
今回は、仮説の立案と検証についてです。
この記事でわかること
- 仮説立案と検証のプロセス (5つ)
- 5つの順番が大事
- 各プロセスで大切なこと
記事の前半では、仮説立案と検証のプロセスを考えます。
後半はプロセスの順番の大切さと、自分は今どのステージにいるかを意識しようという内容で掘り下げます。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になれば嬉しいです。
仮説立案と検証のプロセス
ビジネスの場では、仮説を立て検証していく方法は汎用的に使われます。
では、仮説を作り検証していくために、どのようなプロセスで進めればいいでしょうか?
仮説立案と検証プロセス
- 目的の設定
- 論点の絞り込み
- 仮説の立案
- 検証
- 示唆だし
最後の示唆について補足です。
示唆とは何か
そもそも示唆とは何でしょうか?
示唆は論点に対するズバリの答えではありません。論点への方向性を示すものです。
答えそのものではないので、論点に対しての対応は厳密には不十分です。しかし 「答えられませんでした」 ではなく、示唆を出すことによって、論点への意思決定や実行に役立たせます。
では、話を仮説立案と検証のプロセスに戻します。
5つの順番が大事
目的から示唆までの5つのプロセスを書きましたが、この順番が大事です。
仮説立案と検証プロセス
- 目的の設定
- 論点の絞り込み
- 仮説の立案
- 検証
- 示唆だし
まず目的があっての論点です。
論点とは、目的のために判断し、答えなければならない重要な問いだからです。既に皆が分かっている、判断する必要がないものは論点ではありません。
次に、論点があっての仮説です。論点とは問いであり、仮説とは論点に対する仮の答えです。
さらに仮説があって検証ができます。仮説なき検証は、本来はあり得ないものです。
最後に検証をして根拠があるからこそ、示唆になります。これが仮説と示唆の違いです。
各プロセスで意識すること
ここまで、仮説立案と検証の5つのプロセスを見てきました。
大事なのは、ビジネスの実務で、仮説立案と検証プロセスのそれぞれで 「今自分が焦点を当てているのは何か」 を意識することです。
5つに沿って当てはめると、次のようになります。
各プロセスで意識すること
- 目的は明確になっているか。目的を置き去りにして 「手段の目的化」 が起こっていないか
- 論点は洗い出したか。論点は磨いたか
- 仮説は論点から落とし込んでいるか
- 検証では目的や仮説を見失っていないか
- 示唆は論点に対してか。目的につながっているか
言葉にすると当たり前のように聞こえるかもしれません。しかし、仕事では目の前のことに集中して視野が狭くなってしまうと、上記のことができていない状況になりがちです。
5つのプロセスの順番を守るとともに、各プロセスで目的・論点・仮説・検証・示唆と、それぞれの上位とのつながりを意識するといいです。
まとめ
今回は、仮説立案と検証のプロセスを掘り下げました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
仮説立案と検証プロセス
- 目的の設定
- 論点の絞り込み
- 仮説の立案
- 検証
- 示唆だし
5つの順番が大事
- 目的があっての論点
- 論点があるから仮説が立てられる
- 仮説があって検証ができる
- 検証をして根拠があるからこそ、示唆になる
各プロセスで意識すること
- 目的は明確になっているか。目的を置き去りにして 「手段の目的化」 が起こっていないか
- 論点は洗い出したか。論点は磨いたか
- 仮説は論点から落とし込んでいるか
- 検証では目的や仮説を見失っていないか
- 示唆は論点に対してか。目的につながっているか