「良く仕事が分散できている状態」 が望ましい
仕事の分散を判断する5つの視点
- クライアント企業 (3社から多くても一桁で収まる社数)
- 専門領域 (活用する専門スキルの分散)
- 自分の立ち位置 (アドバイザー, ハンズオン, プロジェクトリード)
- 事業フェーズ (立ち上げ, 成長, 成熟)
- 売上 (1つの案件や企業に売上が集中しないように)