
今回ご紹介したい本は、25年間 「落ちこぼれチーム」 を立て直し続けてわかった マネジャーとして一番大切なこと です。
- この本に書かれていることは?
- 「マネージャーとして一番大切なこと」 とは?
こんな疑問に答えるブログ記事を書きました。
読みながらメモをたくさんとり、読み返した本でした。
マネージャーとして大切なことは何かを考えさせられるので、この記事も参考に興味のある方はぜひ読んでみてください。
この本に書かれていること
内容紹介からの引用です。
9割のマネジャーは「対話」が足りない。
「人が育たない」 「部下にやる気がない」 「チームがまとまらない」 ……
すべての原因はマネジャーにある!
国内外の解散寸前の組織を数多く建て直したプルデンシャル伝説のマネジャーが教える 「組織力強化」 の極意!
マネージャーのあり方
この本で書かれていることを一言で言うと、「マネージャーとしての姿勢」 です。
人のマネジメントのテクニックやノウハウではなく、マネージャーとしての心の持ち方です。一朝一夕では身につかないことです。
日々、部下やメンバー、自分自身と向き合いながら高めていきます。いつも楽しいことばかりではなく、難しい、苦しいことにも正面から向き合うものです。
では、マネージャーとしての姿勢とは何でしょうか?
私が印象的だったマネージャーのあり方は、
- 強いマネージャーになろうとしない、エラそうにしない
- 等身大の普通で 「応援される存在」 になる
- 相談される人になる
- メンバーを信頼し任せきる。メンバーの悪口は言わない、いつでもかばう
- メンバーに育ってもらい、成長してもらう
利他と利己
マネージャーのあり方の根本にあるのは、「利他」 です。
人をマネジメントするにあたり、メンバーの成長と成功のためにマネージャーである自分が動けるかです。優先順位は、自分の出世や成功という利己ではなく、利他なのです。
2つは両立するのか
人は本能的には 「利己」 です。自己中心です。
利他と利己という、一見すると矛盾する二律背反をどう捉えればよいのでしょうか?そもそも、成立するのでしょうか?
この本を読んで思ったのは、私は利他と利己は両立するということです。
人は本能的には自己中心なので、利己自体は否定せずに、そういう自分をまずは受け入れます。その上で、メンバーの成長と成功を願う利他に自分の姿勢を持っておきます。
なぜなら、仕事に限らず自分一人では限界があるからです。アフリカのことわざに、「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ、みんなで進め」 があります。
チームとして、マネージャーである自分以外のメンバーの成長は不可欠です。メンバーの成長と、彼ら・彼女らの成功は自分にも返ってきます。人は本能的には自己中心ですが、一方で人に尽くすことによるうれしさという感情も持っています。
相手を生かすことによって、自分の 「生」 を実感することができるのも、人間の生存本能という本質からくる1つです。
まとめ
今回は、25年間 「落ちこぼれチーム」 を立て直し続けてわかった マネジャーとして一番大切なこと という本を読んで、マネージャーとしてのあり方を考えました。
最後にまとめです。
- この本で書かれていることを一言で言うと、「マネージャーとしての姿勢」 。人のマネジメントのテクニックやノウハウではなく、マネージャーとしての心の持ち方
- 具体的には、
- 強いマネージャーになろうとしない、エラそうにしない
- 等身大の普通で 「応援される存在」 になる
- 相談される人になる
- メンバーを信頼し任せきる。メンバーの悪口は言わない、いつでもかばう
- メンバーに育ってもらい、成長してもらう
- マネージャーのあり方の根本にあるのは、「利他」 。メンバーの成長と成功のために動き、自分の出世や成功のためという利己ではない
- ただし、人は本能的には 「利己」 という自己中心。利他と利己は一見すると矛盾するが、2つは両立する。チームとして、マネージャーである自分以外のメンバーの成長は不可欠。メンバーの成長と、彼ら・彼女らの成功は自分にも返ってくる。相手を生かすことによって、自分の 「生」 を実感することができる。
25年間 「落ちこぼれチーム」 を立て直し続けてわかった マネジャーとして一番大切なこと (八木昌実)