
今回は、戦略についてです。
この記事でわかること
- 戦略の肝は 「やらないこと」
- 注意力の戦略的配分
- 集中力を上げる方法
記事は、二部構成です。
前半は戦略とは何か、戦略の肝になる 「捨てる」 についてです。後半は戦略的アプローチから、集中力を高める方法を掘り下げています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、普段のお仕事での参考になれば嬉しいです。
戦略の本質
皆さんは戦略と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか?
私の一言の定義は、戦略とは目的を達成するためのリソース配分の指針です。目的を実現するために 「やること」 と 「やらないこと」 です。
戦略の肝は 「やらないこと」 にあります。何を捨てるかです。
考えられる全てのことをやるのは戦略的ではありません。全てが重要に見える中で、それでも本当に大事なものを取り、残りは捨てる。「あれもこれも」 ではなく、「あれかこれか」 を意志を持って選びます。
やること以上にやらないことを決めるのが難しくもあり、戦略をつくる醍醐味です。
では、ここからは着想を広げ、集中力をどうやって高めるかを戦略のアプローチから掘り下げていきます。
仕事で 「やらないこと」 を意識しているか
戦略の肝は何を捨てるかでした。
これを普段の仕事に当てはまると、タスクが多い中で 「何をやらないか」 を決め、実践しているかです。
人はやることが多すぎれば、全てに集中することはできません。注意力や集中力は限りがあります。有限なリソースと見ることができます。
仕事を生産的に行い、自分のパフォーマンスを高めるためには、貴重なリソースである集中力を何にどう配分するか。これは戦略的な思考そのものです。
では、どうすればやらないことを決め、そして決めた通りに実践できるのでしょうか?
やらないことを仕組み化する
ポイントは仕組み化です。やる気に頼るのではなく、自然と実行できるような状況・システムをつくります。
例えば、仕事中に自分の注力を散漫にさせる状況は、何があるでしょうか?
ランダムに入ってくる通知、つい見てしまう SNS 、無意識に手に取ってしまうスマートフォンです。
これらの多くは重要ではないにもかかわらず、あなたの貴重な集中力や注意力というリソースを消費してしまう要因です。
だからこそ、これらを 「やらないこと」 として仕組み化します。
やらないことの仕組み化
- スマホやパソコンの通知をオフにする
- スマホをオフラインモードにし、目に入らない場所に置く
- SNS のアイコンはホーム画面から消す。使うルールを決め、無目的な利用はしない
- マルチタスクをやめる
戦略は目的次第
この記事の最初に、戦略とは何かを書きました。
戦略は目的を達成するためにあります。つまり戦略とは手段です。目的によって戦略は変わります。
ここまで仕事での集中力を高める方法を、戦略的なアプローチで見てきました。
ではこの文脈で、戦略の上位にある目的とは何でしょうか?
今を充実させる生き方
私が思う目的とは、精神的・肉体的に疲弊しないことです。そして、その時々の 「今」 というこの瞬間を充実させる働き方、生き方です。
充実させるとは、「あれもこれも」 とやりたいことを全てやるのではありません。
それよりも本当に大事なこと・やりたいことに絞り、それ以外は意志を持って捨てる。残った大事なものに自分の集中力を注ぎ込むのです。
戦略では、やることよりも 「やらないこと」 を決める難しさがありました。
働き方や生き方も同様です。
充実した時間を過ごす、そのために自分の注意力や集中力を何に注ぎ込むか。集中力を上げるとは、あれもこれもとすべてに集中するのではなく 「あれかこれか」 を決め、やることにリソースを投下するのです。
まとめ
今回は、戦略と戦略的アプローチで集中力を高める方法を掘り下げました。
いかがだったでしょうか?
最後に、今回の記事のまとめです。
1.
戦略とは目的を達成するためのリソース配分の指針。目的を実現するために 「やること」 と 「やらないこと」 。戦略の肝は 「やらないこと」 、何を捨てるか。「あれかこれか」 を意志を持って選ぶ。
2.
仕事で 「やらないこと」 を決める。貴重なリソースである集中力や注意力を何にどう配分するかは戦略的な思考そのもの。
3.
やらないことを仕組み化する
- スマホやパソコンの通知をオフにする
- スマホをオフラインモードにし、目に入らない場所に置く
- SNS のアイコンはホーム画面から消す。使うルールを決め、無目的な利用はしない
- マルチタスクをやめる
4.
集中力を上げるとは 「あれかこれか」 を決め、やることにリソースを投下する。
その時々の 「今」 というこの瞬間を充実させる働き方、生き方を目指したい。そのために本当に大事なこと・やりたいことに絞り、それ以外は意志を持って捨てる。残った大事なものに自分の集中力を注ぎ込む。