エジプト旅行記のつづきです。
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ポンペイの柱(左)/ ホルス神(中央)/ ラムセスⅡ世(左)
■カイロ
成田からカイロまでの直行便で行ったので、日本を離れてまず足を踏み入れたのがカイロでした。カイロはエジプトの首都で人口約1600万人(2006年)でエジプト最大の都市。ただ、最も強く印象に残っているのは町のいたるところにあったゴミと絶え間なく鳴る自動車のクラクションです。ゴミはほんとに道路や家々のまわりのいたるところに捨ててある感じ。あまりに不思議だったので現地ガイドに聞いてみると、ごみ収集をしてもらうために捨ててあるとのことですが、それにしてもゴミだらけ。そして空気もたぶん相当悪い。カイロでは基本マスクをつけてました。
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カイロ市内の様子
■交通事情 (特にカイロ)
前述のように、カイロでは車のクラクションが常に鳴っていました。始めはうるさくて仕方なかったものの、人間慣れるものですぐに気にならなくはなったのですが。となると、現地の人はクラクションにどれだけアラームを感じているのかちょっと不思議。なぜこれほどクラクションが鳴っているかと思って観察していると、理由はたぶん3つ。1つは交通マナー。比較対象が日本なので、どうしてもマナーが気になります。よく車がぶつからないなと思うほど。
■信号・横断歩道
2つ目の理由は、信号。そもそもカイロの道路には信号がほとんどなかったです。交差点には交通整理の警官が必ずいて、一日中交通整理をしているらしいです。すごい人件費かかってるなと思ったのですが、それがエジプトでは普通というから驚き。
3つ目の理由は歩行者。エジプト人は横断歩道がないところでも平気で道路を渡る。これもそもそもとして横断歩道をほとんど見かけないことが要因でしょう。しかしそれにしても堂々と渡る歩行者。よく車に引かれないなと見てるこっちが怖いほどでした。でも、よくよく見ると、歩行者もドライバーもある意味慣れているようで、あえて俯瞰してみると、車と歩行者が道路上で共存している感じ。
■バス
現地で最も多く利用したのが観光バスでした。一度、アスワン-アブ・シンベル間の約280kmの移動があったのですが、砂漠の中の高速道路(?)の道中は、テロ対策ということで車内に警官が乗り込みました。一方帰りは、観光バスが複数台まとまって移動するというコンボイで。これもテロ対策ので、エジプト政府からの要請のようです。
エジプトは観光産業は重要な収入源とのことで、テロには神経をとがらせている印象でした。帰国後調べてみると、世界旅行産業会議(WTTC)によれば、2007年のエジプトの観光収入は約214億ドル。エジプト経済全体における観光産業の影響力は、GDPの16%を占め、総雇用人口の14%が従事しているみたいです。
■列車・寝台列車
バス以外にも、飛行機や列車・寝台列車に乗る機会がありました。列車の乗り心地は思ったほど悪くはなかったものの、特に寝台列車の時間間隔は相当にゆるい感じでした。もともと、寝台列車のカイロ到着時間が朝の5:30と聞かされていたのですが、5:30を過ぎても到着する気配がなく、車掌さんに聞いてみると、6:00頃になりそうだとのこと。ちなみに別の車掌さんは6:30じゃないかと言ってました。で、結局到着時刻は6:15くらいで、二人とも正解(?)みたいなアバウトさ。これが日本なら、6:17とかにきっちり到着し、6:30になろうものなら、「到着が遅れ申し訳ありません」とかなる。色々と考えさせられる列車での旅でした。ちなみに、寝台列車は日本人は一等車を利用できたのですが、それでも二畳くらいのスペースしかなくこれはこれで貴重な経験でした。
■その他乗り物
個人の移動手段でエジプトで目立ったのは車でしたが、それ以外だとロバが多かったです。バイクとか自転車よりも多い印象。ロバは移動用だったり、荷物を運ばせたり、農業用だったり。かなりマルチな感じでした。
■イスラム教
イスラム圏の国に訪れたは今回が初めてだったのですが、キリスト圏とはまた異なる文化でした。もちろん観光をしてそこから表面的にしか見ていないので、それだけの感想しかないのですが。イスラム教の決まりでは、アルコールは飲むの禁止、婚前交渉禁止、女の人は家族以外には肌等の露出は極力禁止、など、やってはいけないことがあります。ただ、色々と話を聞いていると、決まりとはいえ守らないと罰せられるとかはないみたいで、人によってはお酒を飲む人もいるとのことで、(一部ですが)アバウトな感じもあり、もっと規律が厳しいと思っていたので意外でした。
イスラム教については、そういえば高校とかの世界史レベルでしか知識がなく、それよりもTVやネット等で報道される内容に影響され、本当のところを知らないことに気づきました。最低限のことは知っておいたほうがよさそうなので、少し勉強してみようと思います。
※参考情報
エジプト基本情報 (統計資料) エジプト大使館
http://www.egypt.or.jp/basic/statiscs.html
ポンペイの柱(左)/ ホルス神(中央)/ ラムセスⅡ世(左)
■カイロ
成田からカイロまでの直行便で行ったので、日本を離れてまず足を踏み入れたのがカイロでした。カイロはエジプトの首都で人口約1600万人(2006年)でエジプト最大の都市。ただ、最も強く印象に残っているのは町のいたるところにあったゴミと絶え間なく鳴る自動車のクラクションです。ゴミはほんとに道路や家々のまわりのいたるところに捨ててある感じ。あまりに不思議だったので現地ガイドに聞いてみると、ごみ収集をしてもらうために捨ててあるとのことですが、それにしてもゴミだらけ。そして空気もたぶん相当悪い。カイロでは基本マスクをつけてました。
カイロ市内の様子
■交通事情 (特にカイロ)
前述のように、カイロでは車のクラクションが常に鳴っていました。始めはうるさくて仕方なかったものの、人間慣れるものですぐに気にならなくはなったのですが。となると、現地の人はクラクションにどれだけアラームを感じているのかちょっと不思議。なぜこれほどクラクションが鳴っているかと思って観察していると、理由はたぶん3つ。1つは交通マナー。比較対象が日本なので、どうしてもマナーが気になります。よく車がぶつからないなと思うほど。
■信号・横断歩道
2つ目の理由は、信号。そもそもカイロの道路には信号がほとんどなかったです。交差点には交通整理の警官が必ずいて、一日中交通整理をしているらしいです。すごい人件費かかってるなと思ったのですが、それがエジプトでは普通というから驚き。
3つ目の理由は歩行者。エジプト人は横断歩道がないところでも平気で道路を渡る。これもそもそもとして横断歩道をほとんど見かけないことが要因でしょう。しかしそれにしても堂々と渡る歩行者。よく車に引かれないなと見てるこっちが怖いほどでした。でも、よくよく見ると、歩行者もドライバーもある意味慣れているようで、あえて俯瞰してみると、車と歩行者が道路上で共存している感じ。
■バス
現地で最も多く利用したのが観光バスでした。一度、アスワン-アブ・シンベル間の約280kmの移動があったのですが、砂漠の中の高速道路(?)の道中は、テロ対策ということで車内に警官が乗り込みました。一方帰りは、観光バスが複数台まとまって移動するというコンボイで。これもテロ対策ので、エジプト政府からの要請のようです。
エジプトは観光産業は重要な収入源とのことで、テロには神経をとがらせている印象でした。帰国後調べてみると、世界旅行産業会議(WTTC)によれば、2007年のエジプトの観光収入は約214億ドル。エジプト経済全体における観光産業の影響力は、GDPの16%を占め、総雇用人口の14%が従事しているみたいです。
■列車・寝台列車
バス以外にも、飛行機や列車・寝台列車に乗る機会がありました。列車の乗り心地は思ったほど悪くはなかったものの、特に寝台列車の時間間隔は相当にゆるい感じでした。もともと、寝台列車のカイロ到着時間が朝の5:30と聞かされていたのですが、5:30を過ぎても到着する気配がなく、車掌さんに聞いてみると、6:00頃になりそうだとのこと。ちなみに別の車掌さんは6:30じゃないかと言ってました。で、結局到着時刻は6:15くらいで、二人とも正解(?)みたいなアバウトさ。これが日本なら、6:17とかにきっちり到着し、6:30になろうものなら、「到着が遅れ申し訳ありません」とかなる。色々と考えさせられる列車での旅でした。ちなみに、寝台列車は日本人は一等車を利用できたのですが、それでも二畳くらいのスペースしかなくこれはこれで貴重な経験でした。
■その他乗り物
個人の移動手段でエジプトで目立ったのは車でしたが、それ以外だとロバが多かったです。バイクとか自転車よりも多い印象。ロバは移動用だったり、荷物を運ばせたり、農業用だったり。かなりマルチな感じでした。
■イスラム教
イスラム圏の国に訪れたは今回が初めてだったのですが、キリスト圏とはまた異なる文化でした。もちろん観光をしてそこから表面的にしか見ていないので、それだけの感想しかないのですが。イスラム教の決まりでは、アルコールは飲むの禁止、婚前交渉禁止、女の人は家族以外には肌等の露出は極力禁止、など、やってはいけないことがあります。ただ、色々と話を聞いていると、決まりとはいえ守らないと罰せられるとかはないみたいで、人によってはお酒を飲む人もいるとのことで、(一部ですが)アバウトな感じもあり、もっと規律が厳しいと思っていたので意外でした。
イスラム教については、そういえば高校とかの世界史レベルでしか知識がなく、それよりもTVやネット等で報道される内容に影響され、本当のところを知らないことに気づきました。最低限のことは知っておいたほうがよさそうなので、少し勉強してみようと思います。
※参考情報
エジプト基本情報 (統計資料) エジプト大使館
http://www.egypt.or.jp/basic/statiscs.html