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リーダーシップの旅 という本から、リーダーについて書いています。
- 自分のリーダーシップに自信がない…
- リーダーとしての能力を高めたい
- リーダーシップには何が必要?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事では、リーダーシップに求められる能力について書いています。そして、リーダーに求められる資質、リーダーの本質は何かを考えています。
リーダーシップを高めるための参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
以下は、エントリー内容です。
- リーダーに求められる資質 (4つ)
- 底辺を貫く 「人間力」
- リーダーの本質
リーダーに求められる資質
本書には、リーダーに求められる資質は以下の4つが挙げられています。
- 構想力
- 実現力
- 意志力
- 基軸力
それぞれ本書から抜粋すると、次のように解説されています。
構想力
- 時代の流れを感じ取りながら、新しい世界像、社会像、組織像をイメージする力
- ビジョンを描き、自分が 「そうありたい絵」 を描く
- そのために、まだ 「見えないもの」 をいかに見ようとする
実現力
- 構想を現実へと変えていく力
- 人とのコミュニケーションを通じて、見えないものへの理解・共感を得る。相手の気持ちを理解し、感情に働きかける。周囲や組織の中で行動の輪を広げる
- 描いた絵のより具体的な設計図の内容を人々に伝える。理解を求め、時には説得する。人々から意見を汲み上げ、見識を引き出していく
意志力
- リーダーとして最初の一歩を踏み出す力
- 不安に脅えることなく、時には後ろを振り返りながらも目指す場所へ進もうとする力
- 外からではなく、自分の内面からわき上がるもの。心の奥底から踏み出したい、後戻りせずに前へと歩き続けるという意思
基軸力
- やり続ける力、やり遂げる力。そのためにぶれずに、逃げないこと
- 自身の明確な信念を貫く。一方を取り、もう片方を捨てるトレードオフのための軸があること
- リーダーとして進む中で迷いや恐れがあったとしても、歯を食いしばり勇気を振り絞り歩み続ける
底辺を貫く 「人間力」
リーダーに求められる4つの資質 「構想力」 「実現力」 「意志力」 「基軸力」 を底辺で貫くのが 「人間力」 です。リーダーが人として持つ魅力です。
本書ではリーダーシップを旅にたとえて書かれています。旅は始めは1人から踏み出します。
リード・ザ・セルフから始まりますが、旅の途中からはリーダーに共感するフォロワーが生まれます。リーダーに対して 「この人ならついていきたい」 「一緒に仕事をしたい」 と思うからです。
人間力を磨くためにはどうすればよいのでしょうか。本書で印象的だったのは、「人の営みに対しての理解と尊敬の念を持つこと」 と書かれていたことです。
自分が理解される前に相手を理解すること、相手がやっていることに共感し、感謝をすることです。思うのは、こうした人としての当たり前のことを、一時も怠ることなくやり続ける中で人間力が磨かれるということです。
リーダーの本質
リーダーの4つの資質と、4つを貫く土台になる人間力を俯瞰してみます。
5つを並べると、順番は以下のようになります。
- 人間力:人としての魅力。付いていきたいと思ってもらえるか
- 構想力:人には見えないものを見ようとし、創りたいビジョンを描く
- 意志力:ビジョンを実現するために、たとえ最初は1人でも一歩を踏み出す。自分自身を変える
- 基軸力:試練に挫折しそうになっても逃げない、信念を持ちぶれない。やり切る
- 実現力:描いた構想を現実にする
リーダーとは、ここではないどこかに導く人です。
「ここ」 とは現実、「どこか」 とは理想とする場所や世界です。ここではないどこかへの移動とは、必ずしも物理的な移動ではありません。理想と現実には乖離があり、自分たちが創りたい理想の世界観に到達するための旅です。
リーダーに求められるのは、人々が自分も付いていきたいと思える 「ここではないどこか」 を自分の内側から見い出し、ビジョンに昇華し、人々に示すことです。
まとめ
今回は、リーダーシップの旅 という本から、リーダーの資質について考えました。
リーダーとは 「ここではないどこか」 に導く人です。
人間は本能的に現状維持を望み、変化を避ける動物です。これまでは今のままで生きてこられたのだから、変えると生存できなくなる可能性を高めると捉えるからです。変化をすると不確実性が高まり、生存本能が拒否するのです。
だからこそリーダーに必要なのは、現実とは離れた 「ここではないどこか」 に行くことの理由や意味合いを提示することです。そのために必要なリーダーの資質は、以下の5つです。
- 人間力
- 構想力
- 意志力
- 基軸力
- 実現力