
今回は 「MVP 思考」 をご紹介します。
この記事でわかること
- プロダクト開発の MVP (実用最小限の製品)
- MVP の例
- 仮説検証は 「小さく始めよう」
この記事で書いているのは仮説検証についてです。
プロダクト開発で使われる MVP を、ビジネスで汎用的なアプローチとしてご紹介しています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
プロダクト開発の MVP
プロダクト開発の時に初期フェーズでは MVP を開発し、想定するユーザーに使ってもらいテストをします。
MVP とは Minimum Viable Product の略で、日本語では 「実用最小限の製品」 と訳されます。英語も日本語も長いので MVP と呼びます。
ミニマムという単語が入っているように、本当にテストしたい機能やデザインに絞った初期プロトタイプです。検証したい論点と仮説を明確にし、仮説検証のための手段として MVP をつくります。
MVP が実用最小限のプロダクトと言うように、開発には極力リソースをかけないようにします。
では MVP の具体的な例についてみていきましょう。
MVP の例
例えばアプリを開発しているとします。
ユーザーの利用満足度を把握するために、この機能をアプリに実装したいケースに当てはめてみましょう。
ここでいきなり自前のアンケート機能を開発するのではなく、例えば Google フォームでアンケートを用意しアプリから外部リンクで飛ばすとします。これが MVP です。アプリへの実装はリンクを加えるだけで済みます。
MVP を使ってアプリ利用満足度へのアンケート回答率、回答内容に質に問題ないかを判断します。問題ないかの水準を事前に数値で明確化しておき、それを仮説と見立てて MVP から検証します。
仮説検証ができれば次の開発フェーズに移ります。
MVP 思考
プロダクト開発の MVP を使うやり方は、一般化すれば汎用的にビジネスで広く当てはまります。
何か仮説を検証する時に考えるのは、どうすれば検証できるか、最小限のリソースと手間で検証するにはどうすればいいかです。
この時に MVP を使って仮説検証をする方法が活かせます。「これの MVP とは何か」 を問いかけてみるのです。これが MVP 思考です。
小さく始めよう
MVP 思考という、まず MVP を考えてみることを別の表現をすれば、「小さく始めよう」 です。
いきなり大股の一歩を大きく踏み出すのではなく、半歩でもいいので小さく進みます。小さく刻むように進めば、もしその方向が間違っていたとしてもすぐに戻れます。ビジネスの文脈に話を戻せば仮説を作り直せます。
しかしもし大きく出てしまうとリソースを多く使ってしまっていて、また、その分だけ戻るのに時間がかかります。
何かを始める時には MVP 思考から小さく始めてみるといいです。
まとめ
今回は 「小さく始めよう」 というテーマで、プロダクト開発の MVP を使った仮説検証の方法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
プロダクト開発の MVP (実用最小限の製品)
- 初期フェーズでは MVP を開発し、想定するユーザーに使ってもらいテストをする
- MVP は本当にテストしたい機能やデザインに絞った初期プロトタイプ
- 検証したい論点と仮説を明確にする。仮説検証のための手段が MVP
仮説検証は 「小さく始めよう」
- プロダクト開発の MVP 一般化すれば汎用的にビジネスで広く当てはまる
- 仮説を検証する時に、どうすれば検証できるか、最小限のリソースと手間で検証するにはどうすればいいかを考える
- 何かを始める時には MVP 思考から小さく始めてみよう