今回取り上げるのは 「鬼滅の刃」 です。
✓ この記事でわかること
- まんがのおもしろさを見る3つの着眼点
- 鬼滅の刃がおもしろい3つの理由
- 1. シンプルなストーリー
- 2. 家族との原体験ストーリー
- 3. 炭治郎の優しさと思いやり
ぜひ最後まで読んでいただき、何か少しでも参考になればうれしいです。
まんがのおもしろさ
私が、まんがをおもしろいと思うかどうかの視点は3つあります。
✓ まんがのおもしろさを見る3つの着眼点
- ストーリー
- キャラクター
- 画力
ストーリー
1つ目のストーリーが魅力的かどうかです。
読んでいて止まらない、わくわくすることです。後から点と点がつながるように、前の伏線がこう回収されていくと気づいた時もおもいろいです。
ストーリーはわかりやすいかだけではなく、考えさせられる深いテーマであったり、学びが得られるのも魅力です。
キャラクター
2つ目のキャラクターは、少なくとも1人以上で感情移入するキャラクターがいることです。
まんがのストーリーを通して、キャラクターの変化や成長があると楽しめます。
画力
3つ目の視点は絵についてです。
具体的には絵の構成、迫力、美しさ、見やすさです。
ちなみにですが、ここまでの3つ 「ストーリー」 「キャラクター」 「画力」 の3つ全てで、私が読んだまんがで最も高いのは スラムダンク です。
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鬼滅の刃がおもしろい理由
鬼滅の刃の単行本を、23巻まで全巻を読みました。
おもしろかったです。おもしろく読めた理由を3つに絞ると、
✓ 鬼滅の刃がおもしろい理由
- シンプルなストーリー
- 家族との原体験ストーリー
- 炭治郎の優しさと思いやり
ではそれぞれについて順番にご説明しますね。
[理由 1] シンプルなストーリー
1つ目はストーリーで、鬼滅の刃はまんがの初期から最後までストーリーが一貫しています。
妹である禰豆子を鬼から人間に戻すことです。そのためになるべく強い鬼を倒し、最終目標は鬼の総本山である鬼舞辻無惨です。鬼舞辻無惨の血液を使えば 「鬼になってしまった禰豆子が人間に戻るのでは」 ということで、鬼を倒していくストーリーです。
全体を通して一貫した軸が通っており、読み手にとってストーリーを見失うことはありません。
[理由 2] 家族との原体験ストーリー
2つ目の鬼滅の刃の魅力は、キャラクター設定です。前半でご紹介した、まんががおもしろいかどうかの3つの視点 (ストーリー, キャラクター, 画力) のうち鬼滅の刃はキャラクターが際立っています。
キャラクターの魅力をつくっているのは原体験ストーリー (過去のエピソード) です。
ラスボスである鬼舞辻無惨だけではなく、上弦の鬼や下弦の鬼にまでエピソードが必ずと言っていいほど存在します。
炭治郎たちが鬼を倒し鬼が死ぬ最期の瞬間に、その鬼の過去エピソードが詳しく描かれます。なぜ鬼になったのか、鬼になる前の人間の時の思い出、特に大切な家族との絆です。
キーワードは 「走馬灯」
こうした原体験があって、鬼は死ぬ間際に過去から現在がつながり、生きてきた人生の意味合いに気づきます。鬼滅の刃のキーワードの1つは 「走馬灯」 です。主人公や味方だけではなく、敵である鬼たちの走馬灯から読者は感情を揺さぶられます。
読者は、鬼が死ぬシーンでは敵にもかかわらず、悲しく、愛おしくて切ない気持ちになります。
炭治郎や善逸、伊之助、他には柱たちにも全員に原体験ストーリーがあり、各キャラクターの魅力に深みが増します。
[理由 3] 炭治郎の優しさと思いやり
3つ目の鬼滅の刃がおもしろい理由は、主人公の炭治郎です。
思いやりの強い炭治郎のキャラクター設定が興味深いです。味方だけではなくて敵である鬼にも、最期の死ぬ瞬間には優しさや気配りを見せます。
そもそもで、炭治郎は本当は鬼とは本心では戦いたくないと思っています。あくまで妹の禰豆子を鬼から人間に戻すためです。
この主人公設定が、他のジャンプの人気まんがとは異なります。例えばワンピースのルフィ、ドラゴンボールの孫悟空は自分 (たち) が強くなりたい気持ちが強烈にあります。それに比べて炭治郎のキャラクター設定はどこか女性的な面があります。
まとめ
今回は 「鬼滅の刃」 を取り上げました。
最後にまとめです。
まんがのおもしろさを見る3つの着眼点
- ストーリー (わくわく, 伏線の回収 (後からストーリーの点と点がつながる) , 学びがある)
- キャラクター (感情移入するキャラクター)
- 画力 (構成, 迫力, 美しさ)
鬼滅の刃がおもしろい理由
- シンプルなストーリー
- 家族との原体験ストーリー
- 炭治郎の優しさと思いやり
家族との原体験ストーリー
- 鬼が死ぬ最期の瞬間に鬼の過去エピソードが詳しく描かれる (なぜ鬼になったのか, 鬼になる前の人間の時の思い出, 特に大切な家族との絆)
- 死ぬ間際に鬼の過去から現在のつながり、意味合いに気づく
- 鬼が死ぬシーンでは、敵にもかかわらず悲しく、いとおしく切ない気持ちになる。主人公や味方だけではなく、敵である鬼たちの 「走馬灯」 からも読者は感情を揺さぶられる