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「プロトタイプ」 についてです。
プロトタイプとは何か、プロトタイプのメリット、プロダクト開発やデータ分析で、どうすれば効果的に使えるかを考えます。
エントリー内容です。
- プロトタイプとは 「早期可視化」
- 早めにプロトタイプを作るメリット
- アウトプットイメージを早期可視化する効用
プロトタイプとは 「早期可視化」
プロトタイプは辞書的な意味は、「原型」 や 「試作品」 です。
ビジネスではプロトタイプを 「早期可視化」 と捉えると、プロトタイプを有効に使うことができます。
そもそも人は、自分が見たものや実際のものでしか正確な判断はできません。百聞は一見にしかずです。
机上の論理や抽象的な議論に終始するのではなく、目に見える具体的なもの (プロトタイプ) に落とし込んで関係者で議論をするとよいです。開発の早い段階でプロトタイプを作成し、早期可視化によって作り手と使い手でイメージを合わせます。
早めにプロトタイプを作るメリット
プロトタイプを作るメリットは、以下です。
- 関係者間や顧客と認識のすり合わせができる
- 見てもらった・使ってもらった相手から、より具体的なフィードバックを得られる
- 早めにフィードバックを偉えると、方向性が正しいか、あるいは改善点が必要かの見極めができる。後になっての大幅なやり直しを避けられる
早めにプロトタイプを作るデメリットは、作る自体の手間、フィードバックを集めて検証する手間です。しかし、上記のメリットと比べると、プロトタイプという早期可視化はデメリットよりもメリットのほうが大きいです。
アウトプットイメージを早期可視化する効用
データからグラフなどのアウトプットを考える時も、プロトタイプの考え方は役に立ちます。
アウトプットイメージが十分に固まっていなくても、例えば関係メンバーとホワイトボードでラフな図を描くことです。アウトプットを早期可視化することによって、言葉だけのやり取りよりもアウトプットへのアイデアが創発され、議論が活発になります。
アウトプットのイメージが見えてくるだけではなく、どう使われるか、どんな示唆が得られるか、仮説が具体的になったり新しい仮説ができるなど、踏み込んだ議論ができます。
早期可視化の効用は、ゴールからの逆算がしやすくなることです。
最終的なグラフなどのアウトプットと、利用イメージと示唆の認識を合わせられれば、やることが具体的になります。
認識を合わせたアウトプットのために、どんなデータが必要で (特に足りないデータは何か) 、データをどう加工と集計をし、どのような分析プロセスになるかです。アウトプット自体も早期可視化によってブラッシュアップできます。
アウトプットイメージとは、価値の見える化です。プロトタイプという早期可視化によって、早い段階で価値を具体化します。
最後に
今回は、プロトタイプを 「早期可視化」 と位置づけて、プロトタイプの効用を考えました。ビジネスにおいて早めに可視化し、具体的な視覚的イメージを共有することによる効用は大きいです。
最後に関連するエントリーのご紹介です。PDCA サイクルの P を計画 (プラン) ではなく、プロトタイプと位置づけ、PDCA についてあらためて考えたものです。
よろしければ、ぜひご覧ください。