
今回は、組織マネジメントについてです。
- 組織のマネジメントで、何をすればいいかわからない…
- 組織の課題をどう整理すればいい?
- シンプルなフレームで、組織マネジメントの問題解決をする方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、組織のマネジメントの方法です。
具体的には、組織の課題を洗い出すやり方、どうやって問題解決をするかです。
読み手は、組織のマネージャーを想定して書いていますが、問題解決方法に興味のある方にも参考になると思います。
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事で活かしてみてください。
問題解決でやること (全体像)
いきなりですが、組織の問題解決をするためには、どんな手順でやるとよいでしょうか?
組織マネジメントに限らず、問題解決でやることは、次のステップになります。このフレームは、私自身も普段の仕事でよく使うやり方です。
問題解決でやること (全体像)
- 現状把握
- 真の原因の追求 (問題の構造と本質の見極め)
- 課題設定と解決策
- 実行
- 振り返りと検証、学び (知見を蓄積)
今回の記事では、5つのステップのうち、前半の現状把握から課題設定までを詳しく解説していきます。
現状把握と問題点を整理するフレーム (3W1H)
では、組織の現状把握から問題点を整理するために、どうすればよいでしょうか?
私が使うのは、次の4つの視点です。4つとは、Why, What, Who, How です。
現状把握と問題整理のフレーム (3W1H)
- 組織の存在意義 [Why]
- 戦略 [What]
- メンバー [Who]
- 実行・オペレーション [How]
以下、それぞれについて順に解説します。
[視点 1] 組織の存在意義 (Why マネジメント)
組織の存在意義にあたる Why の視点で、現状把握と課題はないかどうかを見ます。
具体的には、以下です。
組織の存在意義 (Why)
- 組織のビジョンやミッション
- 達成したい目的
- 組織内で大切にする共有された価値観
いずれも、個々人が思ったり持っているだけではなく、言葉に落とし込まれているかどうかです。
また、もし定義されているとしても、飾り物のようなものではなく、メンバーが理解し共感し、体現され、モチベーションになるなど、日々の仕事とつながっているかです。
目的については、達成したい数値目標ではなく、メンバーをやる気にする目的設定をしているかも見ます。
[視点 2] 戦略 (What マネジメント)
次に、組織の存在意義であるミッションや目的に対して、自分たちがやること・やらないことは明確かどうかを把握します。
目的を達成するための戦略を持っているかどうかです。戦略は具体的か、やることの中でも優先順位の理解をメンバーが共通で持っているかです。
また、What には、自分たちの本質的な提供価値は何か、メンバーの認識が揃っているかも見ます。
提供する相手は、社外の顧客や取引先、社内関係者と分けていき、それぞれに自分たちが提供する本質的な価値は何なのかです。
以上が曖昧になっていないか、そもそも持っているかの視点で、組織の現状把握をしていきます。
[視点 3] メンバー (Who)
組織とは、1人ひとりのメンバーの集まりです。
各メンバーのマネジメントが適切にできるかの視点で、組織の現状把握と問題点を見極めます。
具体的には、以下のようなポイントで見ていきます。
メンバーマネジメント
- マネージャーと各メンバー、メンバー同士のコミュニケーションや意思疎通は適切か
- 生産性などのパフォーマンスが可視化できているか
- チームに心理的安全性があるか。失敗を恐れずチャンレンジできる雰囲気か
- お互いの知見や成功・失敗事例を共有し合い、学びを組織知にできているか
- メンバーはキャリアパスを描けているか
組織のマネージャーが責任を持つのは、メンバーの1人ひとりの業績結果だけではありません。仕事を通して、各メンバーがどれだけ成長しているかです。
組織のマネジメントの現状把握と問題点整理では、メンバーマネジメントの視点でも見ていきます。
[視点 4] 実行・オペレーション (How)
最後の4つめの視点は、組織での実行力です。
具体的には、以下の観点から問題点はないかを探ります。
実行・オペレーション (組織の実行力)
- 特定のメンバーに業務が過度に集中していないか
- オペレーションの管理はできているか (可視化や仕組み化)
- 業務フローをより欲する姿勢や取り組みはあるか
- 他のメンバーでもできるよう、業務は型化され再現性はあるか
- 必ずしも自分たちではやる必要がないものの精査、アウトソースも検討・実施されているか
- 実行したものはやりっ放しではなく、振り返り知見を共有し、組織で蓄積しているか
問題の本質の見極め
以上の大きくは4つの視点から、組織の現状把握と、何が問題になっているのかを深掘りします。
問題点の設定を、事象として表面的に起こっているものではなく、事象の背後にあるメカニズムも理解し、さらに奥にある根本的な原因は何かを見極めます。
問題解決のポイントは、いかに本質的な問題設定をできるかです。
そのために、4つの視点で現状を把握し、真の原因になっていることを追求します。問題設定が甘いと、その後の課題設定、実行策も適切なものにできません。
まとめ
今回は、組織マネジメントについて書きました。
問題解決のためのフレーム、そして、組織マネジメントの現状把握と問題点を洗い出すための4つの視点 (Why, What, Who, How) を解説しました。
最後に今回の記事のまとめです。
- 問題解決でやることの全体像は、突き詰めると5つ。
- 現状把握
- 真の原因の追求 (問題の構造と本質の見極め)
- 課題設定と解決策
- 実行
- 振り返りと検証、学び (知見を蓄積)
- 組織マネジメントの現状把握と問題点を整理するフレームは、3W1H 。
- 組織の存在意義 [Why]
- 戦略 [What]
- メンバー [Who]
- 実行・オペレーション [How]
- 問題点の設定を、事象として表面的に起こっているものではなく、事象の奥にある根本的な原因は何かを見極める。
問題解決のポイントは、いかに本質的な問題設定をできるか。問題設定が甘いと、その後の課題設定、実行策も適切なものにできない