
今回は、アウトプットとアウトカムについてです。
アウトカムは聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは何でしょうか?
この記事でわかること
- アウトプットからアウトカムへ
- ビジネスでの具体例
- スペシャリストかプロフェッショナルか
- カスタマーサクセスとの共通点
今回のキーワードは 「アウトカム」 です。
記事の前半では、アウトプット思考からアウトカム思考へという話です。ビジネスでの具体例に当てはめてご説明します。
後半は着想を広げて、スペシャリストとプロフェッショナルに見るアウトカム、カスタマーサクセスとの共通点を見ていきます。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへのの参考になれば嬉しいです。
アウトプットとアウトカム
まずは2つの違いからです。
アウトプットとは出力結果です。それに対してアウトカムとは、成果になります。アウトプットを使って実現するものがアウトカム (成果) です。
意味を広げると、アウトカムとは顧客などの相手への提供価値になります。
一方のアウトプットとは、厳密にはアウトプットをつくった段階では、まだ価値を生み出してはいません。
アウトプットとアウトカムの関係を一言で言うと、アウトプットの先にアウトカムがあります。
アウトプットがないと成果は生まれません。またアウトプットのクオリティが低ければ、アウトカムの価値も高まりません。
ではアウトプットとアウトカムの関係を、ビジネスの例にいくつか当てはめて見ていきましょう。
ビジネスでの具体例
アウトプットとアウトカムの関係は、「アウトプットがあってアウトカムという成果につながる」 でした。
この構図をビジネスに当てはめると、次のようになります。
アウトプット思考からアウトカム思考へ
- 戦略は実行して初めて価値がある
- 商品やサービスは、使われて顧客体験を生み出す
- 理念やミッションは掲げるだけではなく、体現してこそ意味がある
- 優れた UI が洗練された UX を提供する
- アイデアを考えたり言うだけではなく、実際に試して実現する
いかがでしょうか?
いずれにも共通するのは、持っているだけで終わらずに、行動から価値を生み出しているかです。
それでは次に、アウトプットとアウトカムの捉え方を、スペシャリストとプロフェッショナルに当てはめてみます。
スペシャリストかプロフェッショナルか
皆さんは、「スペシャリストとプロフェッショナルの違いは何か」 と聞かれれば、どのようにお答えになるでしょうか?
二つは似て非なるものです。
まず共通点は、特定の領域や分野に秀でています。相違点は、プロフェッショナルは単に秀でているだけではなく成果を出します。結果にコミットするのがプロフェッショナルです。
アウトカムに話をつなげると、アウトカム思考になるとは、スペシャリストで終わらずに成果を出し続けるプロフェッショナルを目指します。
では次に、アウトカムをカスタマーサクセスの観点で掘り下げていきましょう。
カスタマーサクセスとの共通点
カスタマーサクセスを日本語に訳すと 「顧客の成功」 です。
この認識が大事で、顧客の成功を一緒に実現していきます。それが巡り巡って自分たちの成功にもつながります。
顧客成功の実現プロセスにおいて、自分たちのアウトプットから相手への価値につなげます。今回の文脈で意味するのは、カスタマーサクセスのためにはアウトプットだけでは不十分で、アウトカム (成果 = 顧客の成功) まで実現します。
まとめ
今回は、アウトプットからアウトカムへという話でした。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
アウトプットとアウトカム
アウトプットとは出力結果。アウトプットを使って実現するものがアウトカム (成果) 。アウトカムとは顧客などの相手への提供価値。アウトプットの先にアウトカムがある。
アウトプット思考からアウトカム思考へ (行動し価値を生み出す)
- 戦略は実行して初めて価値がある
- 商品やサービスは、使われて顧客体験を生み出す
- 理念やミッションは掲げるだけではなく、体現してこそ意味がある
- 優れた UI が洗練された UX を提供する
- アイデアを考えたり言うだけではなく、実際に試して実現する
カスタマーサクセスとの共通点
顧客の成功のためにはアウトプットだけでは不十分で、アウトカム (成果 = 顧客の成功) まで実現する。顧客の成功を一緒に実現し、巡り巡って自分たちの成功にもつながる。