
今回は、仕事への動機づけについてです。
- 仕事へのモチベーションが上がらない時がある
- 失敗したりうまくいかないと、すぐにあきらめてしまう…
- 仕事へのやる気を高める方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、仕事への動機、やる気をどう高めるかです。
2つの動機のタイプから、失敗しても乗り越える方法、仕事へのモチベーションの高め方をご紹介します。
ぜひ最後まで読んでいただき、仕事への参考にしてみてください。
動機の2つのタイプ
動機づけには、2つのタイプがあるのをご存知でしょうか?
2つとは、外発的動機づけと内発的動機づけです。それぞれ、次のようなものです。
2つの動機
- 外発的動機付け:報酬 (ご褒美や給料) 、褒められること、昇進など、自分の外から与えられた条件がインセンティブになり行動する
- 内発的動機付け:自分の中から湧き起こるやる気。他人の評価は関係なく、自分の興味や楽しみから行動する
失敗しても続けられる動機
外発的動機づけと内発的動機づけについて、書籍 やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術 に興味深いことが書かれています。
この本によれば、2つの動機で、やってみて失敗した時の対応が異なるとのことです。
外発的動機づけは失敗するとそこでやめてしまい、一方で自分の内発的動機づけからやったことは、たとえ失敗してもあきらめずに続けるそうです。
以下は、この本の該当箇所からの引用です。
両者の違いは、やっていることを 「失敗」 したときに表れます。
外発的動機付けでは、失敗するとすんなりやめてしまうのに対し、内発的動機付けでは、失敗してもめげずにやり続けます。これは、本人の性格とは関係なく、脳の仕組みによる違いです。
(引用:やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術 (菅原洋平) )
失敗しても諦めずに続けるということは、失敗を次に活かせるということです。失敗からの気付きや学びが自分のものになり、自分自身を成長させることができます。
人は失敗からこそ学べます。であれば、なるべく自分の内側から生まれる内発的動機づけで動いていくと、仕事での成果やキャリアにも良い影響へとつながります。
内発的動機づけに変える方法
では、どうすれば内発的動機づけで行動したり、仕事に取り組むことができるのでしょうか?
始めから純粋な内発的動機づけがあれば、自分の内側からの気持ちに従って行動ができます。一方、上司からの一方的な指示、自分の気持ちが乗らないことには、外発的動機からのアクションになってしまいます。
先ほどご紹介した やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術 という本に、もう1つ興味深いことが書かれていました。
たとえ外発的動機づけであっても、自分の捉え方次第で、あたかも内発的動機づけのように行動できるとのことです。
以下は引用です。
たとえ選んだ瞬間はランキングが理由であったとしても、それを 「ランキング1位だったから」 と言うのではなく、あくまでも自分で選んだものとして説明する。できれば自信満々に。
大切なのは、あなたの脳に、それが自己選択であることを伝えることです。それによってあなたの脳には、失敗してもそこから学びとる姿勢がつくられます。
(中略)
とにかく私たちの脳は、自分で選んだことになっていることは続けられ、他人が選んだことになっていることはやめてしまう、という性質なのです。
それを理解したうえで、日常の些細な行動を 「自分で選択した」 ことにして後付け理由を述べてみましょう。
(引用:やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術 (菅原洋平) )
内発的動機づけで動くためのポイントは、自分がそう選んだ、決めてしまうことです。
きっかけは外発的動機、つまり他人から与えられたり、影響された動機であったものも、1つプロセスを挟むわけです。
最後は自分なりの理由を持ち、自分で決めたことにする 「後付けの自分の意思」 によって、自分の内側からの動機に変えられるのです。
仕事への応用
このやり方は仕事でも応用ができます。
上司や同僚から突然降ってきた仕事で最初はやる気が出ないもの、一見すると理不尽な役割を与えられた、そんな経験は誰しもにあるでしょう。
その後の自分の認識次第で、言われなくても自分から取り組んでしまうような内発的動機に変えられます。
では、どうすれば、内発的動機にできるのでしょうか?
具体的には、次のように捉えてみることです。
内発的動機づけの仕事にするために
- その仕事の意味合いは何かを考える
- 自分のスキルを活用する機会、スキルをさらに伸ばせるチャンスと見なす
- 何か1つでも学んでやるという貪欲な姿勢になる
- ゲーム感覚でもいいので、自分なりの目標を立てる
なお、1つだけ注意点があります。
上記のように前向きに捉えようとしても、それでも本当にやる意義を感じられない、嫌で仕方ない場合は、仕事から逃げるのも選択肢として持っておくことです。
感情的な気持ち以外にも、自分の強みを伸ばす機会に全くつながらないと理論的に判断する場合もあるでしょう。
動機づけでなんとなるレベルを超えてしまえば、自分の気持ちを無理やりに偽らずに、心に向き合って判断することが大切です。
まとめ
今回は、仕事へのモチベーションについてでした。
外発的動機づけと内発的動機づけの2つから、どうすれば前向きに仕事に取り組めるかの考え方・やり方をご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめです。
- 動機には、2つのタイプがある。
- 外発的動機付け:報酬 (ご褒美や給料) 、褒められること、昇進など、自分の外からの動機
- 内発的動機付け:自分の中から湧き起こるやる気。他人の評価は関係なく、自分の興味や楽しみから
- 外発的動機づけは失敗するとそこでやめてしまう。
一方の内発的動機づけでやったことは、たとえ失敗してもあきらめずに続ける。失敗を次に活かせる。失敗からの気付きや学びから、自分が成長できる
- たとえきっかけは外発的動機づけであっても、自分の捉え方次第で内発的動機づけに変えられる。後付けで、自分がそう選んだ、決めたとしてしまう
- 仕事へも応用ができる。内発的動機づけの仕事にするために、
- その仕事の意味合いは何かを考える
- 自分のスキルを活用する機会、スキルをさらに伸ばせるチャンスと見なす
- 何か1つでも学んでやるという貪欲な姿勢になる
- ゲーム感覚でもいいので、自分なりの目標を立てる
やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術 (菅原洋平)