
Free Image on Pixabay
インプットとアウトプットについて書いています。
エントリー内容です。
- インプットからアウトプットへの四段階
- 四段階は習慣化のプロセスでもある
- アウトプット力を高める方法
インプットからアウトプットへの四段階
何かの情報や知識をインプットできたとしても、アウトプットできるかは別です。インプットからアウトプットまでは、4つのプロセスがあります。
- 知らない
- 知っている
- できる
- やっている
以下は、それぞれの補足です。例として、読書からのアウトプットに当てはめてみます。
1. 知らない
本を読む前の段階です。これからインプットされるであろう書かれている内容について、まだ知らない状態です。
2. 知っている (インプットした)
本を読み、書かれている内容を理解したり、新しい情報をインプットした状態です。新たな気づきや見方、知識が得られました。
3. できる (アウトプットできた)
ここからはアウトプットの段階です。2つに分かれます。
アウトプットの1つめの段階は 「できる」 です。意識すれば、インプットしたことをアウトプットできる状態です。
本に書かれていたことを、仕事で早速取り入れてみたなど、同じように自分でもやってみた (行動した) 段階です。気づきや得られた知識を人に言ってみたり、ソーシャルメディア等のネットで発信した場合も 「できる」 に含めます。
4. やっている (アウトプットしている)
アウトプットの2つめの段階は、自分自身が使おうと意識しなくても自然と使えている (アウトプットしている) 状態です。無意識でやれています。
インプットした内容は自分のスキルとして定着し、いつでも頭の中の引き出しから自由自在に使えます。
以上の4つの段階に分ける意味は、インプットしただけではまだ十分ではなく、アウトプットが大事だということです。さらに、アウトプットは、自然と出せるくらいのレベルに定着させられるかです。
四段階は習慣化のプロセスでもある
「知らない → 知っている → できる → やっている」 の4つ流れは、習慣化のプロセスです。自分にとって良い行いを習慣にするにあたって、4つの段階に分けて考えると、自分が今どの状況なのかがわかります。
4つの段階を、早起きという習慣に当てはめてみます。
- 知らない:早起きをしようと思っていない。早起きがなぜ良いか、自分にどういう意味があるかもわかっていない。どのようにすれば早起きができるか知らない
- 知っている:どうすれば自分が早起きできるかを知っている。早起きの効果がわかっている
- できる:自分で工夫して早起きができる。ただし、早起きが習慣としてまだ定着していない
- やっている: 「早起きをすること」 を意識しなくても、毎日当たり前のように自然とやっている
ところで、4つの段階である 「知らない → 知っている → できる → やっている」 を、自分が意識しているか・無意識なのかで分けると以下のようになります。
- 知らない:無意識 (知らないので意識できていない)
- 知っている:意識している
- できる:意識している
- やっている:無意識 (意識ぜずにやっている)
無意識から始まり、意識され、再び無意識になります。
4つめの 「やっている」 になれば、習慣化できた状態です。意思の力やがんばろうと思わなくても、意識することなしに無意識で日常生活の中で自然とやれています。
アウトプット力を高める方法
インプットとアウトプットの話に戻すと、自分の専門知識としてインプットする場合は、ただインプットして終わりではなく、いかにアウトプットができる状態にするかが重要です。
では、どうすればインプット (知っている) を、アウトプットとしての 「できる」 と、そして 「やっている」 まで行けるのでしょうか。
ポイントは、以下の3つです。
- 「やっている」 を1つずつ増やす
- 想起しやすい仕組みをつくる
- 繰り返し使う
以下、それぞれについて、ご説明します。
1. 「やっている」 を1つずつ増やす
4つの段階は習慣化と同じであると考えると、インプットから 「やっている」 というアウトプットの状態にするためには、やることを1つに絞ることです。一度に複数のことを習慣化するよりも、1つずつ確実に定着させます。
単にインプットだけであれば、あるいは、アウトプットの 「できる」 までであれば、複数を同時並行でも良いでしょう。しかし、アウトプットすることが習慣化したレベルにするためには、「やっている」 を1つずつ増やすほうがいいです。
2. 想起しやすい仕組みをつくる
メモに書いておく、ノートや手帳に表示するなど、普段から目に見えるようにしておくとよいです。想起しやすい環境や仕組みをつくります。
3. 繰り返し使う
「知っている」 から一足飛びに 「やっている」 にはいきません。何度も繰り返し 「できる」 のプロセスをまわします。意識しなくてもよいように、何度も使います。アウトプットの機会を増やします。
最後に
今回は、インプットしたことをアウトプットし、さらに習慣としてアウトプットを 「やっている」 という状態までを考えました。
ポイントは、インプットして終わりではなく、インプットからいかに自分の行動に変えられるかです。行動の繰り返しによって定着し、習慣になります。