
資産運用をロボットがやってくれるのが 「ロボットアドバイザー」 です。2016年、日本でもいくつかの企業がサービスを開始しています。
ロボアドバイザーのサービスの1つが、Wealthnavi (ウェルスナビ) です。
ウェルスナビは、2016年1月から事前招待制でサービスを開始しました。2016年5月現在、ウェルスナビのサイトでメールアドレスを登録した人のみサービスを使える状況です。
2016年5月、ウェルスナビにユーザー登録し、お金を預けて資産運用を始めました。今回のエントリーでは、ウェルスナビの開始プロセスと開始直後の資産運用状況をご紹介します。
WealthNavi とは
ウェルスナビが公開しているサービス説明の動画はこちらです。
ウェルスナビは、いくつかの海外 ETF (詳細は後述) への自動資産運用を、各ユーザーのリスク許容度に合うようにやってくれます (サービス内容の詳細) 。
登録 → 口座開設 → 運用開始までのプロセス
ウェルスナビを始めるプロセスです (2016年5月現在) 。
- サイトからメールアドレスを登録し、招待してもらう
- 口座開設
- 運用方針を決めるための無料診断
- 入金 (最低100万円)
- 自動運用が開始
私の場合は、登録から運用開始までおおよそ2週間かかりました。以下は実際の経緯です。日付は2016年です。
- 5/8 (日):ユーザー登録申し込み。申し込みがされた連絡メールが届く
- 5/14 (土):サービス優待招待のお知らせメールが届く
- 5/14 (土):口座開設の申し込み。免許証とマイナンバーを提示 (免許証と通知カードの写真ファイルをアップロード)
- 5/14 (土):口座開設の申し込み完了のメールが届く
- 5/18 (水):お客様番号、入金口座情報、スタードガイド (入金以降の流れ) の書類が郵送される (郵便の簡易記録なので受け取りにサインが必要)
- 5/18 (水):ログインし、契約書面の確認 (投資顧問契約と投資一任契約)
- 5/23 (月):
- 専用口座に入金 (100万円)。マイページに反映される
- ポートフォリオ診断。結果から投資へのリスク許容度を設定
- 取引銘柄が提示され承認する。買い注文がされる
無料診断によるリスク許容度設定と最適ポートフォリオの提案
ウェルスナビは、ユーザーごとに最適な資産運用を提案してくれます。無料診断の結果から判断されます。質問数は5つです (こちらで無料診断ができます) 。
- 資産運用の目的
- 現在の年齢
- おおよその年収
- おおよその金融資産
- もし株価が1ヶ月で 20% 下落した場合はどうするか
私の診断結果は、リスク許容度は最も高いレベル5でした。診断の結果、以下の内容がサイトに表示されます。
ポートフォリオ (投資する ETF と配分)

20年後までのシミュレーション (最大、最小、平均の3つのシナリオ)

過去10年でウェルスナビを使っていた場合の資産額の推移

WealthNavi が投資する ETF
ウェルスナビが投資するのは6つの海外 ETF です。入金した100万円が、6つの ETF と現金に配分されました。
- 米国株:Vanguard VTI ETF
- 日欧株:Vanguard VEA ETF
- 新興国株:Vanguard VMO ETF
- 米国債券:iShares AGG ETF
- 金:SPDR GLD ETF
- 不動産:iShares IYR ETF
- 現金
開始後5日時点で、評価資産額は +2% ほどです (100万 → 102万)。
WealthNavi の運用方針
ウェルスナビでは、運用設定を自動化、または、ユーザー自身が手動で行なうかを選ぶことができます (2016年5月現在) 。
自動設定を ON にすれば、アルゴリズムが次のような運用方針でやってくれます。
- 追加入金や配当収入等で現金が5万円を超えると追加発注
- 半年毎にポートフォリオを最適に調整 (自動リバランス)
- ポートフォリオを維持したまま、税金が最小化されるよう売買 (年内サービス開始予定 (2016年5月現在))
ウェルスナビへの手数料は、預かり資産額の 1% です (年間)。消費税は別にかかります。この手数料は、アルゴリズムによる自動運用をやってもらう対価です。
WealthNavi の提供価値
ウェルスナビが提供してくれるサービスは、自分のお金を預ければ、あとはアルゴリズムが資産運用を自動でやってくれることです。投資する海外 ETF を決め、売買もやってくれます (自動リバランス) 。
ユーザーが得られる価値は、資産運用に手間をかけなくてもよくなるので違うことに自分の時間が使えること、そして、うまくいけば自分の資産が増えることです (市場環境や運用によっては減る可能性もあります) 。
資産運用全体における WealthNavi の位置づけ
ウェルスナビ以外も含め、私の資産運用全体のポートフォリオ内のリスク資産は、日本株式、外国株式、外国債券の3つです。それぞれ、投資信託を中心に毎月の自動積立をしています。
ウェルスナビの位置づけは、主要な投資先は外国株の ETF なので、自分のボートフォリオ内では 「外国株式」 として扱います。
ウェルスナビには、現時点では自動積立機能はありません (2016年5月現在) 。しばらくは開始時に預けた100万円のままで、追加投資はしない考えです。 自動最適化で半年ごとに自動リバランスをやってくれるので、最低でも6ヵ月くらいは何もしないつもりです。
今後の判断基準
判断基準は2つあります。
1つ目は、さらに追加して入金をするかどうかです。
半年 ~ 1年くらい様子を見て、自分のお金をもっと預け資産運用をまかせてもよいと思えたら、毎月自動積立をします。ウェルスナビの各ユーザー専用の入金振込先口座 (三井住友銀行) に自動振込設定をし、毎月の自動積立の仕組みをつくろうと考えています。
2つ目は、ウェルスナビを使い続けるかどうかです。
手数料が年間で預け金額の 1% です (厳密にはプラス消費税) 。つまり、ウェルスナビの運用で資産の年増加率が最低でも 1% を超えないと、資産を増やす観点からは意味がありません。
少なくとも2 ~ 3年、あるいは5年くらいの時間軸で判断をするつもりです。