今回はビジネスでの指標の設定方法です。KGI と KPI を取り上げます。
✓ この記事でわかること
- KGI と KPI の設定方法
- ストーリーにして2つを構造化しよう
- KPI を 「打席数」 と 「打率」 に分ける
- ニュースレターでの KGI と KPI 設定例
この記事で書いているのは KPI 設定方法です。KGI と KPI の関係と設定する方法を、具体例も交えながらご紹介しています。
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
KGI と KPI
まずは KGI です。
KGI とは Key Goal Indicator で日本語にすると重要目標達成指標です。KPI は Key Performance Indicator で重要業績評価指標です。
では、KGI と KPI はどのような関係にあるのでしょうか?
2つの関係性を見ているために、KGI から KPI へ落とし込む流れから見ていきましょう。
KGI から KPI に落とす
最初にゴールを定めます。
ゴールとは目的を達成した時の具体的な状態です。As is という現状に対しての To be がゴールです。
ゴールの状態を数値化したものが KGI です。
次にゴールに到達するまでの各種の目標を設定します。目標を数値化したものが KPI です。後ほど触れますが厳密に言うと 「結果 KPI」 です。
結果 KPI に対して 「アクション KPI」 があります。目標をクリアするための勝ち筋を見極めて、それらを数値化した指標がアクション KPI です。
勝ち筋とは専門用語を使えば KSF (Key Success Factor) で、カギとなる成功要因です。
以上の話を、流れを逆にして KPI から KGI の関係をまとめると、次のようになります。
✓ KPI から KGI への流れ
- 勝ち筋である 「アクション KPI」 を実行する
- 目標となる 「結果 KPI」 を達成する
- 各目標をクリアし続けた先にゴールがある (KGI の達成)
2つの KPI
結果 KPI とアクション KPI の補足です。
野球に例えるならアクション KPI は 「打席数」 、結果 KPI は 「打率」 です。
ここでのポイントは前者のアクション KPI は自分でコントロールができ、アクションによって結果として数字に表れるのが結果 KPI です。
ビジネスでの営業に当てはめるなら、「アクション KPI」 はお客へのアポ打診数です。「結果 KPI」 は相手の承諾と調整で決まる商談数です。商談が成立するかは相手の意向や都合もあり、あくまで結果としてです。
* * *
では、KGI と KPI の設定について、具体例から見ていきましょう。
ニュースレターの KGI と KPI
このブログとは別に、週1回のペースでニュースレターを配信しています。
ニュースレターを書くプロセスや購読登録者に直接送ることができるのは、ブログや note での発信とは違ったおもしろさがあります。
このニュースレターを具体例にして KGI と KPI の設定方法をご紹介します。
✓ ニュースレターの KGI
- 目指すゴールは1人でも多くの購読者の方に 「役に立つ」 や 「読んで意味があった」 と思ってもらえること
- KGI を各レターごとの閲覧者数 (メール開封者数) とする
✓ 結果 KPI
- 登録いただいた購読者数
- 開封率
- (※ この2つのかけ算で 「閲覧者数 = 購読者数 × 開封率」 )
✓ アクション KPI
- 週に1回の毎週配信を続ける (1年で52本)
- Twitter での告知や過去レター紹介 (週に3回)
- 新着レターへのアイデア出し, 構造化, ストーリー化 (平日毎日)
- 執筆 (土日)
アクション KPI の4つをやることによってレターの質を高めつつ、結果 KPI に寄与します。購読者数の増加と、開封率の維持・向上です。
結果 KPI が最終的には KGI である閲覧者数につながります。
まとめ
今回は KGI と KPI についてでした。
最後に今回のまとめです。
KGI と KPI の関係
- 最初にゴールを定め、ゴールの状態を数値化したものが KGI
- ゴールに到達するまでの各種の目標を数値化したものが 「結果 KPI」
- 目標クリアするための勝ち筋を見極め、それらを数値化した指標が 「アクション KPI」
KPI から KGI への流れ
- 勝ち筋である 「アクション KPI」 を実行する
- 目標となる 「結果 KPI」 を達成する
- 各目標をクリアし続けた先にゴールがある (KGI の達成)
KPI を2つに分ける
- 野球に例えるならアクション KPI は打席数、結果 KPI は打率
- アクション KPI は自分でコントロールができ、アクションから結果として数字に表れるのが結果 KPI
- ビジネスでの営業なら、アクション KPI はお客へのアポ打診数。結果 KPI は相手からの承諾と調整で決まる商談数