
今回は、戦略についてです。
- 戦略を考えろと言われても、よくわからない…
- そもそも戦略とは何?
- なぜ戦略は必要なの?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、戦略とは何か、そもそも 「強い」 とはどういうことか、なぜ戦略が必要なのかです。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
戦略とは何か
戦略とは、目的を達成するために、やること・やらないことです。
自分たちが持っているリソースを何に配分するかの指針です。
戦略の肝は 「やらないこと」 にあります。やらないことが明確になっているからこそ、やることにリソースを集中できます。
やることの中で優先順位を決め、目的達成の確率を最大化させるリソース配分の指針を決めます。
戦略と戦術の関係
戦略の上位には必ず目的があります。
戦略は 「やること」 「やらないこと」 の指針であり、実行プランである戦術が戦略の下位にきます。
目的・戦略・戦術の3つの関係をまとめると、次のようになります。
目的・戦略・戦術の関係
- 目的:成し遂げたいこと [Why]
- 戦略:目的を達成するために、やること・やらないこと [What]
- 戦術:戦略の具体的な実行プラン [How]
それぞれは、上位に依存する関係です。従って、上が適切でなければ、例えば以下のような不都合な事態を招きます。
上下の不一致
- 目的設定が間違っていれば、どんな良い戦略であっても実現されることに意味はない
- 戦略が正しければ、戦術が間違っていてもリカバリーできる。しかし、戦略が間違っていれば、戦術が良くても目的は達成されない
戦略が必要な理由
では、そもそもなぜ戦略が必要なのでしょうか?
戦略が必要な理由は、自分たちのリソースが限られているからです。
そもそもですが、「強い」 とはどういうことでしょうか?
強いとは、使えるリソース (資源) を多く持っていることです。もし戦力が十分すぎるほどあれば、戦略 (リソース配分の指針) は必要ありません。目的達成に向けて、無尽蔵の資源を投入し続ければよいわけです。
しかし、現実はリソースには限りがあります。有限のリソースだからこそ、どこに・いつ・どのように配分するかの指針が必要になります。
まずは、「何をやるのか」 と 「やらないことは何か」 を明確にします。次に、やることの中で優先順位を定め、リソースの配分方針を決めていきます。
全ては目的達成のためです。達成の確率を最大化するようなリソース配分をするのです。
戦略とストーリー
戦略について書かれた本は、多くあります。
その中でも、ここでは興味深く読める1冊をご紹介します。
ストーリーとしての競争戦略 です。
この本の見どころは多くありますが、中でも 「クリティカルコア」 という考え方はおもしろい視点です。
本書では 「バカなる」 と表現し、初めて見た時、あるいは一部分だけを見た時は 「バカな」 と言ってしまう戦略です。しかし全体を見れば理にかなっていて 「なるほど」 と唸らされる美しい戦略です。
この本で書かれていることで印象的な表現は、「美しいストーリーの戦略は、思わず人に語りたくなる」 です。「バカな」 と 「なるほど」 のギャップが大きいほど、人に話したくなる戦略です。
少し古い本ですが、今また読み返しても示唆に富む本です。一度読んだ方も、ぜひまた読んでみてください。
まとめ
今回は、戦略について書きました。
最後に今回の記事のまとめです。
戦略とは、「目的を達成するために、やること・やらないこと」 。リソース配分の指針。
戦略の肝は 「やらないこと」 。やらないことが明確になっているからこそ、やることにリソースを集中できる
戦略の上位には必ず目的があり、下位には戦術がある。目的・戦略・戦術の3つの関係は、
- 目的:成し遂げたいこと [Why]
- 戦略:目的を達成するために、やること・やらないこと [What]
- 戦術:戦略の具体的な実行プラン [How]
戦略が必要な理由は、自分たちのリソースが限られているから。
強いとは、使えるリソース (資源) を多く持っていること。戦力が十分すぎるほどあれば、目的達成に向けて無尽蔵の資源を投入し続ければよい。しかし、現実はリソースは限りがある。どこに・いつ・どのように配分するかの指針が必要になる
ストーリーとしての競争戦略 (楠木建)