
今回は、自分の弱さやつらい状況にどう向き合うかです。
この記事でわかること
- ガネーシャの教え
- チームを強くする 「弱さの共有」
- 弱さを開示するメリットと方法
記事で書いているのは、ガネーシャの教えと最強チームの共通点です。
弱さというキーワードから、どうすればチームとして、そして個人でも強くなれるかを掘り下げていきます。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
ガネーシャの教え
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 という本では、ガネーシャが、失敗や辛い状況にどう向き合えばいいかを教えてくれます。
ガネーシャの教えは、「つらい状況を笑い話にして人に話す」 です。
以下は、本書から該当箇所の引用です。
失敗したことや、恥ずかしいこと、みじめな状況ちゅうのはできるだけ人に話して笑いにしてったらええねん。
そしたら人目を恐れずに色んなことに挑戦できるし、自由に生きることができるんやで
(引用: 夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 (水野敬也) )
ガネーシャのこの教えを読んで思い出したのは、ある本に書かれていた強いチームの特長でした。
強いチームの特徴
書籍 THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法 に書かれていたのは、強いチームに共通する3つの特徴です。
強いチームの特徴
- 安全性の確立 (Build safety)
- 弱さの共有 (Share vulnerability)
- 存在意義の設定 (Establish purpose)
では、なぜ弱さを共有すると、チームは強くなるのでしょうか?
なぜ 「弱さの共有」 がチームを強くするのか
弱さの共有によって影響が出るのは、弱みを開示した本人以上に、弱さを見せた相手です。
相手が弱さを共有したことを見て、自分もここでは弱さを出してもよいと思えます。弱さの共有という行為が組織に伝搬していくのです。
書籍 THE CULTURE CODE で強調されているのは、組織のリーダーこそ、自ら率先して弱さを共有する重要性です。リーダーの存在はまわりへの影響が大きいので、弱さの共有による効果が強くなります。
一人ひとりが自分の弱さを見せ合うことにより、お互いが助け合い補う関係ができます。結果として各自が強みを発揮している状態になります。
個々人の弱さの共有が、結果としてチーム全体を強くするのです。
では、どうすれば弱さを共有することができるのでしょうか?
弱さを開示する方法
良さを共有する前に、3つのステップがあります。
弱さを開示するプロセス
- 自分の弱みに気づく
- 弱さを受け入れる
- まわりに開示する
まずは自分の弱みや欠点に気付くところからです。完璧な人間などはいないので、誰しも弱みは弱みや欠点はあるでしょう。
大事なのは、そうした自分の持つ弱みの自覚です。
その次に、弱みを受け入れます。気づいても目を背けたり、蓋をしないようにします。
コンプレックスで嫌だと感じるかもしれませんが、そういう一面も含めて自分なのだと受け入れるのです。これからも共に生きていく、付き合っていくと思うようにします。
自覚と受容があってこそ、自分の弱さを開示することができます。
オープンにするのも、ガネーシャが言うように、できるなら笑い話のように気軽に話せると良いでしょう。
弱さが人を強くする
先ほど、チームの中では個々のメンバーが弱さを見せることによって、結果としてチーム全体が強くなると説明をしました。
では、個人のレベルではどうなのでしょうか?
個人でも弱さを見せることによって強くなれます。
ガネーシャが言うように、弱さを見せれば挑戦ができます。チャレンジから自分を変化し続けられる人は、強い人です。
逆もあります。
強い人とは、弱さを見せられる人です。
ここまで見てきたように、自分の弱さを自覚して受け入れている、そしてそれを乗り越えて人に弱さを見せるプロセス自体が、人を強くするのです
まとめ
今回は弱さについて見てきました。
いかがだったでしょうか?
自分の欠点や弱みというのは、誰しも持っていて、できるなら人には教えたくないと思ってしまうかもしれません。
しかし、考え方を変えると弱さというのは見せることによって自分を強くする、結果として成長させることができます。
最後に、今回の記事のまとめです。
1.
書籍 夢をかなえるゾウ2 でのガネーシャの教えは、「つらい状況を笑い話にして人に話す」 。失敗したことや、恥ずかしいこと、みじめな状況はできるだけ人に話して、笑いにしてみる。人目を恐れずに色んなことに挑戦できるし、自由に生きることができる。
2.
強いチームの特徴
- 安全性の確立 (Build safety)
- 弱さの共有 (Share vulnerability)
- 存在意義の設定 (Establish purpose)
3.
弱さを開示するプロセス
- 自分の弱みに気づく
- 弱さを受け入れる
- まわりに開示する
4.
弱さが人を強くする。弱さを見せれば挑戦ができる。チャレンジから自分を変化し続けられる。弱さを見せるプロセス自体も人を強くする。
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 (水野敬也)
THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法