
今回は、ビジネスキャリアと戦略についてです。
- 年収が決まるポイントとは?
- 戦略の観点で紐解くと?
- 部署異動や転職後に活躍する方法 (応用例)
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、キャリアのつくり方です。
戦略的な視点で、仕事の成果をどう出すかを書いています。
キャリアだけではなく、戦略的な見方や考え方をするヒントになればと思います。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
年収が決まるポイント
いきなりですが、会社で働く時の年収はどのように決まるでしょうか?
年収の条件は、次の3つがあります。
年収が決まるポイント
- 業界と会社
- 職種とスキル
- 成果
1つ目は、どこで働くかです。大きくは業界特性、そしてミクロではどの会社で働くかで決まります。3つのうち、年収が決まる要素として影響の大きな条件です。
2つ目は、その業界と会社でどんな専門性を持って働くかです。価値の出せる職種で希少性のあるスキルほど、年収は高くなります。
3つ目は、ご自身の仕事での成果です。
以上の3つを 5W1H に当てはめると、業界と会社が Where 、職種・スキルが What 、成果が How です。
Where と What を意識しよう
特にボーナスなどがそうですが、3つのポイントのうち目が行きやすいのは3つ目の 「成果」 です。
一見するとこれだけで年収が決まるように思えますが、3つのうちでは影響は相対的に小さいです。成果の前提として、業界と会社、職種やスキルがあっての、仕事での実績です。
意識したいのは、Where と What です。
これからのご自身のキャリアを考える時に、自分はどういう環境で活動するか、どんなスキルや職種につくかは、中長期で捉えるといいです。
戦略の観点で紐解くと
ここまでの話を、戦略の視点でどんな意味があるかを考えてみます。
年収が決まる3つのポイントは、次のように言い換えられます。
戦略の要素
- 戦場: どこで戦うか
- 戦力: 戦うための武器 (リソース)
- 戦い方と戦績: どう戦い、どんな戦績を残すか
戦略とは、目的を達成するためのリソース配分の指針です。限りあるリソースを有効に使い目的達成の確率を最大化させるために、「やること」 と 「やらないこと」 を決め、やることの優先順位に沿ってリソースを投下します。
戦略が決まれば、どう戦うかの戦術をつくります。戦術は How です。
ここでも、How の前に Where (戦場) と What (戦力) が大事になります。
新しい環境で成果を出す方法
ここまでの内容を、横展開してみましょう。
戦略の視点で、新しい環境で成功する方法です。例えば、お仕事での部署異動や転職です。
以下、戦場、戦力、成果について、具体的に何をすればよいかです。
戦場の見極め
- 業界や会社の成長性
- 規模
- 競争状態 (既存プレイヤー, 新規参入と撤退)
- KSF (成功要因) の見極め、確立度合い
- 敵 (自分にとってのライバル) と、味方
戦力の見極め
- その戦場ではどんなスキルや経験が活かせるか (相対的な優位性)
- 新しく獲得できるスキルは何か
- 今の自分は何が足りていないか
- どうすれば身につくか
成果を出すために
- 期待される成果水準と時間軸
- 成果レベルを達成する難易度
- センターピンは何か (最も注力すべきこと)
- 自分のコントロール範囲
- プロセスから成果までのストーリー (全体の因果)
ここでも How からではなく、最初に見極めるのは Where と What です。
まとめ
今回は、キャリアを戦略の観点で見てきました。
今の環境を一歩引いて見たり、新しい環境で挑戦される時の参考になればうれしいです。
では最後に、今回の記事のまとめです。
1.
年収が決まるポイント
- 業界と会社 [Where]
- 職種とスキル [What]
- 成果 [How]
2.
How である成果に目が行きがち。自分はどういう環境で活動するか、どんなスキルや職種につくかの Where と What を中長期で考えよう。
3.
新しい環境で成果を出すために、戦略の要素に分解してみるとよい。
- 戦場: どこで戦うか
- 戦力: 戦うための武器 (リソース)
- 戦い方と戦績: どう戦い、どんな戦績を残すか