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前々回のエントリーでは、転職して1ヶ月後の状況を振り返ってみました。思ったポイントは3つあって、
- とにかく自分から行動
- 比較優位を意識する
- 自分のやりたいことは何か
参考:転職して1ヶ月を振り返る
今回のエントリーでは1つ目の「とにかく自分から行動」について、もう少し考えてみます。
Do を重視する PDCA
PDCA サイクルという考え方があります。言わずもがなかもしれませんが、はじめに計画を立て(Plan)、実行する(Do)。実行して終わりではなく振り返って計画や仮説の検証をし(Check)、次の計画や施策につなげる(Act)、という一連のプロセスです。
ここ最近思うのが、PDCAの始めの2つのうち、Pのウェイトを小さくしてDにどれだけ早く取りかかれるかが大事なのでは、ということです。感覚としてPを「もう少し詰めたほうがいいかも」と一部不十分なことは認識している段階でもDに入ってしまう。ある程度の不確実性があっても実行/行動に移ってしまうイメージです。
もう1つPDCAで思うのが、このサイクルは必ずしも一方向だけではないということ。P→D部分でも、Pがある程度整理できた段階ですぐにDに移る。実行してみてちょっと違うと感じればPに戻る。イメージとしては、Pの中でももう1つ小さなPDCAを回している感じです。
何かを実行する前にプランや仮説を立てるのは重要だとしても、100%完璧なものに仕上げるのは現実的ではありません。要は実際に行動してみて初めてわかることがある、Pの時点では仮説でしかないものは実行して初めて検証できるのです。だからこそ、P→Dをどれだけ早くできるか、Pの詰めが物足りないと感じても「まずはやってみる」というスタンスでDに一歩踏み出せるか。これって個人/組織レベルでもどちらも大切なのではないかなと。
「こんなのつくってみました」
少し前になりますが、仕事であるクライアントとの打ち合わせでこんなことがありました。そのクライアントへはこちらの要望を伝えて、それを実装してもらっている仕事関係でした。ある時、「こんなのつくってみたんですけど」とこちらが想定していなかったインタフェースを実際に見せてもらいました。
その場で見せてもらったことでイメージも湧き、「それいいね」とか「こんなのもできるのでは」と一歩進んだ議論ができました。担当者がこちらの要望を聞いてプランを立てて実装、というプロセスは踏まずに、まずはつくってみて相手の反応を見る。実際を見せることで次のアクションまでのサイクルが早まりました。
このシーンは自分の中で印象に残りました。先ほどのPDCAで考えるとDにすぐに入っていたからです。結果的にスピード感のある議論/決定ができました。
自分の気持ちを信じてさっと行動するために
転職して以前よりも強く意識するようになったのが「自分の気持ち/考えを信じてさっと行動する」ことです。
フットワークをどれだけ軽くできるかで、もっと言うと意識レベルでのフットワークの軽さです。行動のための精神的なハードルをいかに下げられるか。
行動を起こすことで初めて状況が変わります。計画や考えている段階では頭の中では進捗があっても、(行動はまだなので)実際は進んでいない状態。行動することで初めて前に進むことができる。それは行動→経験によって、インプットが増えたり、想定と違ったことや見えていなかったことがわかります。だから、「これはやったほうがいい」と直感的に思ったものでもいかに迷わずに行動に移せるか。
一方、行動を起こすことで注意しているのが「やらないことを決める」こと。行動へのフットワークを軽くしたいと思っているのと同時に、なんでもかんでもやろうとするのではなく行動の取捨選択もできるようになりたいと思っています。このバランスは難しいのですが、やらないことを決める段階は2つあって、①やる前からやらないと決める、②やってみて違うと思ったらきっぱりとやめる(執着しすぎない)。
最後に
今回のエントリーで言いたかったのは「自分の気持ちを信じてさっと行動する」ことの実践です。PDCAでPをゼロにするわけではないですが、自分が思う以上にPは軽めにしてDに入っていけるようにしたい、実行してみて何か違っていればPに戻れば良い、PとDを小さく繰り返すことでPDCA全体のサイクルを早くしたいと思っています。
そのために行動に移る心のフットワークをいかに軽くできるか。「とにかく自分から行動」のためのコツです。