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週1回程度、このブログのアクセス状況を Google Analytics で見ています。今回のエントリーでは、普段 Google Analytics でどんな指標を見ているかをご紹介します。
マイレポートで見ている指標
Google Analytics カスタム内にある 「マイレポート一覧」 (英語表示では Dashboard) に、必要な指標が一覧で出るようにカスタマイズしています。見ている指標は以下です。全て、新規ユーザー (New Visitor) とリピーター (Returning Visitor) に分解して表示しています。
- ページビュー数 (Pageviews):週にトータルで何ページ見てもらえたか
- セッション (Sessions):1週間での訪問回数の合計
- ユーザー (Users):訪問者の人数 (厳密にはユニーク Cookie 数)
- 平均セッション時間 (Avg. session duration):1回の訪問での滞在時間の平均
- ページ/セッション (Pages / session):1回の訪問で平均何ページ見てもらえたか
- ユーザーあたりのセッション数 (Sessions per user):1人の訪問者が1週間で平均何回訪問したか
例えば、数字は以下のように出ます (数値は仮です) 。() 内は数字の説明です。
- ページビュー数:10,000 (週に延べ10,000ページを見てもらえた)
- セッション:8,000 (週に8,000回訪問された)
- ユーザー:6,000 (週に6,000人が訪問した)
- 平均セッション時間:1:00 (1回の訪問滞在時間は1分だった)
- ページ/セッション:1.25 (1回の訪問で平均1.25ページを見てもらえた)
- ユーザーあたりのセッション数:1.33 (1週間にアクセスした人の訪問回数は平均1.33回だった)
新規ユーザーとリピーターに分解
先ほども触れましたが、6つの指標の全てで、新規ユーザーとリピーターに分けて見ています。
このブログの場合、1ヶ月 (30日) の訪問者の割合は、新規訪問者が9割、リピーターである再訪問者が1割です。1割のリピーターが全ページビューの 25% を占めています (期間を1ヶ月で見た場合) 。リピーターの方のほうが 「ユーザーあたり訪問数」 「訪問あたりのページビュー数」 は多いです。
新規ユーザーの方の多くは検索経由やソーシャルからです。見たいのはその時の知りたいことで、関連するエントリーを見て離脱するのが通常のパターンでしょう。それに比べ、リピーターの方には他のエントリーも見てもらえています。その分、訪問時の滞在時間も、新規ユーザーよりリピーターの方のほうが長いです。
小売店の売上を分解する
Google Analytics で上記の指標をカスタマイズで設定する時に参考にしたのは、小売店などの売上の分解です。売上は金額と客数に分解できます。
- 売上 = 客単価 x 客数
客単価と客数はそれぞれ、さらに分解できます。
- 客単価 = 商品単価 x 購入個数 x 購入頻度 (1人あたり)
- 客数 = 新規顧客 + 既存顧客
分解した指標を施策に落とす
例えば店の売上を増やすためには、以下の5つに分けて施策を考えることになります。
- 新規顧客:新しいお客さんを増やす
- 既存顧客:既存のお客さんを減らさないようにする
- 購入頻度:来店頻度を増やす
- 購入個数:買ってもらう商品数を増やす
- 商品単価:より高い商品を買ってもらう
5つの全てに注力する必要は必ずしもなく、どのように売上構造を伸ばすかの戦略によって優先順位が決まります。
例えば、お店が新規オープンして間もないのであれば、新しいお客を増やし、来店頻度を高めることを目標にします。その後、リピーターになってもらった既存顧客には、来店時の購入個数を増やす工夫をしたり (クロスセル) 、付加価値がある高い商品を買ってもらうことを狙います。
今回ご紹介した Google Analytics のアクセス解析の各指標は、売上における金額を 「時間」 に置き換えてのアナロジーです。