日経ビジネス2010.4.5の記事で、「今こそ『かわいい子には旅』」という記事が掲載されていました(p.112)。元東京大学工学部長であり現在は海陽中等教育学校 校長である中島尚正氏による投稿です。
この記事は「かわいい子には旅をさせよ」という言葉を、新入生・新入社員を迎えるこの季節に考えてみる、というものです。内容を簡単にまとめておくと、同氏は旅の効用とは異質なものと交わることだとする一方で、若者が同質な人ばかり付き合ったり、留学を希望する学生が減っているなど、若者が目の前のもので満足する傾向にある状況から、このままではリーダーが育たなくなるのではないか、と懸念を示しています。
そこで、今回の記事では「かわいい子には旅をさせよ」という言葉について少し考えてみたいと思います。
なぜ旅をさせるかの理由は、上記の通り異質なものと交わることで様々な体験ができる、それが成長を促すのだと思います。では異質なものとは何か、それは、(1)異なる文化、(2)異なる人、(3)異なる環境、だと思います。これらの非日常的な体験を強制的に経験することであえて厳しい状況に身を置く。そうすることで、強くたくましくなるのだと思います。
「かわいい子には旅させよ」については、自分自身にも言えることだと思っています。また、異質なものとの交わりは、何も旅だけから体験できるものではありません。例えば仕事においても、ちょっとした意識するかどうか、また自らそのような状況に飛び込むかどうかだと思います。ちょうど年度が変わりましたが、この気持ちはこれからも持ち続けていきたいです。
もう一つ、厳しい状況になった場合にどう考え、行動するか。これもその状況にどう向き合うかで、そこから得られるものに大きな差がつくように思います。では、どういった意識で望むか。自分に言い聞かすためにも、以下の3つを念頭に置いておきたいです。
・ 主体的に行動する
・ チャレンジ (失敗を恐れない)
・ 本質を捉える
ちなみにこの3つは、うちの会社のコンピテンシーの中にもあるものですが、今後も意識し行動に移したいものです。
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多田 翼 (運営者)
書いている人 (多田 翼)
Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。マーケティングおよびマーケティングリサーチのプロフェッショナル。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。
前職の Google ではシニアマネージャーとしてユーザーインサイトや広告効果測定、リサーチ開発に注力し、複数のグローバルのプロジェクトに参画。Google 以前はマーケティングリサーチ会社にて、クライアントのマーケティング支援に取り組むとともに、新規事業の立ち上げや消費者パネルの刷新をリードした。独立後も培った経験と洞察力で、クライアントにソリューションを提供している。
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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。