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金融資産運用のロボアドバイザーである Wealthnavi (ウェルスナビ) の利用を開始して、約1年が経ちました (2017年5月) 。今回のエントリーは、WealthNavi を使った最初の1年の振り返りです。
WealthNavi とは
WealthNavi のサービスを簡単に言うと、いくつかの海外 ETF (詳細は後述) への自動資産運用を、各ユーザーのリスク許容度に合うようにやってくれます。海外 ETF の売買とポートフォリオ (ETF の保有金額構成比) 調整です。なお、リスク許容度は無料診断から決められます。全6問で、ユーザー登録をしていなくても診断が可能です。
WealthNavi に興味がある方は、こちらの動画をご覧ください。
こちらがサービス内容の詳細です。参考として、WealthNavi を開始したときのエントリーは以下です。
資産運用ロボアドバイザーのウェルスナビを開始。開始プロセスと100万円入金直後の運用状況をご紹介
WealthNavi の1年の運用状況
1年の運用経緯は次の通りです。
- 開始に必要な最低額の100万円を入金 (2016年5月)
- しばらく様子を見て、2ヶ月後に5万弱を入金 (追加投資)
- WealthNavi が自動積立機能を開始 (2016年8月末) 。毎月10万円の自動積立を始める
- 毎月積立金額を5万円に変更 (2017年1月) 。理由は WealthNavi も含めた全体の金融資産ポートフォリオを見直したため (参考エントリー:2017年の資産運用の方針を、金融資産3年トレンドデータから考える)
1年が経過して、WealthNavi の資産は入金した額よりもプラスで推移しています (2017年5月現在) 。
具体的には1年間で合計155万円超を入金しました。1年で、約175万円の資産評価額になり、約20万円のプラスです (+12%) 。WealthNavi のマイページでは、ドルベースの資産評価額も表示してくれます。ドル換算の資産評価額は 11% のプラスです。
WealthNavi で保有する海外 ETF は以下の通りです。なお、WealthNavi では6つの ETF は全ユーザーで決まっており (2017年5月現在) 、ユーザーごとのリスク許容度によって保有金額構成比が変わります。
- 米国株:Vanguard VTI ETF
- 日欧株:Vanguard VEA ETF
- 新興国株:Vanguard VMO ETF
- 米国債券:iShares AGG ETF
- 金:SPDR GLD ETF
- 不動産:iShares IYR ETF
WealthNavi がもたらしてくれる価値
WealthNavi がやってくれることを一言で表現すると 「海外 ETF の売買と ETF 保有金額構成比のリバランスを自動で運用してくれる」 ことです。
それによってもたらされるユーザーにとっての価値は、「資産運用の手間暇からの解放と、資産形成 (増えることが期待できる) 」 です。
WealthNavi が運用する ETF は6つなので、手間や時間を惜しまなければ自分で売買し、ポートフォリオ調整をすることもできます。自分でやるか、代わりに誰かにやってもらうかで、私は後者を選んでいます。
自分にとっての提供価値で大きいのは 「資産運用の手間暇からの解放」 です。
その分だけ手数料が発生しますが、自分は他のことをやる時間が得られる対価と考えています。なお、WealthNavi の手数料は預かり資産の評価額に対し 1.0% (年率、消費税別) です。預かり資産が3000万円を超えると 0.5% です。
WealthNavi への不満点 (2017年5月現在)
WealthNavi はトータルでは満足しています (提供サービス・得られている価値・運用状況) 。ただし、全てにおいて満足しているわけではなく、不満点もあります。
1つ目は、新規ユーザー獲得のキャンペーンを続けている点です。キャンペーン期間中に初めて資産運用を開始すると、キャッシュバックがあるというものです。このキャンペーンが初めて実施されたのは2016年9月でした。
もちろん、新規利用者の獲得をすること自体は重要です。しかし、新規ユーザーにキャッシュバックの金額的な優遇措置が取られる一方、既存ユーザーには直接の恩恵はありません。既存ユーザーの中でも長期間利用しているユーザーを、もっと大切にしてもよいのではと思います。
引き落とし:前月の26日 (休日の場合は翌営業日)- 入金:10日前後
不満なのは、引き落としから入金し運用開始までに2週間程度かかることです。この間は、積立金額分は自分の手元から離れており、感覚としては WealthNavi に預けた状態です。
しかし、入金までの間は、実際に運用されていないので、その期間はお金を何もしないでただ遊ばせている状態です。半月もの間でその状況なのは長いと感じます。
2017年7月追記:2017年7月26日より、自動積立サービスの引き落としから入金までの期間が5営業日に短縮されました (2017年7月12日にウェルスナビより発表) 。