今回は思考の抽象化です。
いただいた質問への回答で、抽象化力を高める方法をご紹介します。
いただいた質問
質問箱の Peing で質問をいただきました。

質問は 「抽象化力を高める方法」 です。
抽象化思考の3ステップ
私が意識したいと思っている抽象化思考は、3ステップです。
✓ 抽象化思考の3ステップ
- 言語化
- 一言化
- 類推化
それぞれを補足すると、
✓ 抽象化思考の3ステップ (補足)
- 具体を自分の言葉にする [言語化]
- 言語化を 「要するにどういうことか」 とネーミング [一言化]
- 抽象化したことを他への横展開する [類推化]
3ステップの具体例 (自転車での転倒)
この抽象化思考の3ステップを、自転車でコケてしまった話 (架空のですが) に当てはめてみますね。
✓ 言語化
- 自転車で止まろうとする時に、前輪のブレーキだけで急に止まろうとしたので、前のめりになりそうになりバランスを崩して転んでしまった
- 効果が大きいことをいきなり行なうと、効きすぎて思わぬ結果 (時には逆効果) を起こしてしまう
- まずは徐々に効果が出ること (例: 後輪ブレーキ) から始め、効果が見られたらより効くこと (例: 前輪ブレーキ) をすると良い
✓ 一言化
- (前輪ブレーキという) 劇的な対応は、使うタイミングが大事である
✓ 類推化
- ビジネスでのクレーム顧客対応に応用する
- 怒り心頭のお客にいきなり金銭補償 (= 劇的な対応) を言うのではなく、まずは話や言い分やを聞き相手に共感する。お金や補償の話は後でという順番にする
3ステップの意味合い
言語化、一言化、類推化のイメージはこのような感じです。
あらためて3ステップの意味を掘り下げてみます。
「言語化」 は抽象化のための準備です。この時点で抽象化は始まっています。そして、「一言化」 というネーミングがまさに抽象化です。
ステップの3つ目である 「類推化」 は、抽象化したことの横展開です。ここでも抽象化力は鍛えられます。
まとめ
今回は、抽象化力を高める方法をご紹介しました。
最後に記事のまとめです。
抽象化力を高める3ステップ
- 具体を自分の言葉にする [言語化]
- 言語化を 「要するにどういうことか」 とネーミング [一言化]
- 抽象化したことを他への横展開する [類推化]
3ステップの意味合い
- 言語化は抽象化のための準備。この時点で抽象化は始まっている
- 一言化はネーミングをすることによる抽象化
- 類推化は抽象化したことの横展開。ここでも抽象化力は鍛えられる