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「自分」 を仕事にする生き方 という本をご紹介します。
エントリー内容です。
- 本書の内容
- 仕事の2つの意味合い
- 「自分を仕事にする生き方」 とは
本書の内容
以下は、本書の内容紹介からの引用です。
何もやらないうちから不安になるなんて無意味!言い訳だらけの人生から脱出しよう。ネット界のスターが実践する自分を武器にする極意。
「自分」 とは、人生で築きあげた最大の財産であり、武器。そんな 「自分」 を無駄なく有効活用して、楽しく生きていくための方法をとことん具体的に現実的に伝授します。
仕事の2つの意味合い
本書で問いかけられるのは、仕事とは何かです。著者の、はあちゅうさんの考え方で印象的だったのは、仕事の2つの意味合いです。
- ビジョンを実現するためのもの
- 自分を幸せにするためのもの
仕事とは (1): ビジョンを実現するためのもの
1つめは、仕事とは 「世界を自分にとって住みやすいものに変えるためのもの」 です。
以下は、本書からの引用です。
私の場合は 「仕事」 とは 「世界を自分にとって住みやすいものに変えるためのもの」 です。
だから仕事の先には 「より自分が理想とする世界」 があってほしいし、仕事をすればするほど世界が自分にとっての理想に近づくなら、仕事が楽しくなります。
この場合の理想の世界というのは、「自分が面白いと思うギャグで誰かが笑う世界」 でも、「美味しいパン屋の多い世界」 でも、「気軽に花が買える世界」 でも、「貧困で泣く子供がいない世界」 でもなんでもいいと思うのです。
(引用: 「自分」 を仕事にする生き方)
自分が仕事をすることによって、どんな社会を実現するかです。
別の言い方をすれば、自分のビジョンを実現するために仕事をするということです。ビジョンとは、自分が思い描く理想の世界観です。
企業ではビジョンやミッションを掲げているところがあります。ビジョンとミッションの関係は、why と what です。
ビジョンとして描く自分たちの理想とする世界観に対して、ミッションはビジョンを実現するために自分たちは何をするかの宣言です。ミッションを通じてビジョンを実現します。
私がはあちゅうさんの 「仕事とは自分の理想とする世界に変えるためのもの」 という考え方に共感するのは、仕事が個人のレベルでビジョンとミッションに落とし込まれているからです。
個人のビジョンがまずあり、仕事はそれを実現するためのもの、つまり、仕事とはミッションに相当します。
仕事とは (2): 自分を幸せにするためのもの
もう1つ、はあちゅうさんの仕事観で興味深かったのは、仕事とは 「自分を幸せにするもの」 という考え方です。
本書から引用します。
きっと人それぞれの仕事をする理由があったと思いますが、どんな理由であれ結局は仕事 = 自分を幸せにするためのものではなかったでしょうか。
そう。仕事って自分を幸せにするためのものなんです。大事なことだからしつこいようですがもう一度だけ繰り返します。仕事は自分が幸せになるためのものです。
幸せにならない仕事は手放していいんです。この優先順位を間違えると、人生がつらくなります。仕事よりも自分の幸せを優先させてください。幸せになるための仕事だけをしてください。
(引用: 「自分」 を仕事にする生き方)
「自分を仕事にする生き方」 とは
自分を仕事にすることは、他人の時間のために仕事をしないことです。
ここで言う 「他人の時間のため」 とは主観的なものです。具体的には、自分が他人からやらされていると感じるもの、やる意義が見い出せない仕事、意味はないと思うが決まりだからやっている仕事です。
好きなことをやる時間を増やす
先ほどの 「自分の好きなことを出発点にする」 と通じます。本書には以下のように書かれています。
自分を仕事にしたい人がやるべきことは、いきなり会社を辞めることでも、資格を取ることでもありません。
「好きなことをやる時間を増やす」 「好きなことのためのお金を経費にする」
この2つの方法をとにかく考えて思いつくことを片っ端から試してみてください。
(引用: 「自分」 を仕事にする生き方)
一瞬のワクワクを逃さずに行動する
はあちゅうさんは、いかに行動の量を増やせるかが大事だと言います。
行動を増やすためには、行動への決断をどれだけ早くできるかです。迷っていたり、不安に感じるだけの時間は、その分だけ行動が遅れます。やらないと決めたとしても、やらないという行動を取るまでに時間がかかります。
不安や見えないことがある中で、それでも決断し行動できるかです。
はあちゅうさんが強調するのは、楽しいと思い飛び込む時には躊躇しないことです。一瞬のワクワクを逃さないこと、自分の熱が冷めないうちに決めて行動することです。
一瞬のワクワクとは、自分の好きなことを見つけた瞬間です。その瞬間はあなたにとってかけがえのない一瞬であると、はあちゅうさんは書いています。
大事だと思ったのは、自分が楽しいと思ったり、ワクワクしそうだと感じた自分のことを信じることです。自分の直観を逃さず、大切にし、直観で決めて行動に入れるかです。
稼ぐことは最後
仕事で、「お金のため」 や 「稼ぐため」 を最初にもってくると、うまくいかないと本書には書かれています。
本書のタイトルにもある 「自分を仕事にする」 ためには、出発点は、自分が好きなこと、熱中できることです。
本書には、次のように書かれています。
先にお金を得ようとした人は大体失敗します。最初は、自分のお金と時間を注いで評判をつくることを優先させてください。
(引用: 「自分」 を仕事にする生き方)
好きなことに没頭していれば、それを価値だと思う人が現れます。そうなって始めてお金やお金とは別のものに価値として変換されます。流れは、ネットサービスに見られるような、プロダクトやサービスが先、マネタイズは後からと考えることと同じです。
お金とは本来、価値があるものに対する交換手段としての役割を持っています。しかし資本主義が行き過ぎると、手段であるはずのお金が、いつしか増やすこと自体を目指すようになります。つまり、手段の目的化です。
思ったのは、好きを仕事にすることは、お金と価値の関係を本来のものに戻るということです。
最後に
はあちゅうさんの書いていたことで共感したのは、自分を仕事にするためにチャレンジの回数を増やすことです。
行動の回数を増やすために、決断を早くすること、たとえ不安に思っても行動に移せるかです。おもしろそうと思ったこと、理由は自分でもわからないことでも、わくわくすると感じたことに飛び込めるかです。