
今回は、働き方です。複業について取り上げます。
- 複業のメリット
- お金より 「○○○」 を取る
- ビジネスモデルから考える Google の 「複業」 とは?
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
- 複業の意味合い
- なぜ複業をやっておくとよいかの掘り下げ
- ビジネスモデルの観点からの考察 (Google を例に)
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
お伝えしたいメッセージ
皆さんは、副業、あるいは複業にはどのようなイメージを持っているでしょうか?
今回の記事は、複業についてです。
この記事でお伝えしたいメッセージは、「収益源の本業」 と 「リソース投入の本業」 を複数持とうです。
では、収益源の本業と、リソース投入の本業とは、それぞれ何でしょうか?
複数の本業を持つ意味合い
本業を分けて考えるとは、例えば、必ずしも収益にはならない (お金にはならない) ことにも、あえて自分のリソースを使うというものです。
具体的には、次のような活動をやってみることです。
例: 収益性は低いがリソースを使う
- お金にはならなくても、自分の 「やりたい」 と思う気持ちを優先する
- 社外に活動領域を広げる。自分のスキルがどこまで通用するかを試す
- 他では経験できないチャンスを活かす
いずれも共通するのは、お金よりも長い目で見て大切なことの優先です。例えば、新しい挑戦の機会、体験、学び、スキル獲得、人脈構築、信用蓄積です。
本業が複数あるからこそ 「収益性 × リソース投入先」 で自由度を持て、お金以外のことを優先できる余裕を持てます。
ここまでの内容を、ビジネスモデルの観点で掘り下げてみます。例として、Google のビジネスモデルに当てはめてみましょう。
Google ビジネスモデルに見る 「複業」
Google は BtoC と BtoB の両方のビジネスをやっています。
BtoC で代表的なのは、検索、地図、動画 (YouTube) です。
BtoC のサービスのほとんどは無料で提供されています。しかし、リソースはかけています。技術開発、サービスや UX 向上は絶え間なくやっています。
一方の BtoB はどうでしょうか?
Google の BtoB は広告事業で、Google の収益源の柱です。広告事業という盤石な収益基盤があるからこそ、BtoC 事業は無料にできているわけです。
先ほど見てきた 「収益源の本業」 と 「リソース投入の本業」 を Google に当てはめると、収益源は広告 (BtoB) 、リソース投入は BtoC と BtoB の両方です。
つまり、Google は 「複業」 をやっているわけです。
もし Google が検索や動画などの BtoC 事業だけであれば無料提供は成立しません。複業によって、収益源とリソース投入が分かれているからこそ、実現できているのです。
余白と挑戦
この記事でお伝えしたかった結論は、「収益源の本業」 と 「リソース投入の本業」 を複数持とうです。
本業が1つだけだと、収益源とリソース投入が一致するので、自由度が低いビジネスモデルになります。自由度が低いとは、余白が限られた状況です。
余白が少ないと、新しい挑戦をする余裕がなくなってしまいます。
自ら変化するためには種まき活動が大事です。多産多死で、挑戦の大半は失敗するかもしれませんが、いくつかは芽が出て育っていきます。
まとめ
今回は、キャリアについてで、複業を掘り下げて考えてみました。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
お伝えしたいメッセージは、「収益源の本業」 と 「リソース投入の本業」 を複数持とう。
2.
収益性は低くてもリソースを使うために
- お金にはならなくても、自分の 「やりたい」 と思う気持ちを優先する
- 社外に活動領域を広げる。自分のスキルがどこまで通用するかを試す
- 他では経験できないチャンスを活かす
3.
お金よりも長い目で見て大切なことを優先する。例えば、新しい挑戦の機会、体験、学び、スキル獲得、人脈構築、信用蓄積。
4.
本業が1つだけだと収益源とリソース投入が一致し、自由度が低い状況 (余白が限られる) 。余白が少ないと、新しい挑戦をする余裕がなくなってしまう。
自ら変化する種まき活動が大事。挑戦の大半は失敗するが、いくつかは芽が出て育っていく。