
今回は、転職についてです。
- 転職活動の前にまずはやるべきことは?
- 「転職は捨てること」 の意味は?
- 具体的な転職の判断基準とは?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、転職の判断軸です。具体的には、
- 転職をしたほうがよいのか
- どの業界を選べばよいか
- 自分に合った会社の選び方
転職を少しでも考えている方はもちろん、このままずっと今の会社で働き続けるかを迷っている方にも参考になると思います。ぜひ記事を読んでみてください。
転職の思考法
今回の内容は、このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 (北野唯我) という本を読んで、記事を書こうと思いました。
本のタイトルにもなっている転職の思考法とは、転職への判断基準です。
転職をするかどうか、転職先 (業界・職種・会社) を決断するための軸です。
何かを決めるとは、一方で何かを捨てることです。重要ではない小事を捨てることは誰にでもできます。しかし、大事の中から捨てる意思決定をするには覚悟が問われます。
転職がまさにそうです。今まで働いていた環境を捨てて、新しい環境に飛び込んでいきます。
だからこそ、何を基準に捨てるのか、転職先を絞り込んでいき最後は決めるための判断軸を持ってほしい。これが、この本からの読者へのメッセージです。
判断基準に正解はない
転職の思考法の前提として重要だと思うのは、転職の判断基準に、唯一の正解はないということです。
では、どうすれば判断基準を持つことができるのでしょうか?
判断軸は、自らがつくるしかありません。自分と向き合い、問いかけ内省し、自分で見つけていくものなのです。
転職の判断基準
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 を読んで、以下の判断基準について考えさせられました。
転職の判断基準
- 何のために転職をするか
- 自分の市場価値の高め方
- 業界の見方
- 会社の見極め方
この4つそれぞれについて、順番にご説明します。
[判断基準 1] 何のために転職をするか
もし自分が今、何のために転職をするかと聞かれたら、転職の目的を次の判断基準で整理します。
転職の目的
- もっと成長したい、活躍したい
- 自分の市場価値を高めたい
- 働きやすい環境に行きたい
2つ目の市場価値についての補足です。
市場価値は、給与に反映されます。注意が必要なのは短期的な視野だけで見ないことです。
たとえ目の前の給与水準が転職前よりも下がったとしても、将来的に市場価値が上がるのであれば転職をするという判断をします。
[判断基準 2] 自分の市場価値の高め方
では、自分の市場価値はどうやって把握すればよいのでしょうか?
今回ご紹介している このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 の本に、市場価値の3つの要素がうまく整理されていました。
3つとは、技術資産、人的資産、業界の生産性です。
市場価値の要素
- 技術資産:価値のある技術をどれだけ持っているか。職業能力 (専門スキル) と経験の2つで構成される
- 人的資産:どれだけの人脈を築いているか。相談できる人、自分に仕事を依頼してくれる人、自分が仕事を依頼できる人
- 業界の生産性:自分の所属する業界の一人あたり生産性が高いかどうか。いくら技術資産や人的資産が高くても、そもそもの業界を間違えたら市場価値は高まらない
3つのうち、最も市場価値への影響が大きいのは、業界の生産性です。1つ目と2つ目の資産とは、自分が何を持っているかです。
それ以上に自分が得る給与へ影響が大きいのは、どこで働くかです。
[判断基準 3] 業界の見方
では、業界はどんな視点で見ればよいのでしょうか?
もし自分が転職するなら、これから成長していく業界に行きたいです。
成長する業界の見る視点は、次のことを考えます。
成長する業界の見方
- 複数のベンチャーが参入してきている
- 長らく勝ちパターン (ルール) は変化しなかったが、新しい競争ルールができつつある
いずれも共通するのは、市場が急激に変化していることです。特に外部からの新しい企業や、競争ルールが書き換わる業界に注目するでしょう。
[判断基準 4] 会社の見極め方
世間一般に良いと言われる会社と、自分にとって良い会社はイコールではありません。
会社を見極める視点で大事だと思うのは、中途で自分が入って活躍できる可能性がどのくらいあるかです。
会社によっては、中途採用の社員が活躍しやすいところと、新卒の社員が活躍する会社に分かれます。さらに、中途採用の社員でも、職種や経験の違いで活躍できる土壌に違いがあります。
自分にとって合う会社かどうかの見極めは、面接や現場社員と会って、直接質問をするといいでしょう。具体的には、活躍している人、その人の所属部署についてです。
また、その会社の商品やサービスを使ってみると、会社の特徴の理解になります。それ以外には、もし可能なら競合の会社の人に、その会社の評判を聞いてみる方法もあります。
まとめ
今回は、転職についてでした。
転職エージェントへの登録や転職候補先の会社を調べるなどの転職活動に入る前に、自分なりの転職の判断基準を持つことが大事です。
本格的な転職活動は、判断軸を明確にしてからです。
最後に今回の記事のまとめです。
何かを決めるとは、一方で何かを捨てること。大事の中から捨てる意思決定をするには覚悟が問われる。
転職がまさにそう。何を基準に捨てるのか、転職先を絞り込んでいき最後は決めるための判断軸を持つことが大事。
転職の判断基準に唯一の正解はない。判断軸は、自らがつくるしかない。自分と向き合い、問いかけ内省し、自分で見つけていく。
転職の判断基準
- 何のために転職をするか (転職の目的)
- 自分の市場価値の高め方
- 業界の見方
- 会社の見極め方
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 (北野唯我)