投稿日 2020/10/13

重宝して使っている 「間口」 と 「奥行き」 のフレーム


今回は、仕事で重宝しているフレームをご紹介します。

✓ この記事でわかること
  • 間口と奥行き
  • 戦略の本質
  • 戦略への横展開
  • 相乗効果と順番

この記事で書いているのは、間口と奥行きで分けて考える方法です。

私が社会人になってすぐから、今でもずっと使っているフレームワークです。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。

間口と奥行き


今回ご紹介したいと思っているフレームは、間口と奥行きです。

もしかすると聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、間口と奥行きとは何でしょうか?

間口とは広さや規模です。間口のイメージはどれだけ平面として広いかどうかです。奥行きは深さや高さです。下方向の深さ、または上方向の高さです。

では、間口と奥行きの考え方を具体的な例に当てはめて見ていきましょう。ここでは戦略に横展開をしてみます。


戦略とは何か


そもそもですが戦略とは何でしょうか?

私の一言の定義は、戦略とは目的を達成するためのリソース配分の方針です。目的を達成するため 「やること」 と 「やらないこと」 を決め、やることに優先順位をつけリソースを投入します。


戦略と間口


間口と奥行きの考え方を戦略に当てはめてはます。

戦略をつくるにあたってまず見極めるのが、どこで戦うかという戦場です。

ビジネスに当てはめると事業の活動領域、参入する市場です。環境領域を特定し、どれぐらいの規模なのかを見るのが間口にあたります。

市場規模はどの程度なのか、想定するターゲット顧客の人数規模、その中で実際にどれだけ顧客になってくれるかの想定シェアです。

以上のような広さや規模をまず捉えるのが、戦略における間口の考え方になります。

では次に、戦略での奥行きを見ていきましょう。


戦略と奥行き


奥行きとは深さや高さでした。

戦略に当てはめれば、市場への質的な特徴理解です。具体的には、次のような観点で奥行きを見ていきます。

✓ 戦略の奥行き
  • 市場のライフサイクル (導入, 成長, 成熟, 衰退) 
  • 顧客の欲求や不
  • 競争環境 (顧客獲得を誰と争うのか, 競争の激しさ) 
  • 競争ルール (KSF, 勝ち筋) 
  • 収益構造 (勝てるだけではなく儲かるか) 
  • ビジネスモデル
  • 持続可能性 (一時的な勝利ではなく勝ち続けられるか) 

以上の観点から、参入している、またはこれから参入する市場の理解度を深めます。


相乗効果と順番


大切なポイントは、間口と奥行きをセットで考えることです。

まずは間口として規模感を把握します。ただし広さだけでは十分ではありません。解像度を高めるために奥行きの考え方を取り入れ深く理解します。

順番も大事で、最初に間口を見て、その後に奥行きを見ると良いです。


まとめ


今回は仕事で長く重宝している 「間口」 と 「奥行き」 のフレームをご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。

間口と奥行き
  • 間口とは広さや規模
  • イメージはどれだけ平面として広いか。奥行きは深さや高さ

戦略と間口
  • 戦略をつくるためにまず見極めるのがどこで戦うか。環境領域を特定し規模を把握するのが間口
  • 市場規模、想定するターゲット顧客の人数規模、その中で実際にどれだけ顧客になってくれるかの想定シェア

戦略と奥行き
  • 市場への質的な特徴理解
  • 市場のライフサイクル (導入, 成長, 成熟, 衰退) 
  • 顧客の欲求や不
  • 競争環境 (顧客獲得を誰と争うのか, 競争の激しさ) 
  • 競争ルール (KSF, 勝ち筋) 
  • 収益構造 (勝てるだけではなく儲かるか) 
  • ビジネスモデル
  • 持続可能性 (一時的な勝利ではなく勝ち続けられるか) 

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。