
前々回のエントリーでは資産運用について書きました。
参考:今年こそ資産運用:本気で取り組みたいので戦略的に考えてみた
資産運用の戦略
エントリー内容はタイトルにもあるように、資産運用を取り組むにあたっての自分なりに考えた戦略についてでした。ポイントは次の通りです。
- 現状把握と目標設定:今持っている全ての資産を洗い出し、現状の資産配分を見える化する (ただし家電などのモノの資産は除く) 。資産形成の目標は人生設計から 「30年後に1億円」 と設定
- 資産運用の戦略を考える:運用するにあたって、リスクの確認、期待リターンの設定、目標資産配分 (アセットアロケーション) を決める
- 戦略の実行へ:将来資産のシュミレーション、投資する金融商品の選定、目標資産配分が保たれているかを確認しながら、無理なく継続できる運用に
今回のエントリーでは、3つ目の実行について、その後の状況を書いています。前回が戦略策定とすれば、今回は戦略実行フェーズです。
戦略は実行して初めて価値がわかります。考えた戦略は仮説にすぎないので、実行する中で仮説検証を繰り返します。
資産運用で言うと、運用という実行を通じて、設定した期待リターン通りになるか、現在の資産配分を目標とする資産配分に組み替えていけるかです。
資産運用の方針
実行にあたっての資産運用の方針は以下の通りです。
- 資産運用は目的ではなく手段:資産運用に時間をかけすぎない。お金に稼いでもらい、自分は本業から稼ぐ (自分の仕事に集中する)
- 継続できる仕組みに:日常生活や仕事に支障を来さないようにする。インデックス中心の運用とする。積立し保有、1ヵ月・3ヵ月・1年ごとにモニタリング、状況に応じて資産配分のリバランスを行なう。目標は30年続けられる仕組み
- 資産運用の勉強は続ける:運用自体に時間はかけないが、投資への勉強や情報収集は怠らない。日々のニュースにアンテナを張り、ネット・書籍・セミナー等から運用のやり方、投資商品や税金の仕組みは勉強したい
各資産への配分
資産運用をするにあたり、各資産の配分 (アセットアロケーション) は次のように設定しています。
- 現金/預金:15%
- 日本株式:30%
- 外国株式:30%
- 外国債券:25%
この配分になるように、それぞれのカテゴリーの中で自分のお金を投資します。
投資する商品
まず取り組んだのは外国株式と外国債券です。
外国株式は個別株への投資はハードルが高いと考え、インデックス投資信託と ETF に決めました。毎月一定額を投資信託に積み立て、ある程度まとまった金額になったら ETF に投資先を切り替えるリレー投資です。
投資先は 「MSCI ワールド・インデックス」 と 「MSCI エマージングマーケット・インデックス」 に連動するファンドや ETF です。先進国全体と新興国全体に投資するイメージです。色々と調べてみて、投資先は以下の商品としました。
投資信託
- 外国株式インデックスe (先進国)
- SMT 新興国株式インデックス・オープン (新興国)
ETF
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT) (先進国+新興国)
- 上場インデックスファンド海外先進国株式 (MSCI-KOKUSAI) (先進国) または MAXIS 海外株式 (MSCI コクサイ) 上場投信 (先進国)
- 上場インデックスファンド海外新興国株式 (MSCI エマージング) (新興国)
ETF の先進国投資は2つ候補があり、まだ1つに絞りきれていません。
外国債券については現時点の結論から言うと FX (外国為替証拠金取引) にしようと思っています。他に候補としては、外貨建て MMF・外積の投資信託・外国債券・外貨預金もあったのですが、FX で外貨買いポジションを保有する運用とします。
FX で目指すのは金利差によるリターンです。為替変動からのリターンは狙わないように決めました。
基本は買いポジションを保有し続けることにし、頻繁な売買はやりません。FX のデイトレードでは、上記の運用の方針である 「時間を使い過ぎない」 「本業に集中する」 ができなくなると思ったからです。レバレッジもかけずに1倍です。
外貨の投資先は、米ドル・ユーロ・豪ドル・ポンド・カナダドルです。あまり広げすぎずに、まずは米ドル・ユーロ・豪ドルの3つでもいいかもしれません。
なお、外国株式と外国債券 (外貨) への投資を考えるにあたり、参考になった本 は【新版】内藤忍の資産設計塾 - 外貨投資編 でした。
積立の方法
積立資金は大きくは2つに分けて考えました。今すでに手元にあるお金 (ストック) と、今後の給与等からの収入 (フロー) です。
外国株式への投資なら、ストック分を何回かに分けて ETF に投資、フローは投資信託に毎月積立をします。ストック資金はフローに比べてまとまった額なので、1~2年くらいかけて少しずつと思っています。例えば3ヵ月ごとに投資し、2年なら計8回です。まずは今月から投資信託への積立てから始めることになります。
外国債券への投資は、ストックと1年分のフローを合算し、12で割った分を毎月投資します。1ヵ月ごとに5つ (もしくは3つ) の通貨を FX で買ポジションとして購入します。
使っている証券会社
資産運用にあたり使っている証券会社は、SBI 証券・楽天証券・マネックス証券です。FX はこの3つでもできるのですが、今回新たに SBI FX トレードで口座を開設しました。
証券会社については、「これがベスト」 というのが自分にはまだなく、3つそれぞれを使っているのが現状です。
最後に
先週に 「今年こそ資産運用をちゃんとやろう」 と決め、実際に取り組んでみると、意識が変わってきていることを実感しています。経済や政治、海外のニュースも含め、いろんな数字や出来事が以前よりも自分事化されます。
今回は外国株式への投資にあたり、色々と金融商品を調べてみて興味深く感じました。過去のトレンドの確認、コストの比較、リターンとリスク、などの数字を見ることは、やり出すと時間を忘れてしまいます。「時間をかけすぎない」 という方針はちゃんと守らないといけません。