投稿日 2025/12/16

老舗鉄鋼メーカー大和鋼管工業のデジタルマーケティング。目指したい営業とマーケティングの相乗効果を生む組織連携

#マーケティング #情報発信 #営業とマーケティング

BtoB (法人向けビジネス) 企業でマーケティング部門が立ち上がっても、営業との連携がうまくいかず、せっかくの施策が頓挫してしまうケースは少なくありません。

 「営業は目先の売上しか見ていない」 「マーケは現場を知らない」 。そんな対立構造に陥っていないでしょうか?

老舗鉄鋼メーカーの大和鋼管工業 (だいわこうかんこうぎょう) は違いました。最初は営業部門からの反発を受けながらも、5年間愚直に情報発信を続けた結果、月間アクセス数を20倍に増やし、年間4500万円の商談をつくりだすことに成功しました。

今回は、大和鋼管工業の事例から、営業とマーケティングが本当の意味で協力し合い、全社一丸となって成果を生み出すためのヒントを探ります。

投稿日 2025/12/15

小説 「新人 OL 、社長になって会社を立て直す」 に学ぶ、一貫性のあるマーケティングと戦い方

#マーケティング #戦略 #本

日々の業務で打ち出す施策が、どうも場当たり的になっている。
戦略を立てたはずなのに、成果に結びつかない。

そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは少なくないでしょう。その原因は、戦略に 「一貫性」 が欠けているからかもしれません。

今回ご紹介する書籍 「新人 OL 、社長になって会社を立て直す (佐藤義典) 」 は、マーケティングの本質を物語形式で楽しく学べる本です。


マーケティング理論を学びたいけれど、専門書は難しくて挫折してしまう。そんな人にぴったりの一冊です。

投稿日 2025/12/14

価値は誰に届ける?トヨタ GR に学ぶ、顧客文脈を捉え、選ばれる "鍵" をつくるマーケティング

#マーケティング #顧客定義 #鍵穴と鍵

優れたマーケティングは、お客さんが持つ 「本当に求めていること」 を見つけ出し、それにぴったり合う 「価値 (選ばれる理由) 」 を届けます。

今回は、トヨタのスポーツカーブランド 「GR」 を取り上げます。

トヨタ GR は、既存ファン、潜在層、そして販売店という3つの "顧客" を定め、それぞれの顧客文脈にぴったり合う価値を届け続けています。トヨタ GR をケーススタディにして、マーケティングの本質に迫ります。

投稿日 2025/12/13

高級自動車 「ベントレー」 に学ぶブランディング。顧客体験と好ましい感情からブランドをつくる方法

#マーケティング #ブランディング

多くの商品が並ぶ中で、なぜあるブランドだけが熱狂的に愛されるのでしょうか?

強いブランドをつくるには 「好ましい感情」 と 「気持ちいい記憶」 がカギとなります。

今回は、超高級車 「ベントレー」 を例に、お客さんから 「これがいい」 と指名で選ばれ続けるブランドの本質を紐解きます。

投稿日 2025/12/12

ドンキ 「ディスプレイの鉄人」 に学ぶ、SECI モデルから組織ノウハウ構築と実践

#マーケティング #組織開発 #SECIモデル

あなたの会社では、現場の優秀なスタッフが持つ 「コツ」 や 「技術」 が、その人だけの知識になってしまっていませんか?

 「見て学べ」 「背中を盗め」 と言うだけでは、貴重なノウハウは組織に根付かず、個人の頑張りに依存したままです。

企業が抱える課題のひとつが、個人の暗黙知を組織全体で活用できる形式知に変換し、継続的に事業能力を向上させる仕組みづくりです。属人的なノウハウが蓄積されても、組織の競争力向上につながらなければ、せっかくの知識が埋もれてしまいます。

ご紹介したいドン・キホーテの社内コンテスト 「ディスプレイの鉄人」 は、この課題を解決する興味深い取り組みです。従業員同士で競い合うイベントを通じて、個人の経験や感覚を組織全体の知識として昇華させています。

ドンキの事例を知識創造の 「SECI モデル」 に当てはめると、組織学習の理想的な循環が見えてきます。

投稿日 2025/12/11

フリマアプリ 「スニーカーダンク (スニダン) 」 。ジョブ理論で紐解く人気の理由

#マーケティング #ジョブ #価値実現

高額な商品をフリマアプリで買うとき、「本当に本物だろうか?」 と不安になったことはないでしょうか?

実際、「新品のはずが中身がすり替えられていた」 といったトラブルは後を絶ちません。偽物の品質も向上し、素人目では判断がつかないケースもあるようです。

ご紹介したいスニーカー特化型フリマ 「スニーカーダンク」 は、この問題を解決しようとしています。今回は、事例を通して、マーケティングのジョブ理論から急成長を遂げるフリマアプリの人気の要因を紐解きます。

投稿日 2025/12/10

花王メリット 55年目の転換。ブランディングとパーセプションチェンジからの V 字回復

#マーケティング #ブランディング #パーセプションチェンジ

どんなに愛されているブランドでも、時代とともにお客さんとの関係性は変化しています。

55年の歴史を持つ花王のシャンプーブランド 「メリット」 も例外ではありませんでした。「家族みんなで使える」 というイメージが10年間で 70% から 40% へ大きく減少。売上は毎年前年比 90% 台という状況が続いていました。

しかし、たった一文字の違いによるブランドコンセプトの再定義によって、メリットは再び成長軌道に乗りました。リブランディング後わずか1ヶ月で前年比 19% 増を達成したのです。

メリットの挑戦から、ブランドを蘇らせるヒントを紐解きます。

投稿日 2025/12/09

映画 「鬼滅の刃 無限城編」 。ガラパゴス化を突き抜け、独自の 「審美眼」 で価値をつくっての世界的な大ヒット

#マーケティング #違い #審美眼

鬼滅の刃の映画が、世界で大ヒットした要因のひとつが 「圧倒的な美しい映像」 です。

その背景には、日本独自の審美眼を貫き、他と違うことを恐れずに突き詰めた勇気がありました。

ここから鬼滅に学べる価値創出へのヒントを考えます。

投稿日 2025/12/08

ABC クッキングスタジオのタブレットレッスン。「眠っている資産」 を宝に変え、顧客価値と収益を両立させる

#マーケティング #ビジネスモデル #顧客価値

新しい顧客を獲得するため、全く新しいサービスを開発しなければならない。そう思い込んでいませんか?

新しい商品や事業を立ち上げる必要性を感じつつも、ゼロから何かを生み出す難しさに直面している企業は少なくありません。しかし、実はヒントは自社の中、それも 「当たり前」 の業務にこそ隠れているのかもしれません。

ABC クッキングスタジオが始めた 「タブレットレッスン」 は、既存のスタジオ、レシピ、講師という既存資産を使いながら、新しい顧客層を開拓しました。

その秘訣は、注力顧客の 「隠れた望み」 を見つけ、自社の資産に 「新しい使い方」 を見出したことにあります。今回は、この事例から今あるものを活かして、新しい価値を生み出す方法を紐解いていきます。

投稿日 2025/12/07

ネット断ち (齋藤孝) 。「心の漏電」 をなくし、「沈潜」 で自分を取り戻す方法

#マーケティング #沈潜 #本

スマホを手にしてネットを見ていたら、気づくと何時間も経っていたという経験はないでしょうか?

SNS の通知が来ると気になって集中できない、いいねの数で一喜一憂してしまう、そんな毎日を送っていませんか?

実はこうした状況は 「心の漏電」 という状態です。電力が絶えず流れ出すように、私たちの精神的エネルギーが知らず知らずのうちに消耗し続けているのです。では、どうすればこの現代病から抜け出せるのでしょうか?

この文脈でご紹介したい本が、ネット断ち - 毎日の 「つながらない1時間」 が知性を育む (齋藤孝) です。


こちらの本から、心の消耗を止め、自分自身を取り戻すための方法について、ぜひ一緒に考えていきませんか?

投稿日 2025/12/06

花王のブランド改革。視座を変え 「消費者」 から 「生活者」 の目線へ

#マーケティング #顧客目線 #生活者

お客さんの声を聞いているはずなのに、相手に本当に響く方法がわからない。その原因は、施策の巧拙 (こうせつ) ではなく、もっと根本的な 「顧客の捉え方」 にあるのかもしれません。

4期連続の減益に苦しんでいた花王が、2024年に V 字回復を果たした背景には、ある視点の転換がありました。それは 「消費者」 から 「生活者」 へというシフトです。

商品の機能を磨き続けても売上が伸びない。顧客データを分析しても新たな需要が見つからない。そんな行き詰まりを感じている場合には、花王が実践した 「生活者」 という視点の転換が突破口となるかもしれません。

投稿日 2025/12/05

ジャパネットたかたに学ぶ 「売れる伝え方」 。二段階ベネフィット訴求でハッピーな未来を描く

#マーケティング #顧客理解 #価値訴求

商品やサービスの魅力をどう伝えれば、お客さんの心に届くのでしょうか?

売れる伝え方には工夫が必要になります。今回ご紹介するのは、テレビ通販でおなじみのジャパネットたかたが実践する 「二段階のベネフィット訴求」 です。

商品の機能説明からさらに一歩踏み込み、お客さんの生活や感情がどう変わるかまで提案することにより、買いたくなる気持ちをつくり出しています。

思わず 「これが欲しかった!」 と感じる、価値の伝え方の秘訣に迫ります。

投稿日 2025/12/04

花王 「ピュオーラ 炭酸ハミガキ」 が実践した、マーケティング6ステップの全貌

#マーケティング #顧客理解 #価値実現

良い商品を作れば売れるという思い込みにとらわれるすぎると、ビジネスは失敗に陥ります。

商品開発から顧客獲得、そしてお客さんへの価値実現まで、ひとつでもステップを飛ばしてしまうと、どんなに優れた技術や商品も宝の持ち腐れになってしまいます。

今回は、花王の 「ピュオーラ 炭酸ハミガキ」 を事例に、成功するマーケティングの6つのステップを解説します。

投稿日 2025/12/03

セブンティーンアイスの顧客起点のマーケティング 4P

#マーケティング #4P #顧客起点

時代の変化とともに、お客さんが持つ自社商品・サービスへのイメージと、商品の実態との間には、売り手が気づかぬうちに溝が生まれているものです。

このギャップはビジネスの機会損失になってしまいます。

江崎グリコの 「セブンティーンアイス」 は、この問題を乗り越え、40年以上の歴史がありながら過去最高の売上を更新しました。成功の裏には、お客さんを起点にしたマーケティング 4P を緻密に再構築した戦略にありました。

今回は、セブンティーンアイスの事例から 「顧客起点のマーケティング 4P」 を解説します。

投稿日 2025/12/02

デリ Oisix 。新しい事象が生み出す新しい問題。問題解決からの価値創出

#マーケティング #新しい問題 #価値創出

目の前の変化を、どうすればビジネスチャンスに変えられるでしょうか?

テクノロジーの進化や生活様式の変化は、これまでにない 「新しい問題」 を生み出します。その問題を見過ごせば脅威となりますが、いち早く解決策を提示できれば 「価値創出の機会」 になります。

今回は、世の中の変化からビジネスチャンスを見出すための方法を、4つのステップで紐解きます。

投稿日 2025/12/01

カレンダー予定共有アプリ TimeTree 。「そんな使い方あるんだ!」 を金脈に変える発想転換術

#マーケティング #顧客理解 #価値創出

お客さんの 「想定外の行動」 にこそ、まだ見ぬ成長のヒントや新しい価値創造のチャンスが眠っているかもしれません。

カレンダー予定共有アプリの TimeTree は、「ユーザーの推し活」 という意外な使われ方を発見し、事業成長へと変えました。今回は、TimeTree の事例から、売り手の想定外を顧客価値につなげる秘訣を探ります。

固定観念に縛られず、顧客の声なき声に耳を傾けることで、どのような新しい可能性が開けるのでしょうか?

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多田 翼 (運営者)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。マーケティングおよびマーケティングリサーチのプロフェッショナル。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

前職の Google ではシニアマネージャーとしてユーザーインサイトや広告効果測定、リサーチ開発に注力し、複数のグローバルのプロジェクトに参画。Google 以前はマーケティングリサーチ会社にて、クライアントのマーケティング支援に取り組むとともに、新規事業の立ち上げや消費者パネルの刷新をリードした。独立後も培った経験と洞察力で、クライアントにソリューションを提供している。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信中。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。