今回はビジネスで成功する秘訣です。
YouTube 講演家・鴨頭嘉人さんと Amazon に学べることをご紹介します。
✓ この記事でわかること
- ビジネスで成功する秘訣 (by 鴨頭嘉人さん)
- 早い決断をする3つのポイント
- 直感力を磨く方法
- Amazon の意思決定に学べること
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
ビジネスで成功する秘訣
YouTube 講演家の鴨頭嘉人さんが Voicy で 「ビジネスで成功する秘訣」 を話されていました。
成功する秘訣を一言で言えば、「早い決断」 です。
早い決断をする3つのポイント
では、早い決断をするためにはどうすればいいのでしょうか?
鴨頭さんがおっしゃっていたのは3つのポイントです。
✓ 早い決断をするために
- すぐに行動に移す (例: その場でスケジュールを決める, 予約を入れる)
- 1人で決める
- 一度決めたことも変えて構わない (朝令暮改力)
2つ目の 「1人で決める」 の補足です。意思決定に人数をかけるほど、決断の時間は長くかかります。なるべく最小人数で意思決定をして、早い決断では1人で決めようという考え方です。
3つ目の 「朝令暮改」 についても補足しますね。
決断には 「やること」 に加えて、やっていることを 「やめる」 という意思決定もあります。後者に関して朝令暮改力を高めようというのが鴨頭さんの意見です。
意思決定をする時に 「後から変えてもいい」 「違うと思えばやめてよい」 と思えれば、決断がしやすくなります。
「早い決断」 で思ったこと
ここからは鴨頭さんの早い決断の話を聞いて思ったことです。2つあります。
✓ 「早い決断」 で思ったこと
- 直観力の鍛え方
- Amazon の二種類の意思決定
ではそれぞれについて順番にご説明しますね。
直観力の鍛え方
早い決断には自分の直観が働きます。ここから思ったのは、直観力を鍛えておけば判断力も高まります。
直観についての私の捉え方で、直観とは 「これまでの経験や知識が総動員された大局的な判断」 です。直観には過去のあなたご自身の経験が活かされます。
では直観力はどうやって鍛えればいいのでしょうか?
私が思う鍛え方は3つのステップです。
✓ 直観力を鍛える方法
- 自分の直観に気づく
- 直観に従ってやってみる (その通りに行動してみる)
- 後から振り返る
それぞれの補足
まずは自分の直観に気づくことからです。直観とは瞬間的に生まれ、すぐに流れるように消えてしまいます。まるで手のひらに舞い降りた淡雪のようなものです。
直観を得て活かすためには、まずは自分の直観を認識することが大事です。
2つ目のステップは直観に従って行動してみます。そして3つ目は行動してどうなったかを後から振り返ります。振り返るポイントは2つで、1つはその直観はどこから生まれたのか、もう1つは直観に従った行動は何がうまくいき、何がうまくいかなかったかです。
PDCA の Plan を直観を意味する Intuition に変えた IDCA サイクルをまわします。
早い決断の前提
では2つ目に思ったことです。
早い決断をするためのポイントの1つが 「朝令暮改」 でした。
ここには前提があり、後から変えられる、つまり行動をしてみて違うと思えば引き返せることです。文章にすると当たり前に見えますが、大事な前提です。
思い出したのは Amazon の意思決定の方法です。
Amazon の二種類の意思決定
ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則 という本に、Amazon の二種類の意思決定が詳しく書かれています。
この本は、アマゾンの特に創業者であるジェフ・ベゾスの考え方を興味深く読めます。
書かれていることで印象的だった1つは意思決定の考え方です。成長原則の14ヶ条のうち、7つ目の 「決定は迅速に行う」 です。
以下は本書からの引用です。
ベゾスの解決策は、意思決定を2種類にはっきり分けることだった。
- 1型は、重大かつ後戻りのできない大きな決定。
- 2型は、変えることも取りやめることもできるもので、うまくいかなくてもこの世の終わりにはならないような決定。
ほとんどの失敗は致命傷になることはないし、取り消せないようなものでもない。
だからベゾスは、社員に対して迅速な決断を促している。
1型と2型の意思決定
Amazon では判断する内容の重みや影響で、二種類に分けています。
✓ 1型の意思決定
- 重大かつ元には戻せない (または戻しづらい) 。一方通行のドアのようなもの
- ドアは一度通り抜けてしまえば、向こう側の世界が気に入らなかったとしても、もう元の世界に戻ってくることはできない
- 組織全体で慎重に時間をかけて検討と協議を重ねる
✓ 2型の意思決定
- 変更することも元に戻すこともできる。往復可能なドア
- 2型の決定が最善でなければ、その結果をずっと我慢する必要はない。もう一度ドアを開けて元の世界に帰ればいい
- 決断力のある人や少人数のグループがすぐ下すことも可能で、むしろそうすべき
- 組織が大きくなるにつれて、2型なのに重い1型の決定プロセスが適用されていく傾向がある
決断の前に 「1型」 か 「2型」 を見分けよう
一見すると1型だと思える中には、2型が多く含まれています。
2型であれば少人数で早く決断ができますが、1型と捉えてしまうと決定に手間と時間がかかります。リスクを避けるようになり、行動に移せなくなります。
今から通ろうとしているドアは一方通行なのか、それとも両面通行ドアで入っても戻れるのかという、早い決断をする前に 「1型」 か 「2型」 を見分けると良いです。
この意識を持ち決める前に判断すれば、意思決定の質とスピードの両方を上げることができます。
まとめ
今回は 「早い決断」 についてでした。
最後に記事のまとめです。
ビジネスで成功する秘訣
- 早い決断をすること
- 時間がかからないメリットがあり、直観力が働く
- 直観とは 「これまでの経験や知識が総動員された大局的な判断」
早い決断をする3つのポイント
- すぐに行動に移す (例: その場でスケジュールを決める, 予約を入れる)
- 1人で決める
- 一度決めても変えても構わないと考える (朝令暮改力)
決断の前に 「引き返せるか」 を見極めよう
- 早い決断をするための 「朝令暮改」 には前提がある。行動をしてみて違うと思えば引き返せること
- 決断の前に引き返せるかを見分けると良い。意思決定の質とスピードの両方を上げられる