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質問をすることについてです。
質問とは何かを考え、良い質問をつくるための方法をご紹介します。
エントリー内容です。
- 質問の役割
- 縦の質問、横の質問
- 質問をつくるまでの流れ
質問の役割
質問の役割は、以下の3つのためです。
- 自分がわからないことを知る
- 相手に気づきを与える
- お互いで創発をする
それぞれについて補足します。
1. 自分がわからないことを知る
質問によって、自分がわからないことを解決します。
後ほど、あらためて考えますが、良い質問をするためには、自分がわからないことは何かが明確になっていることが必要です。自分は何をわかっていて、何がわかっていないかを把握しているからこそ、わからないことを知るために具体的な質問をつくることができます。
2. 相手に気づきを与える
相手に投げかけた質問が、相手からするとすぐに答えられないもの、あるいは新しい視点に立てるようなものだと、相手に気づきを与えることができます。
質問に答えるプロセスで、考えが整理されたり、新たな気づきを得ることができます。
3. お互いで創発をする
相手と自分で問いに一緒に向き合うことによって、お互いが新しい発想やものの見方をすることができます。
その質問に即答できないことで、かつ、質問が本質的なものであるほど、良い創発が起こります。
縦の質問、横の質問
ここからは、良い質問をつくるための方法をご紹介します。
質問は、大きくは縦方向と横方向があります。
- 縦 (下):深掘りする質問。より具体化したり、因数分解のため
- 縦 (上):統合しまとめる質問。抽象化するため
- 横:発散させたり、横展開させる質問
質問をつくるまでの流れ
良い質問をつくるために、3つの状態を意識するとよいです。3つとは、違和感、疑問、質問です。
- 違和感:何がわからないのか、知りたいことが自分でもまだ整理ができていない
- 疑問:わからないことが何かは認識できたが、言葉で適切に表現できていない (言語化されていない)
- 質問:わからないことを知るために、どう言葉にして聞けばいいかがわかっている
2つめの疑問の段階で重要なのは、「わかった」 と 「わからない」 の線引きです。
そのために大事なのは、「わかったつもり」 を認識することです。わかったつもりとは、自分ではわかったと思っていたことが、実際は理解が曖昧なことです。
わかったつもりを放置すると、良い質問をつくることができません。わかったつもりが本当はわかっていないことだとすると、質問によって解決すべきだからです。
良い質問のために大事なのは、わかったつもりを 「わかっている」 か 「わからない」 に仕分けを行い、自分がわかっていることとわからないことの言語化です。
なお、わかったつもりについては、別のエントリーでも書いています。よろしければ、ぜひご覧ください。
「わかったつもり」 が質問の機会を失わせる。良い質問ができるために、「わかったつもり」 の仕分け方
最後に
今回は、質問について考えました。
わからないことを聞くことは日常的にやっていることです。一般的には、自分が知りたいことを質問します。
それに加えて、相手のため、お互いの創発のために有効なのが質問です。