
今回は、ビジネスキャリアについてです (転職や独立) 。
- あるベンチャー企業の若手からの退職相談
- その時のアドバイス
- 独立するにあたって伝えたかったこと
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、転職や独立をするにあたっての仕事の仕方や生き方です。
受けたキャリアの相談から、その時に送ったアドバイスと、フリーランスの自分の経験から伝えたかったことをご紹介しています。
ぜひ記事を読んでいただき、キャリアへの参考にしてみてください。
キャリアの相談
ある方から、キャリアの相談を受けました。
半年以内を目処に退職を考えているとのことでした。本業以外に副業をやっていて、これからは副業や他の新しいことにも挑戦したいというのが退職理由でした。
この会社は数十人規模で、本当に退職すると、会社全体にとっても抜けるインパクトは大きいです。
アドバイス
アドバイスとして1つ提案をしました。
これまでの本業であった今の仕事を、退職後も業務委託として関わってみてはどうか、と。
外部コンサルタントの立場になり、かける時間を減らしつつも業務支援やメンバーの育成をしていく仕事です。
今までの本業の時間からはリソースを減らし、その分を新しいことに振り分けていく考え方です。これまでの本業と副業のリソース配分が逆になるイメージです。
業務委託で続けるメリットとデメリット
業務委託として関わることの、メリットとデメリットも伝えました。
メリット
- これまでの仕事を続けることは安定収益確保になりセーフティネットを持てる
- 業務委託での経験や学びを、新しくやりたいことに活かせる
- 今の会社とも Win-Win になる (価値提供を引き続きできる)
デメリット
- 今までよりも減らすとはいえ、業務委託に一定のリソースを使うことになる
- 新しくやりたいことに 100% 注力はできない
- 業務委託の負担が大きくなると、そもそも何のために退職したかがわからなくなる
彼との最初の相談の場では、結論は出ませんでした。辞めるタイミングも含め、考えてみるとのことでした。
一番伝えたかったこと
業務委託として関わるという提案は、あくまで1つの選択肢です。
私が彼に伝えたかったことは、一言で言えば経営者目線を磨くことです。
独立をすると、自分という人間を1つの会社と見立てるようになります。会社と捉えれば、自分の仕事や活動の1つ1つが 「事業」 と見るようになるわけです。
経営者目線に立てば、先ほどの業務委託の話は、これまでの本業をきっぱり辞めるのではなく、事業として継続する選択です。いきなり完全撤退ではなく、徐々にフェードアウトをするという考え方です。
独立をすれば、今後もこのような決断は何度もあります。その時々で1つ1つの決断が経営者目線を鍛えてくれます。
経営者目線になるための問い
経営者として自分への問いかけは、次のようなものがあります。
経営者として向き合う問い
- どれくらいの数と幅で事業を持つのか
- 各事業へのリソース配分 (ポートフォリオ設計)
- 事業ごと将来性
- 各事業での相乗効果
- 未来への投資とするか (赤字前提の先行投資) 、短期的な収益を狙うか
こうした問いに正面から向き合い、その都度で最適解を見い出していきます。
業務委託の選択肢も、自ずと答えは出るでしょう。
まとめ
今回は、ビジネスキャリアについでした。
あるベンチャー企業の若手から受けた退職の相談を例に、独立をしてからの働き方、考え方をご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
ある方から、半年以内を目処に退職を考えているとの相談を受けた。退職理由は、今までの副業により注力をし、新しいことに挑戦したい。
2.
アドバイス (提案) の1つは、退職後も今の仕事に業務委託で外部コンサルタントとして関わる。これまでの本業と副業のリソース配分が逆になる。
3.
一番伝えたかったのは、経営者目線を磨くこと。自分という人間を1つの会社と見立て、自分の仕事や活動の1つ1つを 「事業」 と捉える。
4.
経営者として向き合う問い
- どれくらいの数と幅で事業を持つのか
- 各事業へのリソース配分 (ポートフォリオ設計)
- 事業ごとの将来性
- 各事業での相乗効果
- 未来への投資とするか (赤字前提の先行投資) 、短期的な収益を狙うか