
今回は、PDCA についてです。
実行するために大事なポイントを三つに絞ってご紹介します。
この記事でわかること
- PDCA の応用 (HDCA, IDCA, SDCA)
- 数字に落とし込もう
- 実行の前に時間をかけすぎない
- 実行タイミングの目安 (22% と 78%)
記事の前半では PDCA の応用として三つの DCA をご紹介します。後半は、実行するために大事な三つのポイントを掘り下げます。
ぜひ最後まで記事を読んでいただき、お仕事でも参考にしてみてください。
PDCA の応用
皆さんもよくご存知の PDCA の P は、プランです。
PDCA の P を他のものに当てはめると、例えば次のようなものがあります。
PDCA の応用
- HDCA: H は仮説 (Hypothesis) 。仮説の検証の HDCA
- IDCA: I はアイデア (Idea) 。アイデアの実践の IDCA
- SDCA: S は戦略 (Strategy) 。戦略の実行の SDCA
いずれも DCA と続くように、大事なのは仮説・アイデア・戦略をつくって終わりではなく、実行に移すことです。
ただし、やみくもに実行をしていいかと言うと、そうではありません。
実行に移す前の数字化
プランだけではなく仮説・アイデア・戦略も、実行に落とす前に数字に落とし込むといいです。定量的な指標で表現をします。
指標はさらに、アクション指標と結果指標の二つに分けます。アクション指標とは、プロセスでの数字です。野球に例える打席数です。結果指標は打率に当たります。
アクション指標を達成すると結果指標につながるように、アクションと結果の連動と整合性を取ります。
実行に移す前の数字化の意味合いは、ものさしをつくることです。
ものさしという基準があれば、実行後の検証を進めやすくなります。何がうまくいったのか、何が機能しなかったのかを数字によって評価をしていくわけです。
プラン・仮説・アイデア・戦略から DCA のサイクルを回しやすくなります。
実行前に時間をかけすぎない
実行に移す前に数字にする準備は大事な一方で、実行前に時間をかけすぎないことも大切です。
計画をつくる準備に固執をして完璧さを目指しすぎると、実行が遅れてしまいます。
仮説・アイデア・戦略は、実行して初めて価値を生み出します。にもかかわらず実行できないのは本末転倒です。
では、実行するタイミングはどう考えればいいでしょうか?
実行タイミングの目安
仮説や戦略を実行に移すタイミングの目安は、二種類持っておくといいです。
実行タイミングの目安
- 早めは 22% の完成度
- 遅くても 78% の完成度
なぜ目安は二つなのでしょうか?
理由は、実行の意思決定をする対象には二種類あるからです。
一つは意思決定から実行しても、後からやり直しができるものです。まずはやってみて違うと思えば、戻って計画や戦略・仮説を修正してまた実行します。
もう一つは、後戻りができないような重要な意思決定です。
一方通行のドアのように、一度ドアを開けて入ると後には引き返せないものです。仮説や戦略を8割程度にしてから実行に移します。
まとめ
今回は、PDCA についてでした。
PDCA の応用である、HDCA, IDCA, SDCA をご紹介して、実行するためのポイントを三つご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
PDCA の応用
仮説・アイデア・戦略。いずれも DCA と続くように、大事なのは仮説・アイデア・戦略をつくって終わりではなく、実行に移す。
- HDCA: H は仮説 (Hypothesis) 。仮説の検証の HDCA
- IDCA: I はアイデア (Idea) 。アイデアの実践の IDCA
- SDCA: S は戦略 (Strategy) 。戦略の実行の SDCA
数字にしよう
仮説・アイデア・戦略は実行に落とす前に、数字に落とし込む。アクション指標と結果指標に分け、アクション指標を達成すると結果指標につながるよう整合性を取る。数字指標は実行後の評価のものさしになる。
実行に移す
実行に移す前に数字にする準備は大事だが、実行前に時間をかけすぎないことも大切。計画をつくるなど準備に固執をして完璧さを目指しすぎると、実行が遅れてしまう。
実行タイミングの目安
早めは 22% の完成度、遅くても 78% の完成度。
実行の意思決定対象は二種類ある。実行後にやり直しができるものと、後戻りができないような重要な意思決定。前者はやってみて違うと思えば、計画や戦略・仮説を修正してまた実行する。後者は仮説や戦略を8割程度にしてから実行に移す。