今回は、私が仕事やキャリアでよく使っているフレームをご紹介します。
✓ この記事でわかること
- 事業の基本フレーム (集める - 創る - 貢献する)
- OODA ループを使ったチェック方法
- 「集める」 と 「創る」 の関係
この記事で書いているのは、「集める - 創る - 貢献する」 という事業の基本フレームです。
このフレームは個人のレベルでも活用することができ、私自身よく使っています。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になれば嬉しいです。
事業の基本フレーム
今回ご紹介するフレームは 「集める - 創る - 貢献する」 です。
このフレームのイメージを持っていただくために、レストランで例えてご説明をします。
1つ目の 「集める」 とは、料理に使う食材を集めてくることです。次の 「創る」 とはお客さんに提供する料理を作ります。ここには料理のためのレシピ考案も含まれます。
三つ目の 「貢献する」 とは、レストランに来たお客に料理を提供し、トータルでの食事時間を楽しくするために貢献をします。
レストランに例えましたが、メーカーでもサービスでもこのフレームは当てはまります。三つ 「集める - 創る - 貢献する」 が連動して一貫性があることが大事です。これは企業や事業の組織だけではなく、個人でも同じです。
ではここからは、個人のレベルに当てはめてみましょう。
仕事での活用
私が普段、仕事がうまく回せているかのチェックポイントに、今回ご紹介している 「集める - 創る - 貢献する」 のフレームを使っています。
三つは具体的には以下の内容が含まれます。
✓ 集める
- 市場や消費者動向 (外部環境の把握)
- 顧客理解 (ジョブ, 不, 顧客インサイト)
- 専門領域に関する情報
- 相手からの信頼
✓ 創る
- 顧客課題から見出した問題設定
- 問題解決のためのソリューション
- 自分の強み
- 強みを実現する源泉
✓ 貢献する
- 顧客への価値提供
- 価値から顧客の成功の実現
- 社会への貢献
フレーム 「集める - 創る - 貢献する」 の全体から、今自分はどこがうまくいっているのか、うまくできていないのかを見ていきます。
診断には OODA ループの四つを使います。
OODA ループ
皆さんは OODA ループをご存知でしょうか?
OODA ループとは、意思決定と実行のプロセスです。OODA は4つの頭文字です。
✓ OODA ループ
- Observe (観察) : 情報を収集する
- Orient (状況判断) : 収集した情報を解釈し、意味合いを考える
- Decide (意思決定) : 状況判断にもとづいて決断をする
- Act (行動) : 実際の行動に移す
では、フレーム 「集める - 創る - 貢献する」 がうまくいっているかのチェック方法を見ていきましょう。
OODA ループを使ったチェック方法
まずは 「集める - 創る - 貢献する」 の全体を俯瞰し、自分が何をやっていて、何ができているか・できていないかを観察をします (Observe) 。ここでは素直な目で、自分を客観視するようにします。
次にボトルネックの見極めです、全体の中で対応すべき課題としてより重要なところを判断します。OODA ループで言う二つ目の Orient に当たります。
問題解決のために、自分が何をすべきかを決めます。どこにリソースを注力するかの意思決定です (Decide) 。
そして決めたことを実行します (Act) 。センターピンとして最重要と位置づけているので、実行をやり抜きます。
以上の後に 「集める - 創る - 貢献する」 が全体としてどうなったかを再び見ます。
「集める」 と 「創る」 の関係
経験上、うまくいっていない時のボトルネックは 「集める」 か 「創る」 のどちらかが多いです。
というのは、「集める」 と 「創る」 は自分でコントロールができる領域で、それに対して三つ目の 「貢献する」 とは、集めると創るから起こる結果としてだからです。ボトルネックは原因のほうにあります。
一つ目の 「集める」 では何が足りていないのか。例えば、外部環境である市場を理解が浅いのか、それとも向き合ってる顧客理解が不十分なのかです。あるいは普段からの勉強やインプットが足りていない可能性もあります。
二つ目の 「創る」 がボトルネックになっている場合は、インプットのために集めた情報からの活用と実践が不十分な時です。インプットで満足をして終わってしまうと、「創る」 に繋がりません。
このように見てくると 「集める」 と 「創る」 は相互関係にあります。インプットからアウトプットにつなげる、アウトプットができているのはインプットと活用実践プロセスを回せているからです。
まとめ
今回は、私が重宝しているフレーム 「集める - 創る - 貢献する」 をご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめとして、三つそれぞれの中身です。
集める
- 市場や消費者動向 (外部環境の把握)
- 顧客理解 (ジョブ, 不, 顧客インサイト)
- 専門領域に関する情報
- 相手からの信頼
創る
- 顧客課題から見出した問題設定
- 問題解決のためのソリューション
- 自分の強み
- 強みを実現する源泉
貢献する
- 顧客への価値提供
- 価値から顧客の成功の実現
- 社会への貢献