
TED に興味深いプレゼンがありました。
ストレスと友達になる方法
タイトルは How to make stress your friend (ストレスと友達になる方法) です。プレゼンターは、心理学者である Kelly McGonigal 氏です。
Kelly McGonigal: How to make stress your friend - YouTube
プレゼン内容のポイントは、ストレスは健康に害を及ぼさないと考えるとストレスは健康に悪影響は与えない、というものです。ストレスと身体の関係は、ストレスの多い少ないではなく、ストレスをどう捉えるか次第とのことです。
調査方法と結果
根拠になっているのはアメリカで行われた研究調査です。3万人の成人を対象に実施された8年間追跡調査です。
対象者に対して、以下の2つを調査しました。
- 昨年あなたが感じたストレスはどれくらいか
- ストレスは健康に害になると思うか
公開された死亡者記録で対象者を追跡調査し、調査項目と死亡の関係を検証しました。
研究からわかったことが、「ストレスが害になると思う & ストレスが多い人」 の死亡リスクが高く、一方で、同じくらいストレスを感じていてもストレスは無害と思う人は、ストレスがほとんどなかったグループも含め研究対象者のうち、最も低かったようです。
研究内容を詳細に見ていないのですが、気になったのは、研究では 「ストレスは無害と信じる → ストレスが多くても影響ない」 とされていますが、本当は 「ストレスにもともと強く健康に影響ない人 → 経験からストレスは無害と思う」 の因果関係が逆の可能性もあるのではということです。
ストレスにどう対応するか
話を戻すと、一般的なストレスへの認識は健康に悪いことです。ストレスが多いほど身体によくないというのが常識でしょう。しかし、この研究結果が正しいとすると、判明したことはそうではありません。ストレスをどう捉えるかが大事なのです。
人生は起こったことではなく、起こったことに 「どう対応したか」 の積み重ねです。ストレスについても同じことが当てはまります。
Kelly McGonigal: How to make stress your friend - YouTube
日本語の字幕付きはこちらをどうぞ:
ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法 | Video on TED.com