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1183回目のブログ更新です。
今回は、プロダクト開発についてです。自分が目指したいプロダクトマネージャー像を書いています。
このエントリーで読んでいただきたい内容は、以下です。
- サーバントリーダー型プロダクトマネージャー
- ビジョナリーの側面、支援者の側面
- コンプレックスを強みに変換する
サーバントリーダー型プロダクトマネージャー
プロダクト開発や運用に責任を持つ人がプロダクトマネージャー (PM) です。
私はフリーランスの立場で、プロダクトマネージャーの仕事もやっています (2019年3月現在) 。今の時点で自分が目指したいプロダクトマネージャー像を一言で言えば 「サーバントリーダー型プロダクトマネージャー」 です。
サーバントリーダー型 PM の特徴は、次の2つを満たすことです。
- ビジョナリー:実現したい世界観やコンセプトなどの 「Why」 を示す
- 支援者:開発メンバーの成長に貢献し、支援する
ビジョナリーの側面
サーバントリーダー型 PM には、2つのポイントがあります。
ここからは、それぞれについて解説します。
まずはビジョナリーであることです。プロダクトのコンセプトになる要素で、私が大切にしているのは2つです。
- 実現したい世界観、目指すビジョンを描く
- プロダクトが大切にする価値観
1つめのビジョンは、プロダクトの存在意義です。何のためにプロダクトはあるのか、何を実現するためにプロダクトを開発あるいは運用するのかです。
2つめの価値観では、自社や組織が掲げるミッションや価値基準との一貫性をもたせます。会社がミッションを成し遂げるためにプロダクトはどんな役割を果たすのか、会社の持つ価値基準を具体的にどう体現するかです。
プロダクトのビジョンと価値観は言語化し、プロダクトメッセージに落とし込みます。
PM の役割で大事なのは、言葉にするだけではなく何度も伝え続けることです。自分ではしつこいと思うくらいに言い続け、開発メンバーやチーム間に Why を浸透をさせます。
支援者の側面
プロダクトの上位概念であるビジョンなどのコンセプトを示すと同時に、サーバントリーダー型 PM は開発メンバーを支援し、成長を後押しします。
PM である自分にしか判断できないことは決断しますが、メンバーの支援と成長のためのポイントは以下です。
- 自分で考えてもらい、自ら判断するために 「問いかけ」 をする (一方的な命令はしない) 。自分の意見を伝える時は 「自分はこう考える」 「こうしたいがどう思うか」 という言い方にする
- メンバーを信頼し、任せるところは任せきる
- メンバーを理解する。感謝する
コンプレックスを強みに変換する
サーバントリーダー型 PM を目指そうと思った背景をご説明します。
私自身がエンジニアやプログラマーのキャリアを経ていないことによる、コンプレックスがあったからです。
最初に PM の仕事を依頼された時に、本当に自分が務まるのかを考えました。技術的な専門性がない中で PM として開発メンバーやプロダクトのマネジメントができるのかと思いました。
その後に考えたことは、負い目にするのではなく PM としての強みに変えられないかということでした。
プログラミングなどの専門知識やスキルはすぐには習得できない、自分にはエンジニアのキャリアがないという事実を受け入れ、その上でどんな PM になるかです。技術まわりにエンジニアほど詳しくないからこそ、それ以外のことで存在感を発揮すれば良いと考えました。
その結果と、その後の PM の仕事を通して見えたのが 「サーバントリーダー型 PM」 です。
- プロダクトが目指す世界観 (ビジョン) を言語化し、伝え続ける
- メンバーの成長に貢献する。開発しやすい環境にし、メンバー各自が持っている力を発揮できるように動く
まとめ
今回は、私自身がなりたいプロダクトマネージャー像をご紹介しました。サーバントリーダー型プロダクトマネージャーです。
最後に今回のまとめです。
- 目指したいのは 「サーバントリーダー型 PM」 。ビジョナリーかつ支援者の特徴を持つ
- ビジョナリーとしてプロダクトの存在意義を示す。具体的には実現したいビジョン (世界観) と大切にする価値観。支援者としてメンバーに問いかけ、信頼し任せ、相手を理解し感謝する
- サーバントリーダー型 PM を目指す背景には、エンジニアキャリアがないコンプレックスがあった。事実として受け入れ強みに変えられないかを考えた末に、サーバントリーダー型 PM に至った