
今回は、ビジネスキャリアについてです。
この記事でわかること
- 理論と実践の往復運動
- マーケティングでの具体例
- 二兎を追うアプローチ (プロダクトアウトとマーケットイン)
この記事で書いているのは、仕事での成長方法についてです。
理論と実践の両方を行ったり来たりをする 「抽象と具体の往復運動」 をご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアでの参考になれば嬉しいです。
理論と実践の往復運動
仕事で実力をつけるためには、理論と実践を繰り返すことに尽きます。
理論と実践の往復運動
- 理論を学んだら、仕事で実践する [抽象 → 具体]
- 実践した後は、要するにどういうことかを振り返る [具体 → 抽象]
理論と実践を別の言葉で表現すれば、机上と現場、プランと実行、抽象と具体です。
理論やフレームワークなどの学んだことを、そのままでは終わらせない姿勢が大事です。
LDCA をまわそう
PDCA の P を L に変えた LDCA を回します。L は Learn の L です。LDCA によって、学びを実践し、振り返り、自分の血肉に変えます。
では、理論と実践のイメージを深めるために、マーケティングでの具体例で掘り下げていきましょう。
マーケティングでの具体例
常日頃から大事にしたいマーケターの姿勢は、抽象と具体です。
マーケティングの理論、フレームワーク、成功失敗例を貪欲に学んでおきます。そして学んで終わりではなく、一つでも試しに使って、自分の仕事に取り入れてみます。
実践の仕方は、守破離が参考になります。
まずは同じようにそのまま真似をしてみます (守) 。しかし、多くの場合は必ずしもうまくいきません。なぜなら前提が同じではないからです。
そこで自分なりのアレンジを入れ、徐々にオリジナルに変えていき、進化をさせます (破から離) 。この過程でも学びが得られます。
真似からの実践で意識しておきたいのは、表面的な真似で終わらないことです。大事なのは、成功や失敗例の奥にある前提、意図、構造的なメカニズム、本質は何かを常に見極めようとする姿勢です。
理論と実践を追う二つのアプローチ
皆さんは、マーケティングの 「プロダクトアウト」 と 「マーケットイン」 をご存知でしょうか?
プロダクトアウトとは、自分たちが持っている技術や商品を基点にマーケティングを展開します。売り物や元になる技術がまずあって、それをどうすればお客に選んでもらうかを考えていきます。
マーケットインは逆のアプローチです。
顧客を定義、問題設定をし、自分たちはその問題をどうやって解決するかが基点です。解決のために自分たちが持っている技術や商品をどう活用するかを考えていきます。
プロダクトアウトとマーケットインのアプローチは、ここまで見てきた理論と実践の往復運動に当てはまります。
プロダクトアウトのやり方は、学んだ理論をどこで使えるかを見定めます。
一方のマーケットインのアプローチは目の前の仕事、問題解決に、どの理論やフレームを活用できるのかを考えます。
プロダクトアウトとマーケットインは、どちらが正しいか間違っているではなく、両方のアプローチができるようにするのが正解です。
理論と実践の往復運動も同じです。どれだけ往復運動のループを早く回せるかです。
まとめ
今回は、仕事で成長するための考え方で、理論と実践の往復運動をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
1.
仕事で実力をつけるためには、理論と実践を繰り返すことに尽きる。
- 理論を学んだら、仕事で実践する [抽象 → 具体]
- 実践した後は、要するにどういうことかを振り返る [具体 → 抽象]
2.
LDCA を回す (L は Learn) 。学びを実践し、振り返り、自分の血肉に変える。LDCA ループを早く繰り返す。
3.
理論と実践を追う二つのアプローチ
- 学んだ理論をどこで使えるかを見定め (プロダクトアウト)
- 目の前の仕事や問題解決に、どの理論やフレームを活用できるのかを考える (マーケットイン)